■ユビキタス社会の足音が聞こえる■
(トゥゆーNo.9)


 いつでもどこでも、さらに誰でもが知りたい情報を入手でき、ネットワークを通じてさまざまな機器の操作が可能となる「ユビキタス社会」の到来が、いよいよ現実味を帯びてきました。。
 清涼飲料の自動販売機に携帯電話をかざして本人確認を行い、飲料の購入や情報サービスを受けることができるという「Cモード」サービス(NTTドコモ他)は、「ユビキタス社会」の一端を示す実験サービスといえるでしょう。
 ユビキタス(ubiquious)とは、もともとラテン語で「(神のように)同時にいたるところに存在する」という意味です。
 ユビキタス社会では、パソコンや携帯電話に限らず、冷蔵庫や電子レンジといった家電製品、また自動車や自動販売機等もインターネットに接続され、情報入手や機器の操作が可能になるといわれています。このようにさまざまな機器がネットワークに接続されるとき、必要不可欠となる基盤技術(プロトコル)が「IPv6」です。
 IPv6の特長として「無限に近いIPアドレス空間をもつ」ことが強調されていますが、他にも端末機器のネットワ−ク設定を自動的に行うプラグ&プレイ機能やデータの暗号化のセキュリティ機能、さらにモバイルIP機能、音声や映像等データの種類で通信方法を変える機能等を標準で備えているという特長があります。
 また、いつでもどこでもネットワークに接続できるユビキタス環境下では、個人情報の保護や本人であることの認証等を行うセキュリティ技術が非常に重要になってきます。利用環境に応じたさまざまな認証方式が検討されていますが、今後は3G携帯電話のUIMカードやICカードに組み込まれた電子証明書を用いた個人認証システムが急速に普及していくものと思われます。
 現在、幣部で取り組んでいるIPv6他ネットワークプロトコルの研究開発、認証システム技術の研究開発等が、数年後に実現するであろうユビキタス社会の一翼を担うことを楽しみにしています。

NECシステムテクノロジー 第四事業本部 システムソフトウェア事業部 ネットワークソフトウェア基盤開発部 部長 道城 謙治 NECシステムテクノロジー 
第四事業本部
システムソフトウェア事業部
ネットワークソフトウェア基盤開発部
部長

道城 謙治