会合 平成18年度

平成18年度 情報システム要員基礎教育(IT教育) 参加者Bさんの10日間

開催日 カリキュラム名 概要
5月15日 データベース概説

 今日からいよいよNECでの研修が始まりました。入社してからこれまでの間は、先輩に課題を与えていただき、それを自分なりに調べて仕上げるといった行き当たりばったり的な学習をしてきましたが、ここへきて、自分たちが普段使っている技術の概念や機能を一から学ぶこととなりました。正直、これまでの間にデータベースを利用する、SQL文を記述するといった具体的な事はしてきましたが、自分が行っている操作の意味や概念などは深く考えないままでした。ただ求めるデータが画面上に表れればそれで出来たと、勝手に納得していましたが、ここでデータベースがなぜ必要なのか、そしてどのように運用し、どういった点に注意せねばならないのかを学ぶことが出来ました。
 思えば、データベースを自分で触ることはあっても、キーの設定や制約などは全て先輩にやってもらっていました。自分でもその事に関しては特に何も思わず、ただ当たり前のことのように受け止めていたのだと思います。しかし、自分も実務に携わるようになれば、そういったこと全てを自分で考え、実行していかねばならない為、このような学習の機会を与えて頂けたことを好機だと捉え、多くの事を学んで帰らなければならない、と強く思います。

5月16日 インターネット技術基礎

 今日はインターネット技術基礎として、通信プロトコルやネットワークの基礎知識を学習させて頂きました。これまでただインターネットをただ便利なものとして利用してきましたが、どのような歴史と経緯があり、そして技術は変遷していったか、そして技術の進歩により、どんな弊害を引き起こしているのか、等を午前中学ばせて頂きました。
 午後は、普段私たちが利用しているブラウザがどのような仕組みの元に成り立ち、またどんな機能を保有しているかといった説明を受けました。これまでIPアドレスという名称は知っていても、そこにどんな規則性があるかなど考えもしませんでしたが、あの短い文字列の中に、ネットワークとホストを識別するアドレスが組み込まれていたのだと、今日初めて知りました。また、膨大な数を登録出来るIPアドレスですが、既にその限界値に迫るほどのインターネット利用者を抱える事態となり、既にグローバルアドレスの枯渇という問題に直面し、プライベートアドレスを利用するまでに世界中で情報化が恐ろしいスピードで進んでいることを窺い知ることが出来ました。IPアドレスを32ビットで構成した人たちは、まさかこんな僅かな期間で情報化が進むことを予測出来なかったのかもしれません。私たちもこれから実務を任されるようになると、つい短期的な視野で物事を考えてしまいがちになるかもしれませんが、努々予想外の事態が起きるという事を忘れないようにしなければならない、と思いました。

5月17日 インターネット技術基礎  今日の午前中はWebコンテンツ作成技術を学習しました。一口に作成技術といっても、その種類は多岐に渡りますが、その中でも基本となるHTMLやCSSは会社内で先輩にご指導頂いていたこともあって、今日改めて全ての基礎となる事を教わっていたのだな、とHTMLの重要さを再認識しました。その後に続くWWWとアプリケーションプログラムの連携においても、JavaScriptやVBScript、更にそれらを活用したASPなど、先輩に教わったことが如何に実務において利用されるかを詳細に説明して頂き、これまで自分が会社で学んでいたことにはどんな意味があって、どのように活用していくべきなのかが少し理解できました。
 これまで、ASPを学習する中で、何度か先輩方に、出来ればJavaも理解しておいた方がいい、と助言を頂戴する機会がありましたが、その言葉の真意は考えずじまいでしたが、今日Javaの基礎知識を学ぶ中で、ASPに比べ、セキュリティに優れている利点や、ASPと違い、環境を選ばない汎用性などを学び、ようやく先輩方の仰りたかった事がわかったような気がしました。
5月18日 VisualBasic6  今日からはいよいよ実際にマシンを触りながらのプログラミング学習に取り組むことになりました。VisualBasic自体が初心者用の言語と言われているだけあり、ツールが非常に使いやすく、特別な知識なく馴染むことが出来ました。特にステートメントが非常に分かりやすく、自動的にスペルを変換してくれる機能には非常に助けられ、誤りをすぐに発見することが出来るのは、作る側からすると、とても便利だな、と感動しました。
 午後からは、ただフォームを作るだけでなく、メソッドを記述して、実際にアプリケーションとして動くようにしました。ここからコードを多用するようになるのですが、やはりこの段階が一番難しく、講義についていくのに一苦労でした。テキストボックスやボタンにそれぞれ関数を取り入れて要求した動作を実行させるために、フォームのイベントをそれぞれ適したものに変更しなければいけないことを今日初めて知りました。これまでClickしか知らなかったので、UnloadやGotFocusのようなものも存在することを知り、こういったイベントを利用して、もっと便利なアプリケーションを作れたら、と思います。
5月19日 VisualBasic6  今日は変数や関数の基礎について教わりました。これらは会社で教わっていながら、まだよく分からない部分が多かったので、とてもためになりました。これまではストリングと呼ばれるデータ型ばかりを使用していましたが、ストリング型は表現出来る値の範囲は広大ですが、その分、バイト数まで大きくなってしまい、アプリケーションの動作を遅くさせてしまう側面があることを初めて知り、代入するデータの種類によっては、整数型やバイト型も覚えて使い分けていかなければならない、と思いました。
 午後からは演習を交えながら、実際に打ち込みながら学習することになりましたが、やはりまだまだそれぞれの特徴やルールを理解出来ず、スムーズには作成出来ませんでした。特に、これまで自動的に作成されていたプロシージャを、自分で設定して利用するジェネラルプロシージャの作成に戸惑いました。早く使いこなせるよう、テキストをもっとよく読もうと思います。
5月22日 VisualBasic6  本日午前中はVBでのデバッグについて学習しました。デバッグの学習とはいっても、VBはエラーの検出も非常に容易であり、オプションの自動構文チェックを利用するだけでいいので、非常に便利であると感じましたが、あくまでVBが行ってくれるのはエラーの検出のみであり、修正は私たちの仕事であるので、エラーの種類と対応施策をしっかり覚えなければならない、と講師の方にデバッグの重要さについて教えられました。
 午後は、これまで利用してきた標準コントロールに加えて、ActiveXコントロールについて説明を受け、コントロール配列の演習なども体験させて頂いたのですが、最新のVB.NETでは利用出来ないと教わり、VB6.0ももう新しい技術とは言えないという事を実感しました。とは言え、VB6.0が基礎となることは疑うべくもないので、今日覚えたことを決して忘れないようにし、これからの礎としていかなければならないと思います。
5月23日 VisualBasic6  今日の午前中はエラーのトラップについて教わりました。これまでも演習をこなしていく中で、何度もエラーを発生させてきましたが、その度にVBがエラーメッセージを出し、修正箇所を指定してくれていた為、エラーの処理を自分で設定するという事に、最初はピンときませんでした。それというのも、やはりVBの便利さの賜物であり、例えアプリケーションの実行中であっても、エラー検出を実行してくれるので、すっかり自分たちが行うべき仕事であるという意識が欠落していたのだと思います。
 その事に気付くことが出来たのは、午後の講義で、VBで作成したアプリケーションをコンパイルして、実行可能なファイルを作る体験をさせて頂けたからだと思います。当たり前のことではありますが、VBがエラーを検出してくれるのは、あくまでVisual Basicという開発環境の中だけであり、プロジェクトを独立させて動かそうと思えば、エラートラップを有効にし、考えられるエラーの発生に備えておかなければなりません。このエラー処理の段階こそ、私たちが行うであろう仕事の中で、最も気をつけなければいけない段階なのでは、と思いました。
5月24日 WindowsServer2003  今日からは新しくWindows Server2003の基礎知識を学びました。これまでパソコンを使ってきた中で、OSというものはあって当たり前のものとして捉えており、その存在の大きさを意識する機会はほとんどありませんでした。そのような認識の低さから、普段自分たちが使用しているユーザーアカウントにはどれだけの情報が詰まっていて、どのような規則に則っているかを今日の講義で学ばせて頂きました。
 普段、会社のパソコンを利用していると、起動時にユーザー名とパスワードの入力を求められますが、自分は何も考えずに設定した項目を入力するだけでした。しかし、もしも自分以外の人間が自分のパソコンを利用する場合、新たなユーザーアカウントを作成し、個別に権限の設定を行わなければなりません。また、これまでパスワードはただ覚えやすいことだけを条件に設定してきましたが、セキュリティの面から考えると、パスワードはもっと複雑にしなければならない等、普段の自分の意識していない部分での無防備さがよく分かりました。
5月25日 WindowsServer2003  今日は昨日に引き続き、Windows Server2003の基礎知識を学習しました。今日は昨日に比べ、実際にマシンを使った演習が多かったので、テキストを読むだけでは理解出来なかったことも自分で実際に設定を確認し、変更するという工程を体験することによって、より理解の度合いを深められたのではないかと思います。
 実際に研修を受けるまでは、この項目を学ぶことで、自分の仕事を進めていく上で何か役に立つ機会はあるのだろうか、と考えておりましたが、アクセス許可の設定や、共有フォルダのアクセス方法などを学ぶに至り、自分がつい専門分野の知識ばかりを尊ぶようになっていたことを思い知らされました。
 VBだけ学習出来ればいい、心のどこかでそういった考え違いを起こしており、これまでパソコンの難しい設定などは全て先輩方に丸投げしていた自分の甘えを自覚するに至って、ようやく自分が基礎的な知識を軽んじていたことを反省することが出来ました。今日の体験を忘れないようにしたいと思います。
5月26日 情報システム開発概説  今日は最後のカリキュラムとして情報システム開発の概説を教わりました。これまでシステムという言葉を専門用語として捉えていましたが、システムという言葉は、何もコンピュータだけの言葉に非ず、私たちが日常の様々な場面で意識せず使用している言葉であり、その意味は複数の要素を相互関連させ、目的を達成するための全体的な仕組みを定義する言葉だと知りました。
 講義の冒頭で、システム開発者にとって、ものごとをシステムとして見ること、即ちシステム思考を持つことが大切だ、と講師の方が仰られました。システム思考という言葉こそ初めて耳にしましたが、その意味するところである、常に細部だけを見るのではなく、全体像を捉えた上で問題を把握するよう努める姿勢自体は、会社でプログラミングを学ぶ中で、先輩方から学ばせて頂いたものだったので、あとはその姿勢を忘れず、如何に知識を増やし、技術を身につけ、実務の中で利用していくかに、この10日間で教わった事の意義があるのではないかと思います。
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