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NEC キッズ・テクノロジー・ワールド

日本の医療を支える。病気になっても安心できる社会をつくる医療のネットワークとは?

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みんながかかっているお医者さんや病院。お医者さんが患者かんじゃさんの症状しょうじょうや薬の情報じょうほうを書きこむのは、これまでは紙のカルテが多かったけど、最近さいきんはパソコンに入力しているすがたを見ることも多いんじゃないかな。
実はいま、医療の現場げんばに、先端せんたんの情報ネットワークがどんどん入ってきているんだ。
ここでは、最新さいしんの医療のネットワークをしょうかいするよ!

少子高齢化が進むと、医療保険制度はなくなっちゃうかも?

医療保険とは、病気やけがで病院に行ったときに、少ない治療費ちりょうひですむように、ふだんからみんなでお金を出し合う制度のことだよ。日本に住んでいる人は、みんなが医療保険に入っていて、毎月、保険料ほけんりょうをはらっているんだ。

いま、日本はお年寄としよりがふえて、子どもなど、わかい世代の人口がへる「少子高齢化」が進んでいる。「少子高齢化」でお年寄りの割合わりあいがふえると、医療にかかるお金がふえることになる。その一方で、支え手となる若い世代がへってしまうので、今後、どうやって医療保険を支えていくかが大きな問題となっているんだ。

50年前はやく9人のはたらく世代の人が1人のお年寄りを支えていたけれど(※)、最近は2〜3人で1人のお年寄りを支えている。そして2050年には、1人の人が1人のお年寄りを支えることになると予測よそくされている。
※ここでは年金、医療保険など、65歳以上さいいじょうの方々にかかる社会保障費しゃかいほしょうひ負担分ふたんぶんを計算の対象たいしょうとしています。

みんなが大人になったころも、安心してお医者さんにかかれないとこまるよね。そのために、いま、新しい医療ネットワークのしくみづくりが進められている。

これからは病院や診療所が役割分担

このままでは大変たいへん、なんとかしなくちゃ!
というわけで、いま進められている取組みの一つに、「地域医療連携ちいきいりょうれんけいネットワーク」がある。これはITを使って地域ちいきの病院・診療所・薬局などをつなぎ、おたがいが役割を分担しながら協力きょうりょくし合うしくみなんだ。
その前に、これまでの医療と、いま国が目指している医療のかたちをくらべてみよう。

これまでは・・・

これまでは、1カ所で全部見てもらえる大きな病院にたくさんの患者かんじゃが集まることが多かったんだ。でも大きな病院は、医師いし看護師かんごし薬剤師やくざいし検査技師けんさぎしなどたくさんの人が働いている。カゼなどの軽い病気で大きな病院にかかると、全国で使われる医療費がどんどんふえてしまうんだ。

大きな病院に、軽症の患者さんが紹介状を持たずにいきなり受診すると、何時間も待たされることもあるんだって。

これからは・・・

日本では、生活習慣病せいかつしゅうかんびょうといって、日々、病気とつき合いながら生活していく病気がふえている。
だから、症状しょうじょうが落ち着いているときは、大きな病院ではなく、ふだんの患者さんの生活習慣などもよくわかっているかかりつけ医(近所のお医者さん)に見てもらい、そこでもし「入院が必要」「手術しゅじゅつ を受けた方がいい」となったら、手術ができる急性期病院きゅうせいきびょういんにしょうかいしてもらうことになる。地域にある急性期病院と、回復期病院かいふくきびょういん慢性期病院まんせいきびょういん、かかりつけ医が、それぞれの 役割やくわりを分担して、協力しながら一人の患者さんをみていく。これからの医療は、そんなふうに変わっていくんだ。

これからは、体調のよくないとき、まずはかかりつけ医に行き、手術などの必要があれば急性期病院をしょうかいしてもらう。手術後は回復期病院でリハビリを行い、そこから退院たいいんして自宅じたくにもどる。そんなふうに、地域にあるいろいろな病院が、一人の患者さんにかかわっていくようになる。

大学病院などの大きな病院には、軽いカゼなどではなく、高度な医療が必要なときだけ、かかりつけ医からしょうかいしてもらってかかるようになるんだね。

症状に合った規模の病院に行くことで、日本全体の医療費もへらせるんだって。

病院と病院をつなぐネットワークで、安心が広がる

でも、いくつもの病院を行ったり来たりすると、お医者さんは患者さんのことがよくわからなくなるんじゃない?そんな心配の声も聞こえてきそうだ。
あの病院でした検査はどんなもので、結果けっかはどうだったの? 薬はどんなものを飲んでいるの? それで、症状はどう変化したのかな? 命にかかわることだけに、お医者さんに知っておいてほしいことがいっぱいある。

でも、大丈夫。いまはそれぞれの病院や診療所をネットワークでつなぎ、患者さんの情報を共有するサービスがあるんだ。

これは、NECの「地域医療連携ネットワークサービス『ID-Link』」というサービスの画面だ。

お医者さんはカレンダーのような画面一つで、いくつもの病院にかかった患者さんの診療情報を見ることができる。検査の情報、薬の情報などがアイコン(マーク)でわかりやすく表示されているから、お医者さんは必要な情報をすぐにさがせて、とっても便利なんだ。

つまり、それぞれの病院でバラバラに保管されていたカルテが、ネットワーク技術によって一つにまとめられた、というようなことだ。カルテだけじゃなく、X線(レントゲン)検査やCTスキャンなどの画像システムともつながっているので、画像の共有きょうゆうもかんたんにできるようになったんだよ。

ちがう病院での前の検査結果がすぐわかるから、何回も同じような検査をしなくてよくなるね。

お薬の量や種類も、全体をみて調整してもらえるようになったよ。

子どものアレルギーも、しっかりサポート

地域の医療をつなぐネットワークは、実際じっさいにどんなふうに使われているんだろう。茨城県いばらきけんつくば市の事例を見てみよう。

アレルギーになやむ子どもは多いけど、つくば市にはアレルギー専門せんもんのお医者さんはあまり多くない。でも、アレルギーは命にかかわることもあるから、患者さんとしては、よくわかっているお医者さんにしっかり見てもらいたいよね。 だからつくば市では、専門のお医者さんのいる病院とかかりつけ医が協力して、地域全体で子どものアレルギーをみていくようにしたんだ。

そのしくみが「つくば小児アレルギー情報ネットワーク」だ。ここでのポイントは、かかりつけ医と、病院の専門のお医者さんが、患者さんの症状などの情報を共有するだけではない、というところ。アレルギーの子ども本人や、お父さんお母さんも、自分から治療にかかわれるところが大きな特長なんだ。

つくば小児アレルギー情報ネットワーク

アレルギーの治療にあたっては、日常生活にちじょうせいかつの中で、どんなときにどんな発作ほっさが起きたか、症状はどう変化していったかを知ることが、とても大切なことだ。でも、いちいち手帳に書いていくのは、けっこう大変。紙の手帳を使っていたときは、お父さんお母さんが記入をわすれることもよくあったんだって。
このシステムでは、携帯電話けいたいでんわやスマホから、そういう情報を入力していける。携帯やスマホはいつも手元にあって気軽に使えるから、記入もれがとってもへったんだよ。

症状の書き忘れがなくなり、お医者さんに正確な情報を知らせることができて助かっています。
お母さんのスマホに、症状書いてねってお知らせが来るんだね。
おうちでの症状の出方などがよくわかり、治療の方針を立てやすくなりました。

いま、このしくみには、地域の病院と多くの診療所(かかりつけ医)、そして多くの患者さんが参加している。ネットワークの広がりとともに、地域全体で質の高いアレルギー治療ができるようになり、患者さんは発作が起きたときでも、あまり不安にならなくてよくなった。安心して生活できるって、なによりいいことだよね。

ITを活用した地域医療連携ネットワークサービスで、日本の医療を支える

現在げんざい、全国の病院や診療所がNECの地域医療連携ネットワークサービスに参加している。最近では、調剤薬局ちょうざいやっきょくの参加もふえているんだ。地域の病院や診療所や薬局、そして患者さんが手を取り合って協力していくことで、みんなが安心できる医療ができあがっていく。

そして、そのような地域医療連携ネットワークが整備せいびされ、みんなが自分の症状に合った病院で治療を受けるようになれば、どうなると思う? そう、全国で使われる医療費をへらすことにつながるんだ。かぎられたお金を大切に使うことで、国がいまのような医療保険制度を保っていければ、将来しょうらい、みんなが大きくなったときにも、安心してお医者さんにかかることができるだろう。NECはこれからもITを活用した地域医療連携ネットワークサービスを通して、日本の医療を支えていく。

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