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林エバンジェリストが語る 最新技術動向

林エバンジェリストの顔写真

エバンジェリストの林です。

今回は、技術進化が激しい無線LANを取り上げてみます。

通信ネットワークは、以前は有線通信が普通でしたが、近年では、モバイル機器の普及に合わせて無線化が進んでいます。特に、あちこち移動しながら働くスタイル(ノマドワーク)では、線に束縛されない無線通信が威力を発揮します。特にWi-Fiと呼ばれる無線LANでは、アクセスポイントなどの装置も安価で入手できるようになり、業務用、家庭用問わず広く利用されています。

無線LANの規格は、実は一種類ではなく、多くの規格が制定されており、用途に合わせて選択することができます。

2020年に向けて、益々発展する無線LANの動向を堪能してください。

第13回 無線LAN

通信ネットワークの世界では、以前は有線通信が普通でした。しかし近年では、モバイル機器の普及に合わせて無線化が進んでいます。特に、あちこち移動しながら働くワークスタイル(ノマドワーク)では、線に束縛されない無線通信が威力を発揮します。最近のノートパソコンやタブレット、スマートフォンといった端末では、無線LAN機能は、ほぼ標準搭載となっており、加えて3Gや4Gと呼ばれる第三世代、第四世代の携帯電話網も利用できるように環境が整ってきています。

無線通信方式は、通信可能距離で分類すると、以下のようになります。

全体が5つのカテゴリに分類され、カバーエリアが3m以下のBAN(Body area network)、10m以下のPAN(Personal area network)、100m以下のLAN(Local area network)、5km以下のMAN(Metropolitan area netowork)、最大規模のWAN(Wide area network)となっています。

特にWi-Fiと呼ばれる無線LANでは、アクセスポイントなどの装置も安価で入手できるようになり、業務用、家庭用問わず広く利用されています。無線LANの規格は、実は一種類ではなく、多くの規格が制定されており、用途に合わせて選択することができます。

現在、利用可能な無線通信は、以下のようになっています。

左側の表が、携帯電話網で利用されている通信規格で、右側の表が無線LANで利用されている通信規格となっています。色がついている部分が、今後中心的に発展していく規格となっています。

最近の無線LANの規格では、通信帯域を広げる(通信速度を速める)ために、様々な工夫がなされています。その代表例がMIMO(Multi Input Multi Output)と呼ばれる仕組みで、端末とアクセスポイントの間を複数のアンテナを利用してパラレルで結ぶことにより、通信帯域を広げる方式を採用しています。無線LANの最新の規格であるIEEE802.11acの場合は、規格上8多重まで可能となっています。

無線LANの規格は、IEEE802.11と呼ばれるシリーズで規格制定が進んでいます。この中で、注目されている規格は、IEEE802.11sと呼ばれる規格になります。通称メッシュネットと呼ばれており、例えば、従来の無線LANの規格では、ビル一棟を丸ごと無線LANで囲むとすると、通常は各フロアに複数のアクセスポイントを設置し、それぞれを有線ネットワークでつないでいく必要がありました。IEEE802.11s規格が利用できるようになると、このアクセスポイント間の通信が無線化され、有線ネットワークの設置が不要になります。全体として、設置コストが大幅に削減できるようになります。規格が制定されるまでには、まだ数年が必要との見通しです。

無線LANを利用すれば、有線ネットワークの束縛から解放され、非常に便利になるのですが、反面、どの端末がどこから接続しているか目に見えなくなるので、セキュリティ対策が重要になります。無線LANのセキュリティには、2つの面で考えることが重要です。それは、関係者以外をネットワークに接続させない認証システムと、通信途中のデータを盗聴されないようにする暗号化システムです。

企業で無線LANを利用する際のセキュリティレベルは、総務省のガイドラインによりオフィスレベル0から3まで規定されています。通常のオフィスでは、セキュリティレベル3が推奨レベルとなっています。

またセキュリティ対策も、日進月歩で進んでおり、旧来からのセキュリティ対策では不十分なものもあります。また、新しい規格では、古いセキュリティ対策はサポートされないといった状況も出てきています。利用する際には、適切なセキュリティ対策を施すことが重要なポイントです。

無線LANは、ネットワークの中心になりつつあり、今後、さらなる技術進化により、安全に、安価で、広帯域のネットワークが構築できるようになるでしょう。

2020年に向けて、益々発展する無線LANの動向を堪能してください。


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