■クラスタ技術の動向■
(トゥゆーNo.6)


WindowsNT、LinuxなどのオープンOSを搭載したPCサーバの利用領域は、ファイル/プリント/Webサーバといった領域から、データベースシステム、基幹業務処理へと広がってきました。この様な状況の中、PCサーバの基幹業務での利用を想定した信頼性向上技術は、急速に進んできました。これらの信頼性向上技術の中でも最も強力なものの一つがクラスタ技術です。
クラスタ技術とは、2台以上のPCサーバを組み合わせその障害に備えるものです。一般的な構成では、1台のサーバを稼働系、もう1台のサーバを待機系として用います。2台のサーバは互いに相手サーバを監視しており、稼働系に障害が発生した場合、待機系に業務を切り替えます。この切り替え処理をフェイルオーバと呼びます。また、業務を引き継ぐためには、それぞれのサーバから同じデータにアクセスできる必要があります。複数のサーバに1つのディスクを接続し、フェイルオーバ時に切り替える共有ディスク方式、引き継ぐべきデータを他サーバのディスクに常時複製するミラーディスク方式などがあります。
また、クラスタ技術のもう一つの目的としてスケーラビリティがあります。これは、同時に複数のPCサーバで1つの業務を稼働させ1台のPCサーバではなしえない性能を実現します。この技術には、共有ディスク方式と非共有ディスク方式があり、共有ディスク方式は主にデータベースの性能向上、非共有ディスク方式は主にWebサーバの性能向上に用いられています。
クラスタシステムは低価格化が進んでおり、それにともなって基幹業務のみではなく、ファイル/プリントサーバと言った領域への普及も進んでいくものと考えられます。

NECソフトウェア中国 基本システム事業部 第三ソフトウェア開発部 主任 山口 孝浩 NECソフトウェア中国
基本システム事業部
第三ソフトウェア開発部
主任 山口 孝浩