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林エバンジェリストが語る 最新技術動向

林エバンジェリストの顔写真

エバンジェリストの林です。

今回は、「感情認識」を取り上げてみます。現在、デジタル化の進展により、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を認識するための様々なセンサや仕組みが開発されています。そのような中で、人の感情を認識したいという要望は以前からありました。

たとえば、話している相手の感情が認識できれば、より深いレベルでのコミュニケーションが可能となります。人は、面と向かって話をする場合、相手の言葉だけを認識しているわけではなく、声のトーンや、表情、しぐさなどを総合的に判断して感情を認識しています。したがって、電話などの聴覚のみに頼ったコミュニケーションでは、相手の言葉は理解できますが、どういう感情でしゃべっているのか(怒りか平静か、喜びか)を理解することは難しくなります。

そこで、しゃべっている相手の表情や音声から感情を認識する技術が出てきました。

今回は、この「感情認識」に焦点を当て、どのような仕組みで感情を認識し、どのような利用が考えられるのか等の最新動向をご紹介します。

第30回 感情認識

「感情認識」は、人の表情やしぐさ、声などから、その人の感情を認識する技術です。デジタル化が進展し、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を認識するための様々なセンサや仕組みが開発されてきました。そのような中で、人の感情を認識したいという要望は以前からありました。しかし、人の感情を認識する技術は、難しく、なかなか実現が困難でした。

たとえば、話している相手の感情が認識できれば、より深いレベルでのコミュニケーションが可能となります。人は、面と向かって話をする場合、相手の言葉だけを認識しているわけではなく、声のトーンや、表情、しぐさなどを総合的に判断することにより、相手の感情を認識しています。したがって、電話などの聴覚のみに頼ったコミュニケーションでは、相手の言葉は理解できますが、どういう感情でしゃべっているのか(怒りか平静か、喜びか)を理解することは難しくなります。そこで、様々な手段から、話している相手の感情を認識する技術が出てきました。

現在、感情を認識するための手段として、「表情」「しぐさ」「声」の3つが研究対象となっています。たとえば、表情から感情を認識する技術としては、マイクロソフト社が開発したEmotion APIと呼ばれるものなどが公開されています。

また、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、笑顔(喜び)認識を利用したアトラクション(モッピーラッキースポット:http://usj-oosaka.com/80.html)を実施したり、デジタルカメラでは、被写体の人物が笑顔になったらシャッターが切れるなどの機能が搭載されていたりもします。

しぐさから感情の認識する技術は、まだまだ研究段階であり、実用段階には達していません。

最後は、声からの感情認識ですが、これが一番進化していると言ってよいでしょう。

弊社では、以前、日本SGIと協業して、声からの感情認識を行うことを目的として、フィーリング・コミュニケーター「言花(KOTOHANA)」の共同開発を行いました。

http://www.nec.co.jp/press/ja/0603/0304.html

「言花(KOTOHANA)」は、LED(発光ダイオード)を組み込んだ花型の端末が、話し手の感情を光の色で表現するという装置です。例えば、その周囲にいる人が「楽しさ」を感じていたら「黄色」、「興奮」を感じていたら「赤色」というように、話し手の感情に応じて様々な色で反応し、人と人の対話をより楽しく演出します。端末同士は、無線LAN等により接続されることを想定しており、離れたところでも話し手の気持ちを知ることができます。

「言花(KOTOHANA)」は、部屋のインテリアとして生活空間に飾り、気持ちを共有する空間を演出することも可能です。また携帯端末などにこの機能を組み込むことにより、相手の感情やフィーリングをさりげなく知るという、新しいコミュニケーションを生み出す可能性を持っています。

このように、話している人の声から感情を認識することができれば、様々な用途に適用することが可能となります。

もともと音声認識を利用すれば、話している言葉を認識することはできるのですが、その感情までは認識することができず、たとえば「さよなら」という言葉を認識しても、それが、悲しいさよならなのか、「さよなら」できて清々するといった嬉しいさよならなのかの判断はつきません。

ここに感情認識という新しい要素を入れることにより、話し相手の本当の言葉の意味を知ることが可能となります。

弊社では、この研究をさらに進め、現在、コールセンタにかかってくる問い合わせやクレームの電話から、お客様の感情を認識することにより、どのように対応すればお客様の満足度が高くなるかを研究したり、オペレータの教育に使ったりといった用途で利用できるソリューションを提供しています。

この感情を認識する部分には、人工知能(ディープラーニング)が利用されています。

五感に加えて感情も認識できるようになれば、従来、面と向かって話をすることでしかできなかった深いコミュニケーションが可能となります。また、この技術が一般化すれば、振り込め詐欺の被害を防いだりすることも可能となるでしょう。


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