ページの先頭です。
ここから本文です。

NEC キッズ・テクノロジー・ワールド

なっとく!技術のヒミツ 犯罪そうさでも生活でも大活躍!それが「バイオメトリクス認証」だ!

目次へ

コンピュータも、人間を見分けられるようになった!

人間は、人と出会ったとき、無意識むいしきのうちにその人がだれかを見分けることができる。これは、人間ののうがとても複雑ふくざつに働き、高度に情報処理じょうほうしょりするからできることだ。今ではコンピュータも、人間の身体の特徴とくちょうを利用して、個人こじんを見分けることができるようになった。その技術ぎじゅつを「バイオメトリクス認証(生体認証)」という。

バイオメトリクス認証の種類

バイオメトリクス認証の種類は、いろいろある。

バイオメトリクス認証の種類 バイオメトリクス認証の種類は、いろいろある。
顔
指紋
静脈 ※指や手のひらの静脈
虹彩 ※黒目の部分で、ひとみのまわりの色のついたところ
声紋 ※人の声の周波数がもつ特徴をパターン化したもの

まちがえる確率は、1000万回に1回以下!世界No.1*の「指紋認証」技術

事件現場じけんげんばにかけつけた警察官けいさつかんが、犯人はんにん指紋しもんをとる――。ドラマで、そんなシーンを見たことはないだろうか。世界中、同じ指紋をもつ人はだれもいないし、指紋の形は年をとっても変わらない。だから指紋による照合は犯罪そうさにも使われている。

これがNECの指紋認証テクノロジーだ!

特徴点とリレーションの図

特徴点とリレーション方式で、精度(せいど)がぐ〜んとアップ

まず、調べたい指紋のデータをとる。それと、集めてあるぼう大な人数の指紋データとの間を、コンピュータがものすごい速さで行き来して照らし合わせていく。
そのときに注目するのが「特徴点」だ。特徴点とは、指紋のうずの途中とちゅうで線が切れているところや、分かれているところのこと。その位置と方向が、指紋の基本的きほんてきな「情報じょうほう」だ。

特徴点だけだと、ぐうぜん他のだれかと一致いっちしてしまうかもしれないから、「リレーション」という情報も組み合わせる。これは、特徴点と特徴点の間を横切る線の数のこと。これらの情報を組み合わせたことで、指紋認証テクノロジーの精度は、一気に高まった。

※NIST(National Institute of Standards and Technology:米国国立標準技術研究所べいこくこくりつひょうじゅんぎじゅつけんきゅうじょ)での評価ひょうか

血管の形まで読みとる最先端(さいせんたん)の「指ハイブリッド認証」

血管の形まで読み取る、驚きのスキャナ

指紋は偽造ぎぞうできないと思う? 実は、シリコンのような素材そざいで他人の指紋をつくって、指にはりつけるような悪い人もいる。そんな不正ふせいをできなくする高度な認証技術も、もう、現実のものになった。そう、それが「指ハイブリッド認証」だ。スキャナに手をかざすだけで、指紋だけではなく、指の静脈の形まで読み取ることができる。

指紋照合+静脈照合→指ハイブリッド認証

超高精度!まちがえる確率は1000万回に1回以下

さすがの犯人も静脈の形までは偽造できないから、指ハイブリッド認証なら、指紋を偽造した犯人でも見やぶれる。ある人を他人とまちがえる確率は、わずか0.00001%以下。1000万回に1回以下という、この驚くほど高い精度は、世界最高レベルの実力だ。指ハイブリッド認証は、どんな不正も見のがさない、安全・安心な最先端さいせんたんの認証技術なのだ。

アメリカのNIST(米国国立標準技術研究所)によるテストの結果、なんと、NECの技術が1位の評価を獲得かくとくしている!

変装(へんそう)しても、年をとっても見やぶられる!?これが「顔認証」技術のすごさだ!

人の顔が写っただけで、ロックされたドアが開く。
SF映画のようなその技術も、もう現実のものだ。

顔を見分けるのは、むずかしい

  • 顔認証技術は、「人間の顔を見分ける」という高度な能力のうりょくを、コンピュータに持たせたもの。カメラなどで撮影さつえいした人の顔の画像がぞう解析かいせきし、あらかじめ登録されている顔のデータと、超高速ちょうこうそくで照らし合わせて個人を見分ける。

  • 指紋の形がいつも同じなのに対して、顔は表情も変わるし、メガネやヒゲでも雰囲気ふんいきが変わる。年をとればシワもえる。だから、顔認証には、これら変化に柔軟じゅうなんに対応する高い技術が必要となる。

コンピュータは、顔のどこをチェックする?

顔認証技術では、まず、目を見つける。顔を顔らしく見せているのは、なんといっても、目だからだ。次に、その周りに鼻や口のように見えるところがあれば、その画像を「顔」だと考える。今度は、その顔のいろいろな部分の特徴を、自動的に計測けいそくしていく。たとえば、目や鼻、くぼみなどの位置・かたち・こさなどだ。それらのデータを分析し、一致する人物をさがし出す。

人の表情や顔の向きは、いつも同じとは限らない

カメラには、いつでも正面の顔が写るとは限らない。横向きや下向きだと見分けられないのでは、顔認証の役目を果たせない。そこで、一枚の正面を向いた画像を元に、あらかじめ、さまざまな角度の3次元画像をつくって登録しておく。これにより、いろいろな方向を向いている顔でも見つけられる。

世界に広がるバイオメトリクス認証

世界最高レベルの精度をほこるNECのバイオメトリクス認証システムは、
世界中のいろいろなシステムで使われている。
これからも、この技術はどんどん世界に広がっていく。

アメリカ、カリフォルニア州司法省の犯罪そうさに!
1400万人分という世界最大の犯罪そうさ指紋データベースをもつ、アメリカ・カリフォルニア州司法省(警察)。1986年に「自動指紋照合システム」を導入どうにゅうしたところ、1985年に起きた連続殺人事件を解決できた。それで、指紋認証技術のすごさが世界中に知られ、今では世界30カ国以上で、犯罪そうさに役立てられている。
南アフリカ共和国では、国民IDシステムに利用
人口約5000万人の南アフリカ共和国。この国では、16歳以上の国民ほぼ全員の指紋データが、国民IDシステムに活用されている。選挙のときも年金を受け取るときも、車を買うときも、生活のあらゆるシーンで、この指紋認証システムが大活躍だ。
指1本でOKだから、パソコンでも、マンションでも
安全管理がしっかりした会社やオートロックマンションでは、建物に入るのにICカードや暗証番号あんしょうばんごうが必要だ。でも、ICカードや暗証番号だと、なくしたり忘れたりすることもある。でも、自分の指ならなくす心配もないし、他人にまねされることもない。今では、パソコンのユーザ認証や建物の出入り管理でも、この技術が使われている。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、顔が入場券(にゅうじょうけん)がわりになった!
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®では、「年間スタジオ・パス」を持っている人に、モニターに顔を近づけてもらって本人だと確認かくにんし、“顔パス”で入場してもらっている。これには顔認証の技術が応用おうようされているのだ。照合にかかる時間は約1秒。待ち時間が短くなり、入場自体がアトラクションのように楽しくなった。

究極のバイオメトリクス「DNA」もわずか60分で解析できる!

  • ポータブル型DNA解析装置(試作品)

  • 事件が起きたとき、証拠しょうこからとりだしたDNAと一致したら、もう犯人と決まったようなものだ。みんなの身体の中の、あらゆる細胞さいぼうに入っているDNA(遺伝子情報いでんしじょうほう)。これも、すべての人がそれぞれのパターンをもっている。いってみれば、DNAは究極のバイオメトリクスなのだ。
    「じゃあ、DNA解析装置かいせきそうちをつくればいい」と思ったキミ、その通り! NECは2007年、持ち運べるほど小さいDNA解析装置を、世界で初めて開発した。細胞からDNAを取り出し、解析を終えるまで、たった60分しかかからない優れモノだ。

バイオメトリクス認証技術は、犯罪そうさだけではなく、会社などでの情報セキュリティや個人情報の保護ほご、空港での出入国の管理など、いろいろな分野で、安心して安全にくらせる社会づくりに役立てられている。最近では、デジタルカメラの顔検出かおけんしゅつ機能や、テーマパークでの“顔パス”がわりなど、生活をより便利に、楽しくするためにも使われるようになった。
これからもバイオメトリクス認証技術は、もっといろいろな分野で使われていく。そして、世界中の人々が、安心・安全・便利にくらせる社会のために役立てられていくのだ。

「なっとく!技術のヒミツ」の目次に戻る

このページのトップへ