NUA WORLD 関西NEC C&Cシステムユーザー会

会合 平成25年度

ソーシャルイノベーション時代のデジタルマーケティング 
情報交換会

開催日時 平成26年3月11日(火)
場所 NEC関西ビル 38階 ユーザー会サロン
参加者 5名

あなたなら、どうやってソーシャルイノベーションを起こしますか?

CCII 伊藤

CCIIの伊藤です。第1回、第2回と参加してきた、「関西NUAソーシャルイノベーション時代のデジタルマーケティング 情報交換会」ですが、ついに最終回の第3回を迎えました。
今回のテーマは、「あなたなら、どうやってソーシャルイノベーションを起こしますか?」です。もう少し、正確に言えば「私たちの会社で、ソーシャルイノベーションを起こすとしたらどんな事業か?」を参加者間で対話によって紡ぎだします。

今回の情報交換会はワールドカフェのスタイルで行われました。ワールドカフェとは、添付資料にあるように創造的な議論をメンバ全員で行うことを目的に編み出された議論の方法です。参加者を複数のテーブルに分け、それぞれのテーブルに「テーブルオーナー」というファシリテータを設置します。参加者は各テーブルに設定されたテーマに沿って、自由に発言をし、テーブルの上に置かれている模造紙へアイデアを文字や絵で自由に描きつけていきます。

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ワールドカフェの様子。ろくろを回す伊藤の図です。

今回は、このワールドカフェの手法を用いて、参加者メンバ全員で自分たちがソーシャルイノベーションを起こすにはどんな方法があるかを議論しました。テーブルは3つに分かれ、それぞれで議論するテーマが異なります。テーマは、参加者メンバが事前にそれぞれ考えてきたものを持ち寄って決めました。私がいたテーブルは「CO2の削減」。他のテーブルでは「雇用の創出」「高齢者パワーの活用」がテーマでした。

私はテーブルオーナーになったので、CO2の削減のために自分達ならどんなことが出来るのか、相手と協力したらどんなソリューションが生まれそうかをファシリテータも兼ねながら話し合いました。その結果が下の図です。

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私がいたチームのワールドカフェの結果

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雇用の創出

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高齢者パワーの活用

対話では、主に節電やデータセンターの効率化などで使う電気の量を減らす話と、CO2をドライアイスにして別目的で利用する話、また植林などでCO2の総量をそもそも減らす話などが出ていました。節電では、百貨店の利用電力を低減するためにエレベータの停止エネルギーを再利用することや、外壁に太陽光パネルを使うことなどがアイデアとして出ていました。また、CO2の再利用ではガス会社などと連携して、液化天然ガスを気化させるときの熱吸収を利用してドライアイスを製造し、温室栽培の農家へ販売することなどがアイデアとして出ていました。最後に、CO2の総量を減らす話では、里山資本主義に代表されるように田舎での生活を見直すことで定期的に植林に手を入れる人を増やし、里山の再生から植物の総量を増やそうという議論がなされました。(都市に集まって暮らしたほうが効率がいいという主張もありますけれど)

ワールドカフェの良いところとして、定期的にメンバを入れ替えて多様な意見を盛り込める点があります。ある程度最初のメンバで議論をして、意見が出尽くしたかなというところでメンバを変える。そうすると、また違った観点からの意見をもらうことが出来ます。そのあとで、最初のメンバが戻ってくると、また更に意見が膨らむことが期待できます。他の2チームでも同様に様々な観点からのアイデアが出ていました。

ワールドカフェに代表されるこのようなワークショップ手法は、オープンコラボレーションを行っている現場ではかなり一般的です。日本でも先進的なNPOや企業ではフューチャーセッションやフューチャーセンターという言葉が取りざたされるようになってきており、ファシリテータの重要性も認知されてきています。要素還元的に課題を分解して、枠の中でMECEに調査するロジカルシンキングは数年前に大ブームを起こしましたが、そのような方法論の限界から生まれてきた手法です。なにせ、枠の中で考えるのではなく、「枠を壊す」のですから。閉鎖系のモデルから脱却をはかり、枠のない開放系のモデルの中で新しいことを見つける。そこでは、効率性や妥当性というロジカルシンキングで重要視される評価項目の優先度は相対的に低下します。楽しさやノリ、やりたいと思うかどうかなどの感情面での評価項目が重要視されます。NEC社内でも、このようなクリティブシンキングの考え方がもっと広まっていければいいなと切に願います。

ちなみに、第1回や2回目の議論で出てきた、ライフネット生命の出口さんに対して、NECが運営するサイトWISDOMがインタビューをしています。インタビューの中で、鳩に保険商品を選んでもらう記事の裏エピソードも載っています。ソーシャルイノベーションには、議論の方法論や新しいことを考え付くだけでなく、マネジメントの方法も変わっていかなくては新しい試みも実行できないと思わされる記事でした。

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