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「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO 2015」基調講演

“Orchestrating a brighter world”
世界の想いを、未来へつなげる。
~お客さまとの共創により実現する新たな社会

2015年12月25日

一方、これらを支えるプラットフォームにおいて、まずコンピューティングパワーの領域では、スーパーコンピュータの処理性能がこの20年間で57万倍になりました。一方、ネットワークの領域では、ブロードバンド化、SDN(Software-Defined Networking)の力がついてきており、モバイルネットワークの伝送速度は20年間で10万倍に伸びています。さらにソフトウェアの領域では、世界に存在するデジタルデータ量が20年間で6500倍に増え、2020年には44ゼタバイトのデータにアクセスできると言われています。

近年、ICTの価値を創り上げるという観点で、AI(人工知能)が盛んに取り上げられ、「第3次AIブーム」と言われています。人工知能は以前にもある程度提案されていましたが、主にコンピューティングパワーの観点から実証するまでに至りませんでした。リアルタイム性や、認識の精度が十分でなかったためにブームは去ってしまいました。今ではコンピューティングパワーが飛躍的に高まり、さらには高度なソフトウェアが機械学習の能力を高め、それにより認識技術も大きく進歩しています。 

AIの持つ意味についてご説明すると、まずデータの集合があり、データを収集して分類すると「情報」になります。情報に分析を加えると「知識」になります。ここまでが第1段階です。データを集めて分類し、分析することで、見えなかった相関関係が見えるようになります。これはまさに知識の領域です。そして最終的には「知性」の領域に近づきたいのですが、知性そのものにはまだまだなれません。それでも、知識をさらに分析することにより、何らかの将来予想ができるようになってきています。NECはさまざまな研究開発を行い、この予測をより広い範囲を対象に、より確実で高度なものとすることで、人間の判断材料となる高度なシナリオを作ることに注力しています。

予想ができると予防ができるので、予防のソリューションをどう創るかという提案にも力を入れています。将来は、機械を使い何らかの発想ができるようになるかもしれません。ただし、知性は人間特有のものなので最終的には倫理観が必要になってくるでしょう。

図

AIを支えるコンピューティングパワーでは、現在はメニーコア/GPGPUという画像処理の高速演算が利用されています。特にNECは大量の並列処理を得意とするベクトル領域に非常に力を入れています。スーパーコンピュータの研究もベクトル領域に注力しています。これからは、FPGAというプログラムをダイナミックに変えながら処理を行う新しいコンピューティングや、人間の脳を模してモノを考え、分析するニューロコンピュータなど、非ノイマン型のコンピューティング技術についても必要になってくると考えています。

もう一つ、いまIoT(Internet of Things)という言葉がよく言われています。ここで表現されているのは、データの使い方についての考え方であり、AIの1つのツールであると考えます。つまり、実世界にあるデータをサイバー空間に集め、いかにサイバー空間で価値を創り上げていくかということです。主に時間的な視点からデータの収集・分析を行うビッグデータに、IoTはさらに空間的な広がりを加えて、さらに価値を高めるのです。

実世界から集めたデータを価値あるものにするには、3つのステップがあります。①データを分析して見える化し情報とすること、②見える化された情報に分析を加え知識にすること、③知識をもとにある判断をして人やモノを制御・誘導することです。そして、判断したものをサービスとして実世界に、リアルタイムに時にはリモートに返すことだと考えています。そして、このサイバー空間は安全な場所でなければサービスの価値は大きく損なわれます。サイバー空間を安全なものにすること、すなわち「セキュリティ」が価値を生み出すための重要な条件です。

IoTでは、広がりを持った世界からリアルタイムにさまざまな情報が集まってきます。それらのデータについて1つ1つの要素間の相関関係を取ると、その変化する様子がリアルタイムで見えるようになります。これにより、少し先の未来予想が非常に正確なものになってきます。過去データを使って予測する以上に、IoTによって広い空間からのデータをリアルタイムに使うことで、予測の精度が高くなり、精度の高い対応ができるようになります。

またIoTは、プロアクティブなデータの集め方をすることもできます。今までは時間軸に沿ったデータの集積でしたが、IoTでは、ある判断に必要なデータを自ら取りにいく、あるいは何らかの行動に対する反応としてのデータを取り、それを予測に活用することができます。これは、将来予想と対応精度を上げるうえで非常に大きな価値があります。

さらにIoTでは、いろいろなプロセスがリアルタイムにつながることによって価値が生まれます。例えば、生産を行う工場のデータに加えて、マーケティング動向や部材の需給、物流の状況などのリアルタイムなデータを全部集めることで、より効率的な運営ができることになると思います。これは、すべてがつながることによって初めてできる話で、そうした必要な領域のデータをいかに取り込むかが重要です。つまりある領域を効率化しながら、全体最適を目指せる動きと言ってよいでしょう。全体最適の究極は、個人の要求に個別に対応してカスタマイズできることだと思いますが、これはIoTの結果として可能になるのではないかと思います。

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