■IPv6技術の動向■
(トゥゆーNo.5)


近年インターネットは爆発的に普及し、誰もが気軽に利用できるコミュニケーション手段としての地位を確立しつつあります。インターネットではIP(lnternet Protocol)という通信プロトコルが使用され、そこに接続する機器はIPアドレスという32ビット長のアドレスを持ちます。
しかしインターネットの普及とともに、このIPアドレスの枯渇が問題になってきています。32ビットで表されるアドレスはわずか42億個であり、これは地球上の人口よりも少ないのです。それに加え、今後、テレビ、エアコン、冷蔵庫など様々な家電製品がインターネットに接続されると予想されるので、IPアドレスはますます不足してくると思われます。プライベートアドレスやNAT(Network Address Translator)技術の利用は,この問題を一時的には解決しますが,根本的な解決方法ではありません。
そこで登場したのが、IPv6(lntemet Protocol,Version 6)と呼ばれる新しいプロトコルです。(ちなみに現在のIPはVersion4です)。IPv6には42億の4乗個のアドレス空間があり、枯渇の心配はまずありません。また,コンピュータのネットワーク設定を自動的に行うプラグ&プレイ機能やデータの暗号化、データ発信者の認証などのセキュリティ機能を標準で用意し、インターネットをより便利に利用できるようになっています。
IPv6の基本仕様についてはほぼ固まっており、現在は周辺技術の検討が活発に行われています。また、国内においてもIPv6実験ネットワークの運用か開始され、IPv6のネットワークインフラストラクチャが整いつつあります。このような実験では、IPv4からIPv6への移行技術の検証も重要なテーマとなっており、ここで得られたノウハウは今後のスムーズなIPv6導入のために欠かせないものとなります。IPv6を搭載したネットワーク機器が我々の目の前に現れる日はもうそこまで迫っています。

NECソフトウェア中国
基本システム事業部
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主任 松村 泰行