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  6. 第9回 物流の改革をビジネスプロセスの強みに変える
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NECものづくりコラム 匠の系譜 <第9回>

NECものづくりコラム 匠の系譜 <第9回>

ITによる“見える化”でグローバルなサプライチェーンを最適化

昨今、グローバル化が進み、サプライチェーンが国境を超える時代になった。グローバルなサプライチェーンを構築する際の課題とは、どのようなものなのだろうか。

「我々が国内で構築してきた生産革新や物流の仕組みは、高いレベルの信頼関係、すなわち性善説で成り立っています。1桁のPPMの物流網、質の高い生産技術、荷物を扱う人の資質、サプライヤの対応力、すべてが一定のレベルにあるというのは、日本市場ならではの特異性です。言葉も文化も商習慣も異なる海外へ行けば、この前提条件は崩れます」。

グローバルなサプライチェーンでは、国内で実践してきた分単位の緻密な物流網を構築することはほぼ不可能である。だからといって「海外だから仕方がない」では済まされない。では、どうすれば、この課題を解決できるのだろうか。

「グローバルな物流では、いつどこで地勢的なインシデントが起きるか予想できません。ストが起きるかもしれないし、台風で船が滞留するかもしれない。物が届くまでに一ヶ月かかることもあります。そこで重要になるのがITです。いつ通関を通ったのか、どのコンテナに積まれたのか、今どこに船がいるのか、洋上在庫まで含めた細かなトラッキングが精度を高めるポイントになります。
在庫にバッファを持つとキャッシュフローにも影響を与えるので、在庫量も細かく把握しないとOEM/EMSの生産をコントロールできません。当社では、こうした課題を解決するために『Visibility Service(ビジビリティ・サービス)』というソリューションを開発し、グローバルなサプライチェーンの“見える化”を実現しています」。

見える化サービス概要図拡大する。

日通NECロジスティクスが開発した「Visibility Service」の概念図

日本通運との合弁により生まれたシナジー効果

2013年12月1日、NECロジスティクスは、業界大手の日本通運株式会社との合弁により日通NECロジスティクスとして生まれ変わった。

「旧NECロジスティクスの拠点は、国内60数か所、海外8法人含む25か所でしたが、今回の合弁により国内1,250以上、海外480以上の拠点を有する日本通運と連携できるようになったことが最大のメリットです。実際に、コンソーシアムを組んで新規案件を獲得するなど戦略的提携もはじまっています」と鳥井は、合弁によるメリットを話す。

求む!破壊と創造のマインドを持ったチェンジ・リーダー

物流プロセスをビジネスの強みに変えるには、経営あるいはビジネスプロセス全体に踏み込んだ改革が必要であり、その実現には、相応のビジョンとスキル、知識を持った人材が不可欠である。日通NECロジスティクスが求める人材の要件、そして人材育成の方針について鳥井に話を聞いた。

「まず一般論からお話しすると、今、求められているのは、破壊と創造のマインドを持ち、今までの文化を変えるチェンジ・リーダーです。そういう人材をいかに育成できるか、そこに日本企業の未来はかかっているといってもいいでしょう。また、今、当社が求めているのはグローバル人材です。かつては、日本を中心とする『国内外』という考え方が一般的でしたが、もはやそのような発想では生き残れません。
当社では、今まで国内と国外に分かれていた組織を、マーケット別に再編成しました。それに加えて海外研修制度を充実させ、国内と海外で人材をローテーションさせることで、グローバルな経験を積ませ、社員の能力の幅を広げていく方法を実践しています」。

日本の製造業は、自信を失い過ぎている

グローバル化の急速な進展により、かつて隆盛を極めた日本の“ものづくり”も過渡期を迎えている。日本の“ものづくり”が輝きを取り戻すために必要なものとは何か、鳥井の意見を聞いた。

「先日、世界シェアトップの外資系PCメーカーが中国武漢で開催したサプライヤ向けカンファレンスに出席しました。当社は昨年7月からこの会社の国内物流を3PLとして担当し、「Logistics Excellent Award」を受賞しました。ショーアップされた壇上に立った創始者は『Power of the Dream』というビジョンを掲げ、パソコンだけではなくタブレット、スマートフォン、サーバーでも世界トップクラスを目指すと高らかに宣言しました。
その自信に満ち満ちた姿に、私はある種の感銘を覚えました。一方、日本の製造業を振り返ってみると、過剰に自信を失っている気がしてなりません。世界は日本人が思う以上に、日本の“ものづくり”や人材力を評価しています。もっと自信を持って良いと思います」。

日通NECロジスティクスは、物流を横串にしたビジネスプロセス改革により、新たな価値を創出し、日本の“ものづくり”を飛躍させることを目指している。

(2014年7月掲載)

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