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〜会合報告〜



報告TOPシステムリスク管理人材育成@人材育成A│情報部門の体制│開発/運用の効率化

 (4)「情報部門の体制」意見交換概要

参加メンバーの皆様から自己紹介いただいた後、各社における情報システム部門の役割や課題について意見交換を行いました。
システム開発・運用のアウトソーシングやソフトハウスを活用することにより、情報部門の要員の業務知識やITスキルが低下する中で情報システム部門のあるべき姿とは、また本体の情報システム部門と情報システム子会社の役割分担(関わり方)は、ユーザー部門との関わり方はどうあるべきか等について各社の状況を確認しながら、議論が進められました。
共通の解を見出すまでには至らなかったが、各社の課題を共有しながら情報システム部門としての今後の方向性を探ることができた、とても有意義な意見交換会でした。
◆主な意見は以下の通り。(「 」は、反論または補足意見)
  @情報システム部門の役割
システム開発運用のアウトソーシングを検討しているが、アウトソースした後の情報システム部門の役割はどうあるべきか?
  コーポレートスタッフとして情報システム部門に求められるのは、ネットワークやメールなどのITインフラ部分、セキュリティのルール作りや、適正な投資が行われているかの判断など、ITガバナンス部分になってくるのではないか?
  リスク管理の仕組み、体制作りも情報システム部門の役割になるのでは。
  業務部門の中に入って、システムの要件定義を決めるのは、スタッフとしては難しいし、特定の事業部門に近い(必要な)システム、例えばCRMシステムなどはその部門の責任、判断で開発しないと、スタッフ部門では判断がつかない。
  しかし、業務部門とソフトベンダーがシステム開発のための要件を整理する打合せに参加し、業務部門をサポートしながら情報システム部門の存在をPRすることも重要だと思う。
   
情報システムに関する予算の配分において、情報システム部門が全ての予算を持つと、サーバの追加、PCの追加、無茶なセキュリティレベルの要求など、止め処なくユーザー部門から要求できてくる。
  各部門(ユーザー部門)で必要なものは、ユーザー部門それぞれが負担するようにするべき。そうしないとユーザー部門は真剣に考えない。
  各部門の負担にすると、儲かっている部門、儲かっていない部門の不公平感が生じるのではないか?
  それは仕方ないことで、伸ばす事業なのか、縮小する事業なのかは経営判断。最低限のインフラ(メール、ネットワークなど)は全社負担、CRMシステムなどは、その部門の必要性と持っている予算で判断すべき。
   
経営者のITに対する意識が低く、情報システム部門の価値が認知されていない。また、担当役員もころころ変わって、システムを知らない役員も中にはいる。
  情報システム部門の重要性を訴える。例えば、NECのTOPから情報システムの重要性について講演してもらったり、競合他社の情報システム部門の状況を役員もしくはTOPに伝え、意識改革することも重要ではないか。

A本体の情報システム部門と情報子会社の分担(関わり方)
親会社は情報システムの企画立案が主で、実際のシステム開発・運用は情報子会社に委託されるが、情報子会社の方は、親会社のシステム開発全体の何割を請け負っているのか?
  A社:100%、B社:40%、C社:20%で、A社、C社は外販なし。
  C社は、情報部門を子会社化しても、20%程度しか請け負っていないのでは、存在意義があまりないのでは?
  内製率を上げるように努力している。
   
親会社のユーザー部門のシステム開発要請に対する各社の関わり方は?
  ユーザー部門と直接交渉。但し、ユーザー部門には、要件を取りまとめる窓口がいるので、システム開発において過剰な仕様が要求される時など、その費用対効果を窓口部門が判断している。ここでユーザー部門の過剰な要求はそこで抑えることができる。
  ユーザー部門と直接交渉はなく、親会社の情報システム部門に全て相談する。ただ、親会社の情報システム要員の異動が激しく、ITスキルが不足し、本体側で企画立案力が低下するという弊害もでてきている。

Bソフトハウスの活用
システム開発を内製せずに、開発コスト比較だけで、アウトソーシングやソフトハウス活用に頼ると、担当者が変わった時にそのシステムのことを誰も分らなくなる「ブラックボックス化」が起こる。
  開発の標準化、契約内容、ドキュメントの整理をすることが重要。その契約、システムに携わった人がいなくなった時に対応できなくなる。
   
昔は業務を見ながらシステム開発を行っていたが、マンパワーがなく、開発コストを抑えるために外部のソフトハウスを使うことが多くなる。業務知識、ITスキルは低下し、開発コストを抑えても、運用面で充分なサポートが得られない、という弊害もある。
  業務知識を付けさせるために、業務部門に異動させ、そして情報システム部門に戻すというジョブローテションを考えている。ただし、優秀な使える人間は元に戻ってこないというケースもある。
  開発コストを抑えても、トータルで考えると運用・保守の方がコストはかかる。多少開発コストがかかってもきちんとしたサポートが受けられるソフトハウスを選択する必要がある。
それを、ユーザー部門に対しても、開発コストだけで判断しないように説得していく必要がある。


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