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林エバンジェリストが語る 最新技術動向

林エバンジェリストの顔写真

エバンジェリストの林です。

今回は、ユーザーインターフェースに焦点を当ててみたいと思います。端末の小型・軽量化が進み、様々なシーンでモバイル端末を利用するケースが増えてきています。しかし、端末のモバイル利用が進んでくると、従来のキーボードやマウスを中心としたユーザーインターフェースでは、利用しにくくなってきているのも事実です。そこで、モバイル端末に適した、新しいユーザーインターフェースの研究が進んでいます。

今回は、この進化が著しい、最新のユーザーインターフェースをご紹介いたします。

第6回 ユーザーインターフェース

端末の小型・軽量化が進み、モバイル環境で作業を行う「ノマドワーク」スタイルが普及し始めています。いつでもどこでも、自分のいる場所が仕事場になるというコンセプトです。

しかし、端末のモバイル化が進むと、従来のキーボードやマウスといったユーザーインターフェースでは、利用がしにくくなってきているという問題も出てきています。そこで、モバイル環境に適したユーザーインターフェースの研究が盛んになってきています。

一昔前のユーザーインターフェースは、キャラクターユーザーインターフェース(コマンドラインインターフェース)と呼ばれる形式のものであり、1文字も間違えることなく入力をする必要がありました。1文字でも打ち間違えると、最初から入力をやり直すという大変使いにくいものでした。その後、マウスが出来て、現在主流のグラフィカルユーザーインターフェースに進化しています。今後、モバイル環境に合わせた「マルチモーダル」型のユーザーインターフェースが登場すると言われています。「マルチモーダル」とは、目、耳、口、鼻、手などのモーダル(様式)を用いたユーザーインターフェースで、より人間にとって自然なインターフェースといえます。(米国インテル社は、同様のユーザーインターフェースをパーセプチュアルコンピューティング(Perceptual Computing)と呼んでいます。)

マルチモーダルユーザーインターフェースの中でも、一番進化が激しいのは、ジェスチャーを利用したものになります。もちろん、従来より利用されている音声認識も有力なユーザーインターフェースではありますが、しゃべる=声を出す必要があり、周りの環境によっては、音を出すことができないという状況もあり得ます。この点、ジェスチャーであれば周りの環境を気にする必要がなくなるというメリットがあります。

マイクロソフト社のKinectは、その代表です。もともとXbox360というゲーム機用に開発されたものしたが、性能が良く、安価であったため、PCと組み合わせた一般利用も広がっています。また、Leap Motion(米国Leap Motion社)やCreative Interactive Gesture Camera(米国Creative社)といった製品にも注目が集まっています。

NECでも、フィンガージェスチャーと呼ばれるWebカメラのみで指先の動きを検知するユーザーインターフェースの仕組みを開発しています。デジタルサイネージの制御や、病院内、食品工場内での利用など、衛生上直接端末を触ることができない環境での利用などに応用され始めています。

また、NECの研究所では、ジェスチャーユーザーインターフェースとプロジェクターを組み合わせた「アクティブプロジェクション」という技術を研究開発しています。平面さえあれば、プロジェクターで映像を投影し、ジェスチャーで操作するという一連の流れが実現できるので、仮想タブレットをいつでも、どこでも作り出すといったことが可能となります。 最新のプロジェクションマッピングという技術を利用すれば、平面である必要すらなく、でこぼこした面や曲面上にも平面と認識できるような映像を投影することが可能になってきているので、この技術を組み合わせれば、無限の可能性が広がります。

モバイル環境と組み合わせて利用することにより威力を発揮する「マルチモーダル」ユーザーインターフェースは、今後、ますます発展し、使いやすくなっていくことでしょう。さらに、ユニバーサルデザインという切り口でも進化を続けていくでしょう。今後のユーザーインターフェースに期待です。


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