中国NUA会報 トゥゆー

2004.7.NO,14
 
 
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財務諸表を勉強しよう  
 ■ (2)勘定合って銭足らず
 
この言葉、お聞きになったことがおありですか?
会社の財務諸表上利益は出ているのに、それに見合うお金がないという状態を表しています。信用取引の上に成り立っている現代社会では、いつでも起こりうる現象なのです。
たとえば、A社は手許キャッシュ1,000を持っていたとします。商品仕入をキャッシュで1,000し、その商品を掛で2,000で売上げました。その入金は3ヶ月後です。今月末に従業員に給料500を払わなければなりませんが、手許にキャッシュはありません。ところが、利益を計算してみると、売上高(2,000)−仕入高(1,000)−給料(500)と黒字になっています。
一方、B社も手許キャッシュ1,000を持っていたとします。商品仕入を掛で1,000しましたが、このご時勢競争が厳しく、致し方なく2,000で売上る所値下げして1,200キャッシュで売上げました。今月末に従業員に給料500を払います。掛仕入の支払いは3ヶ月後なので、当月末の手許キャッシュは1,700あります。ところが、利益を計算してみると、売上高(1,200)−仕入高(1,000)−給料(500)=△300と赤字になっています。
これらは、極端ではありますが、利益のみを見て安心していたら、とんでもないしっぺ返しをくうこともあるという例です。最近、新聞や経済雑誌などで「キャッシュフロー」とか「キャッシュフロー経営」とかいった言葉を目にしたことがおありでしょう。また、「黒字倒産」という言葉もよく聞きませんか?企業が利益のみならずキャッシュの大切さに気付き、重要視し始めた証拠なのです。





井上会計事務所 熊野留美子
井上会計事務所
代表取締役 税理士
熊野 留美子
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