ページの先頭です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. ソリューション・サービス
  3. 製造業・プロセス業
  4. ものづくり研究グループ
  5. NECものづくりコラム「匠の系譜」
  6. 第4回 フロントローディングを旗印に全社一丸で取り組んだ経営革新活動
ここから本文です。

NECものづくりコラム 匠の系譜 <第4回>

~ NECネットワークプロダクツの経営革新活動 前編 ~

NECものづくりコラム 匠の系譜 <第4回>

生産革新とフロントローディングの融合による効果

生産革新とフロントローディングの相乗効果について、国原は以下のように説明する。

「生産革新によって『生産の流れ化』が進むと、ものの通り道がはっきりし、その中に存在する一つひとつの作業自体も洗練されてきます。大きなムダを1つずつ取り除くと、やがて品質・効率が上がり、改善の関心は1秒1動作へと向かいます。さらにばらつきも排除され、ラインでコストと品質が読める世界に入ります。言い換えるならば『最初からありたい姿』のイメージが徐々に固まってくるということです。すると、自ずから『最初からそのようなありたい姿で流せる製品設計、生産準備、ライン立ち上げ、が行えないものか?』という発想が湧いてきます。これが生産革新に端を発したフロントローディングの考えです。
この『より上流の流れ化』に対しては、コストを造り込む『原価企画』と、生産準備と品質を造り込むと『生産企画』の二軸で流れ化をしています。即ち、生産をはじめる前にCR(コストレビュー)と、PR(プロセスレビュー)を流れの中で明確に位置づけ、その実現に向けた具体的な施策をプロアクティブかつタイムリーに講じ、『量産の前段階でコストと品質を造り込む』ことを狙うのです。従来は、量産品ができあがってから1ヶ月以上かけてモグラたたきしながら、目標とするコスト・品質を実現しているプロジェクトもあり、その差は歴然です」。

次に、NECネットワークプロダクツが実践しているこれら活動に欠かせない「見える化ツール」を紹介する。

見える化ツール例(1)【ラインデザインボード】

ラインデザインボードは、ライン設計の前段階でラインの長さ、使う部品、必要な工具、設備などをリストアップし、見える化しながらライン設計するツールである。課題の洗い出しから解決策の提示まで改善メンバーと現場スタッフが一緒に議論しながらボードをつくりあげていくものである。ローテクながら既存ラインの流用化やライン立ち上げ期間の短縮にも大きく寄与している。

写真

必要な要素を付箋に書き出し、ホワイトボードに貼り付けていくことでラインの見える化を図る

見える化ツール例(2)【KPI管理ボード】

KPI管理ボードは、生産革新活動やフロントローディング活動と経営スコアを結びつけるための見える化ツールであり、「現地現物」を大事にしながら経営革新活動を推進していく上でなくてはならないものである。これは職場全員が目標と方策との関係を共有しながら、目標達成に向けてPDCAを確実に回していくための管理ツールというだけでなく、社長や役員の現場巡回時の対話にも一役かっている。一般に現場改善の話は専門化でないと理解しにくいことが多く、よほど現場に精通した経営トップでないと理解に苦しむことが多い。

また、改善担当側も相手に応じてそこまで器用に説明できる者が少なく、従来は活動成果をうまく表現できないことも少なくなかった。KPI管理ボードを導入してから、改善担当者一人ひとりが経営スコアの視点を持ちながら、具体的な改善施策と目標への寄与度について説明でき、また実際に成果をあげることで仕事のモチベーションが高まるようになった。(改善活動が経営スコアに直結するよう目標と方策の関連性をマトリクスで整理、進捗の色表示など)

写真

計画を青、実行状況を黄色、完成したら緑色のシールを貼ることで進捗状況を一目で把握できる

統合から3年、「生産革新」と「フロントローディング」という2つの大きな旗印と、それを貫く「流れ化」というコンセプトのもと、NECネットワークプロダクツの経営革新活動は大きな成果を上げはじめている。しかし、この成果は仕組みだけで実現したものではない。改革の土台を担った人財こそが真の主役なのだ。後編となる第5回では、経営革新活動の中核をなす「生産革新」を支える「人財育成」に焦点をあてる。

(2014年2月掲載)

ページの先頭へ戻る