関東NUA

〜会合報告〜

第2回実務者セミナー(体験会合)

今年の実務者セミナー体験会合はこれまでのシステム技術・新技術から志向を変えて、若手リーダーの人財育成の一環として「先知先哲に学ぶリーダーの条件」を取り上げました。

日時 2005年12月2日(金)14:00〜18:00
場所 住友芝公園ビル ユーザーサロン
参加者 26名(申込み29名、当日ご欠席3名)
担当委員 NTTコムウェア(株) 後木 雅博
日本放送協会 尾澤  勉
(株)日本航空インターナショナル 斎藤 嘉彦
報告者 日本放送協会 尾澤  勉

【テーマ】
「若手リーダー」集まれ!
先知先哲から「元気な」実務リーダーの条件を学ぶ
〜元気が出る!実務リーダーのための半日自己再発見の道〜

【概要】
歴史・時代を生き抜いてきた先知先哲の叡智があります。その中でも「元気」「成功」「統率」といったリーダーたる条件の源は何か?それは様々な言葉の中にヒントが隠れています。
このセミナーはそういった、先知先哲の言葉から、実務リーダーとして取るべき「行動」、持つべき「心」を元気な鎌田先生と一緒に皆で意見を交換する半日自己再発見の時間です。

【講師】 こころ元気研究所 所長 鎌田 敏 先生
鎌田先生は実務リーダークラスの皆さんと同年代の、昭和43年生まれ。
関西で育ち、大学卒業後、就職、バブル崩壊とリストラを体験、大学院に入学するも阪神大震災に被災し、神戸の地で復興活動に携わる。その後、コンサル、広告代理店を経て、これまでの経験を元に実に多くの教育研修の事業をこなし、現「こころ元気研究所」を設立。
毎日のように、若者に大志を抱かせる「こころ元気!!」な研修活動で忙しい毎日を送る、大変元気な先生です!
鎌田先生
鎌田先生
【講演】(司会・進行:斎藤委員)
■「胆力」とは
 ・  最近猿もよく木から落ちる、エサ、世話のされすぎで適応力低下。
 ・  人間も同じ、小学生で胃潰瘍、高校中退10万人。
 ・  「肝」「ハラがすわっている」ということが大事、「養殖」(甘え・世話)ではなく「天然」(厳しい環境)!
 ・  一人前になるには月日がかかる、一人前ではじめて仕事の満足感得る。最初は修行期間。
■「自立」と「自律」が大事
 ・  福沢諭吉の精神、「学問のすすめ」。開国と戦後、日本人はがんばってきた。マイナスからの出発。日本の唯一の資源は「人」。活力ある国民1人1人が必要。会社も同じ、活力ある社員とホウレンソウ(報・連・相)で企業はまわる。
 ・  自立とは心の教育。これリーダーの役割。
 ・  二宮尊徳、「米蒔けば米草生えて米の花咲きつつ実る米の世の中」一歩踏み出す、進むということ。
 ・  中国儒教「積善の家、必ず余慶あり。積不善の家、必ず余殃(よおう)あり。」
 ・  悪行は見逃されない。「真心をこめて王道を」これが一番の近道。
■先知先哲の書物を読んで習った「志」
 ・  吉田松陰「留魂録」安政の大獄で処刑されたが「魂」は残るとの遺文。
 ・  孟子、自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人と雖も、吾往かん
 ・  孟母、断機の精神、厳しさ、人を敬う
 ・  孔子、「論語」、お釈迦様より古い、今から2500年前。
「リーダーはセクションの経営者である。」会社全体を見るべきだと。
■論語に学ぶ
  子路問政、 (弟子の)子路は(師匠の孔子に)リーダーの条件をたずねた
  子曰、 師匠は曰く
  先之労之、 部下より率先し、部下の労はねぎらうことだ
  請益、 (子路はさらに)成功するにはどうすればよいですか?(とたずねると)
  曰、 (師匠は)曰く
  無倦。 決してあきらめること無かれ(と教えた)

 ・  これから判るように、リーダーに求められるものが3つ伺える。
(1)率先垂範(自分から先に行って見せる)
(2)労す(ねぎらう、思いやる) ⇒コーチング術
(3)無倦(あきらめない)
 ・  このように先知先哲の言葉には今も昔も変わらないリーダーの「不変の条件」がある。それは歴史を貫く、長年の縦軸=「経(棒の部分)」=原理・原則。 この歴史の縦軸=「経」(経度の経です)を営む者が「経営者」
 ・  「リーダーは経営者であれ!」
 ・  ちなみに「経済」という言葉は「経世済民」(世を良くし、民を救う)という意味。
■リーダーは「三部の学」を学べ!  
 ・  「知識」を「見識」(判断力)に、そして「胆識」(行動力・実行力・良心)に。 講演風景
講演風景
 ・  「三部の学」
(1)「経学」・・・人生、リーダー哲学。「気」を学び、経営理念を確立する。
(2)「集学」・・・故事、歴史書等の「集」を読み、「養心」感性を磨く。心養い、自分のハートを高める。
(3)「史学」・・・歴史上の人・出来事から原理原則「経」を学ぶ。成功・失敗の「理由」「原因」など様々なことが学べる。
 ・  「史学」は「師学」。師匠を持つこと。
「師恩友益」師から学び、友(ライバル)と切磋琢磨し益を得る。
 ・  「史学」に学ぶ、3ポイント
(1)地味、コツコツ、泥臭い(織田信長)
(2)自反自省、省みて悪いところを省く、捨て去る(西郷隆盛)
(3)勝因、敗因分析(電力の鬼、松永)
■最後に
 ・  忘年会シーズン「肝」に気をつけて下さい。 忘年会の本当の意味は「忘年の交」、年の差を忘れて交流すること。 すなわち、歴史を越えて先人と交流してはどうでしょうか?
 ・  「径寸十枚、国宝に非ず、一隅を照らす人。これ国宝なり。」
地位や名誉や財産は宝では無い、周りを照らす、思いやる、喜びを与えられる人こと宝!
 ・  大人になれなかった子供達が大勢いる。
今大人である自分は、彼らに恥じないよう、彼らの分まで「元気に」「がんばれ」!
【意見交換会】(司会・進行: 斎藤委員・尾澤委員)
講演の後、円卓会議室で全員向かい合い、それぞれ1人づつ、先生から出されたテーマ「リーダーの3条件」について考え、3条件に当てはまる言葉の発表を行いました。
■「リーダーの3条件」分類ジャンル
 (1)人間力・人徳
 (2)使命・志
 (3)現実性・処理能力・ビジネススキル
意見交換会
 意見交換会
■人間力・人徳
 ・ コミュニケーション ・態度 ・思いやり ・覚悟
 ・ 元気 ・傾聴 ・優しさ ・・・etc
■使命・志
 ・ 目的構築力 ・ねばり強さ ・・・etc
■現実性・処理能力・ビジネススキル
 ・ 行動 ・率先 ・支持 ・お手本 ・折衝 ・把握 ・・・etc
■その他
 ・ 自分を変える(適応) ・好奇心 ・・・etc
■3つのジャンルから多かった意見を選び、今回「リーダーの3条件」として言葉をまとめる。
 ・ リーダーの3条件
  「深沈厚重」「率先垂範」「目的構築力」「多逢勝因」
  実はここでこうして皆さんで会って話し合ったことこそ重要!
【交流会】
交流会
交流会
意見交換会の後、場所を移し、立食形式で、先生もご参加頂き、意見交換の続きと異業種交流を行いました。多少アルコールの入る中、お互いの仕事の内容、課題等について活発な情報交換が行われ、知り合いの輪が広まり新たな発見もできたことと思います。
【終講・総評】
今回初めて、体験会合を人財育成・交流に振り向け、また円卓会議、交流会を取り入れました。昨今のアンケートによると外部セミナーに望む要望としては「講義内容」「意見交換」「異業種交流」。これまで宿泊研修でしか出来なかったカリキュラムでしたが、何とか半日の短い時間の中に参加者の皆さんにご満足頂ける内容を企画できたかと思います。アンケート結果でも多くの好評を頂けました。今後、時間配分や進行方法等、頂いたご意見や反省点も活かし、次回以降さらに様々な「実務リーダーに役立つ」半日人財研修を企画していく予定です。

遠方からおいで頂いた鎌田先生、そのエネルギッシュで「決してあきらめない(無倦)」精神は多くの参加者の皆さんに伝わったことと思います。先知先哲の共通したリーダー学、史学を振り返るとともに大変勉強になりました。ありがとうございました。
ご参加の皆さん、短い時間でしたが、色々とご意見、情報交換、ありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。アンケートで書ききれなかったご意見等は是非担当委員か事務局までお寄せ下さい!


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