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物流コラム

【第26回】物流と人工知能(AI)

※第26回目の物流に関するコラムを柴田道男がお送りします。

柴田さん最近、人工知能(AI)が囲碁の世界的棋士に勝利するなどして話題になっています。現代は第3次人工知能ブームの到来とも言われているようです。かつてのブームでは人間が行動したり判断していることの特徴をコンピュータにひとつひとつ教え込むことで人間の判断に近づけるものでした。現在の人工知能はコンピュータ自身が与えられたデータから特徴点を生成していく「ディープラーニング(深層学習)」へと発展しつつあるようです。

コンピュータに猫の写真を見せて猫であると認識させるためには、これまでは猫の特徴を多数登録していく必要がありました。耳が2つあるとか、ヒゲがあるとか、犬と間違わないように猫の特徴を人間がたくさん決めて教えていく必要がありました。「ディープラーニング」では猫の写真を大量にコンピュータに読み込ませることで、猫の顔という概念自体をコンピュータが獲得していくというものです。

物流現場でも作業者や班長、センター長が多くの情報を元に日々意思決定をしています。こうした過去の経験に基づく優れた判断がベテランでなくてもできるようになれば、現場の無駄な作業をもっと減らしていくことが出来ると思います。トラックの配備や倉庫内のレイアウト、出荷作業の順番などを有能なセンター管理者並みの判断力をもつ人工知能に判断させることができるかもしれません。

かつての人工知能ブームのころ、配送計画システムに応用してみたことがありました。しかしそのころの人工知能では配車の考え方のルールを細かくコンピュータに登録をして実績データも細かく入力しなければ十分に機能しない点が課題でした。人に教えるよりはるかに面倒な作業を行わなければ人並みの配車計画が作れなかったのです。

「ディープラーニング」ではこうしたベテランの判断基準をコンピュータに自動学習させることができます。これまで不可能と思われてきた壁を乗り越えていく可能性があります。物流では人工知能を使って自動運転の技術などももちろんですが、現場の判断に応用することで一刻を争うトラックの手配などを効率化したり膨大な過去データから最適な作業手順や輸配送ルートを組んだりすることへの応用が期待できます。

NECでも人工知能を使ったビッグデータや画像解析、トラックの適正配備などの技術開発に取り組んでいます。


対象分野としては、見える化、分析、制御・誘導などの各種技術への適用が始まっています。例えば、「RAPID機械学習技術」は、膨大な映像・音・テキスト等のデータを人手による複雑な加工無く学習・認識する「ディープラーニング」であり、人の判断や推論が必要な業務を支援します。ルールの設定が不要で、高速かつ高精度なマッチングを行います。

まだまだ技術開発の段階ですが、将来は猫の写真を分類するという単純作業はコンピュータに任せて、もっとやりがいのある仕事に人間が専念できるような時代になるといいですね!物流では時間に追われる現場作業の配分や配車業務を「いい感じ」でコンピュータが答えを出してくれたら、もっとみんなの仕事が楽しくなるかもしれません!

  • 柴田さん、今回は「ディープラーニング」なんて難しい話ですが、近い将来、私の仕事がコンピュータに取られたりしないでしょうか?猫の写真を見分けるのは得意なんですけどね!

  • そうですね、野村総合研究所のレポートによると、日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になると言われています。でも、大丈夫ですよ!今のところ人工知能には周囲を和ませるさおりんの天性の才能は備わってませんから。

  • そうですか?凍りつかせるではなくて??

  • そ、そうですね、突然繰り出される毒舌も含めてマネできませんよ。それより人工知能の発展で仕事がなくなりそうなのは私のような、しがない中間管理職だと言われてるんですよ。

  • あ、分かります!上から言われたとおりに右から左で私たちに命令しているだけじゃ、コンピュータの方がマシですもんね。柴田さんに言われるよりコンピュータに言われた方がやる気になるかも?!

  • 相変わらずひどいですね、コンピュータは「イヤミ」とか言わないでしょうからね。

  • 自動運転や窓口での応対ができるコンピュータができてくると社会は変わって行くと思いますが、私のような個性的な人間は未来でも君臨し続けるってことですよね。

  • 君臨って・・・。それに比べて私のような中間管理職は仕事がなくなっていくかもしれないなぁ。

  • でも、安心してください。物流はずっとなくなりませんよね?

  • そうです、モノの移動はそう簡単にはなくなりませんからね。

  • 柴田さんが、情熱を持って物流に関わっている限り生き残れると思いますよ!

  • ありがとう!これからも頑張ります!

  • そして最後に残るのはカリスマ性のある人だと思います。同じことを言っても説得力が違うというか押しが強いというか。

  • 確かに、同じことを言っていてもつい信用したくなる人とそうでも無い人がいますね。

  • でしょう?!私のようなカリスマ性のある人間が君臨していくんですよ、きっと。

  • おー、怖いですね。そんな恐ろしい人に支配されるくらいなら人工知能に指示された方がマシかもです。

  • なんですとー!

柴田道男(しばた みちお)
NECマネージャー/物流技術管理士
約20年に渡り物流業界を担当。
物流現場の見学は200ヶ所以上にのぼり、製造・プロセスから流通まで幅広い分野の物流現場に精通。物流PKGの企画・管理を含めたお客様向けのソリューション活動を展開中。

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