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世界に負けないものづくりへ
日本発の産業革命が始動する

2015年7月17日

自社が実践で培ったノウハウを惜しみなくソリューションに投入

このようにNEC Industrial IoTは、日本のものづくりに大きな変革をもたらす可能性も秘めています。ところで、なぜNECはこうしたソリューションを提供できるのでしょうか。その裏側にはNEC自身が長年にわたり乗り越えてきた経験があります。

「当社も製造業ですから、これまでも様々な課題にぶつかり、それを乗り越える取り組みを連綿と続けてきました」とNEC 執行役員 サプライチェーン統括ユニット担当の大嶽 充弘は振り返ります。NECは1990年代から生産革新の取り組みに着手。その後もテクノロジーの進化や社会情勢の変化に合わせて、着々と取り組みのステージをレベルアップさせてきたのです。

写真:NEC 執行役員 サプライチェーン統括ユニット担当 大嶽 充弘 NEC 執行役員
サプライチェーン統括ユニット担当
大嶽 充弘

その過程では、想定外の事態に直面するケースも多々ありました。「タイ洪水への対応などはその一例です。現地工場の生産ラインを他工場へ移管しようとしましたが、製品コードや生産プロセスが異なるため、迅速に行うことができず、生産を回復するまでに多くの苦労や時間がかかりました」(大嶽)。

こうした苦い経験などを経て、NECでは開発~生産~運用に至るSCMシステムの全社統一化を図ると同時に、サプライヤーや外部リソースも含めたグローバルなバリューチェーンを無駄なく構築する仕組みの導入、開発やプロセスの全社標準化などを進めてきました。

そこでは、当然、IoTを中核にした取り組みも積極的に行ってきました。

例えば、液体を塗布する工程で様々なセンサーから品質データを収集・ビッグデータ分析をすることで相関の高いパラメータを速やかに見したこともその1つです。これにより設備調整作業が無くなり、不良0化と設備稼働の大幅改善を実現しました。

このように、国内外の生産拠点における多くの生産設備から、常時稼働や品質データを「収集」し、「分析」、「アクチュエーション」していくことで、QCDの向上を加速させてきたのです。

「今回のNEC Industrial IoTには、こうした取り組みから得た知見が惜しみなく投入されています」(大嶽)。現在ではNECの生産ラインへのIoTの本格導入が進められており、将来的には約30%の生産性向上を見込んでいます。

お客様やパートナー様との共創で先進IoT環境の実現を目指す

NECでは、今回のNEC Industrial IoTの発表にあたり「お客様やパートナー様との共創」を重要なテーマとして掲げています。

「IoTには様々な分野の設備や技術が関わってきます。それだけに、将来に向けた実証事業を行うにしても、1社の力だけでは限界があります。しかし、それぞれの領域で強みを持つ日本企業が力を合わせれば、これからのものづくりを支える先進的なIoT環境を、よりスムーズに実現できます。このことは、日本の製造業がグローバル競争力を高めていく上で非常に重要なポイントになります」(松下)。
 
この取り組みの推進役を担うのが、NECが2012年より展開している「NECものづくり共創プログラム」です。ここには2015年5月末時点で562社・1471名の会員が参加。その顔ぶれも多種多様で、産業機械/制御機械メーカーやセンサーメーカーなど、この分野の主要プレイヤーがほとんど会員となっています。さらに2015年度中には1000社・3000名への拡大を目指していく予定です。

図版[拡大する]拡大するNEC ものづくり共創プログラム

「この組織内にIndustrial IoT研究会を新たに設置し、『アイデア・課題の研究』『実証の推進』『関連省庁および団体との情報交換・連携』を進めていきます。このように企業や業界の枠を越えて協力し合える場は他にありませんので、お客様ごとのノウハウ、製品(ツール)のベストな組み合わせをNECがインテグレーターとしてまとめ上げ結集・蓄積し、スピード感を持って実効性の高い取り組みを行っていきたい」(松下)。

こうした取り組みの中から、新しい成果も生まれつつあります。その1つが、三菱電機様との連携です。三菱電機様が実施する生産情報・エネルギー・製品情報の見える化を通して未来の工場を目指すe-F@ctoryの取り組みと連携。NECでは製造実行システム「MES」やグローバルERP(Enterprise Resource Planning)「IFS Application」などのソリューションを提供。ファクトリー・オートメーション領域における品質/生産管理やトレーサビリティの改善・強化を見込んでいます。

また、その他にも産業用ロボットの開発・製造を手がけるデンソーウェーブ様とも連携し、IoT時代に向け、ロボットメーカーの中で、先駆けてORiN(Open Resource interface for the Network)をコントローラに実装した最先端の産業ロボット技術と、IoTの融合に向けた研究開発を協同で進めています。
 
「工場内作業(セル生産、検査など)をロボットで自動化することを目指しています。ロボットの制御言語に依存せずに稼働実績の把握や動作プログラムの変更を行うことができるため、今までにない価値が創出できるはずです」(松下)

図版[拡大する]拡大する3つの活動と相互作用し進化するNEC Industrial IoT

次世代のものづくりに向けた実証計画を推進

もちろんNEC自身も、次世代のものづくりに向けた実証計画を今後も継続的に推進していきます。その方向性は大きく3つ挙げられます。

  • ダイナミックなグローバルバリューチェーン

自社でPDM(Product Data Management)、ERP、MESを全社で展開。特にPDMは17,000人規模となり、他に類を見ない規模になるはずです。「将来的には関連会社やサプライヤーとも共有し、変動する需要や部材供給などに柔軟に対応する仕組みを2017年にかけて構築していきます」(大嶽)。

  • 製品IoTによる安心・効率的な運用サービスの提供

従来から実現してきた、欧州のデジタルシネマプロジェクタや蓄電池などのサービスを拡大。「ユーザーにとって、安心な保守を得られるだけでなく、予知保全や稼働管理によって、より効率的な運用が可能なサービスを提供します。さらには、ユーザーとメーカーが製品でつながることで、タイムリーな機能の向上や次期製品の最適企画を実現したいと考えています」(大嶽)。

  • 生産ラインIoTによる品質・稼働向上

加工、実装、組立ラインにおいて、時々刻々と変化する4M(Man・Machine・Material・Method)情報をリアルタイムに収集し、ビッグデータ分析によってアクションに結びつけるモデルラインを2015年度中に構築。モデルラインにおいて効果を見極め、2016年以降、NECグループの全工場の生産ラインに対してIoTを実装していきます。

「各拠点の生産設備の稼働、作業進行状況、エネルギーなどの見える化を実現し、マネジメント層が次のアクションを判断する材料を提供。さらにビックデータ分析、機械学習機能によりその判断をアシストする仕組みも構築していく予定です」(大嶽)。

図版[拡大する]拡大する次世代のものづくりに向けた実証計画

このように今後もNECでは、NEC Industrial IoTをさらに磨きあげ、日本の製造業の競争力強化に貢献していく考えです。

(2015年7月17日)

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