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Innovators 100 Series Vol.02 中井 裕介

LaVie Z世界最軽量の仕掛け人

2013年12月5日

Vol.02 CHAPTER1 LaVie Z世界最軽量の仕掛け人 中井 裕介NECパーソナルコンピュータ株式会社 商品企画本部 コンシューマ商品企画部: 中井 裕介

2012年、モバイルノートで世界最軽量※の約875gを実現したNECのLaVie Z。今年開発した次世代モデルは、初代をさらに超える「軽量化」を追求。ユーザの期待に応えるため、商品企画本部として軽さへの限界に挑み続ける中井 裕介が、NECのモノづくりへの意気込みや開発者たちのこだわりを語ります。

  • 13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして。2013年9月1日現在、NECパーソナルコンピュータ調べ。

モノづくりの根幹にあるのは、ユーザ目線。

―モバイルノートというモノづくりにおいて、NECが最も重要視していることは、何でしょうか?

写真:中井 裕介 氏

中井:NECがモバイルノートづくりで、いちばん大切にしているのはユーザ目線ですね。
これは、モバイルノートづくりに限らず、NECのモノづくり全体に言えることだと思います。
メーカとして、どんなにとんがった製品を開発しても、お客さまの希望やニーズにマッチしたものでないと、製品としての存在価値は低いと我々は考えています。2年くらい前には、モバイルノートの薄型化がかなり進歩しました。しかし、薄さ対する満足度に比べ、軽さに対するお客さまの満足度がまだまだ低いというのが当時の状況でした。それなら、軽量化に対するお客さまの期待に、NECが応えようというのが初代のLaVie Z開発の大きな理由です。私自身、モバイルノートの作り手側ですが、反面使い手、つまりユーザのひとりでもあります。今回のLaVie Z次世代モデルの開発に関しても、ユーザの目線を大事にしながら、お客さまに感動や驚きを提供できる製品を開発したいと心がけていました。

―中井さんが所属する商品企画という部門の仕事の役割や領域を具体的に教えてください。

中井:我々の仕事は、新しい製品ラインナップなど、まずは製品全体のロードマップを作るところから始まります。モバイルノートの場合、企画から出荷まで、約1年の期間がかかります。商品企画では1年後の市場や競合メーカの状況、プロセッサなどのテクノロジーの進化、さらに顧客ニーズの動向を見据え、NECのパソコンとして次の最適な布陣とはどうあるべきかを考えます。そこには、マイクロソフト社やインテル、さらにはディスプレイなどキーパーツのメーカとの密接なリレーションシップによる情報収集能力も非常に大切になってきます。その上で、個々の商品の特色づくりや個性化、さらにはコスト面などのビジネスプランを盛り込みながら、NECパソコンとして次の新製品づくりの「要件書」をまとめ上げるのです。そして、この「要件書」をもとに開発部門などと、検討や調整を重ねながら製品づくりがスタートします。
「要件書」をまとめ上げ社内でオーソライズが取れたら、それで商品企画の仕事が終わりではありません。実際の開発がそこから始まるわけですから、その後は開発部門と新製品の細かな仕様確認と調整を行います。仕様がまとまると、資材部門とともに必要な部品やパーツなどのコストを細かく洗い出します。そこからは設計段階に移りますが、試作機のカタチやデザインに関しては、国内をはじめ海外の工場にも足を運び、実際に自分の目で仕上がりのチェックなどもやりますよ。ここまできたら、やっと生産段階に入ります。モノづくりに関しては商品企画の手を離れるのですが、私たちには次の仕事が待っています。それは、出荷に向けた新商品のプロモーション業務です。広告などの実際のプロモーションは営業部門が担当しますが、この新製品はこう打ち出したいという、プロモーションの方向性づくりは、製品そのものを企画した私たちの仕事なのです。今回商品企画として、LaVie Zの次世代モデル2機種を担当した私の場合、かなりハードな1年でしたね。

初代モデルを越えた驚きを、お客さまへ。

―まず2012年に世界最軽量を実現したLaVie Zの初代モデルの開発経緯や思い出を、聞かせてください

写真:LaVie Zの初代モデル

中井:「軽量」「薄型」「長時間バッテリ駆動」というのは、モバイルノート開発の普遍的なテーマです。当時競合他社の間では「長時間駆動」を目指すメーカが多かったのですが、我々としては『オンリーワンを目指そう』『NECしかできないことをやろう』ということで、「軽量化」を追求して、お客さまにより高い満足をお届けしようと考えたのです。当時としては1.1kgというモバイルノートがあったのですが、他社から新たに出る製品も1kgを切って来るだろうと我々は予測していました。そこで、NECとしては900g未満という目標値を設定して、ぶっちぎりの軽さを実現しようと決めました。そのためには、開発プロセスから見直して軽さと強度の両立を追求するなど、実際の開発部隊の努力は大変なモノがありました。最終的には、他社が1㎏を切れないという状況の中で、約875gという驚異的な軽量化を実現することができました。このLaVie Zの初代モデルは、軽さとともに価格の面でも、多くのお客さまから驚きとともに高い評価をいただきました。

写真:中井 裕介 氏

―LaVie Zの次世代モデル開発で、さらなる軽量化モデルとタッチパネル採用モデルの2タイプを開発した理由や背景を教えてください。

中井:LaVie Zの初代モデルでは、確かにその軽さが大きな反響を呼びました。世界最軽量の記録がいまも破られていない状況の中で、軽量化はもう十分じゃないかという声もなかったわけではありません。ですが、スマホやタブレットの軽量化がどんどん進んでいるいま、モバイルノートのさらなる軽量化を望んでいるお客さまが、まだ数多くいる。そのニーズにお応えしたいというのが、さらなる軽量化モデル開発に踏み切った理由です。また、その背景にはNECなら初代を越えるモノができるという自信もありました。先ほど、ユーザのニーズや目線を大切にしているのがNECのモノづくりの基本であるとお話ししました。「軽さは絶対の正義である」「きれいな液晶画面が欲しい」「ブラックのカラーがいい」など、我々にはお客さまからいろいろな声が聞こえていました。そうしたユーザ視点を大切に、今回のLaVie Zの世界最軽量モデルでは、そんな声をすべてカタチにしています。
 一方で、今回私たちがユーザ調査を行った際に、ニーズが高かったのがタッチパネルを採用したモデルでした。「軽量化」だけでも限界に近い挑戦なのに、その上タッチパネルモデルの開発は、限られた期間の中でハードルがより高くなります。「軽量化」と「タッチパネルモデル」のどちらかひとつに専念するやり方もあったのでは、と思うかも知れませんが、そこがユーザを大切にするNECらしさなんですね。両方開発することは、開発・製造部門にとってものすごく負担のかかることなのに、現場からはほとんど反発がありませんでしたね。逆に、現場からは「やってやる!」という、強い意気込みを感じました。

世界最軽量。700g台へのあくなき挑戦。

写真:LaVie Z次世代モデル 世界最軽量モデルLaVie Z次世代モデル
世界最軽量モデル

写真:LaVie Z次世代モデル タッチパネルモデルLaVie Z次世代モデル
タッチパネルモデル

―LaVie Zの次世代モデルづくりにおける、「軽さ」への挑戦について具体的に聞かせてください。

中井:では、「軽量化」の追求について、商品企画の立場からお話ししますね。軽量化を行う場合、その目標数値を我々商品企画が予め設定してから開発に進むのがふつうです。しかし、今回の「軽量化」で我々は、事前に目標数値を提示できなかったのです。CPUなどキーパーツのテクノロジーの進化による軽量化はある程度予測できるのですが、あとはNECとしてどこまでやれるのか?その数値が読めないというのが実情でした。しかし、NECの開発・製造スタッフなら、5gや10gといったレベルではない結果を出してくれるだろうという、信頼関係がありましたね。我々商品企画としてもできることは何でもやりました。その一つが、黒い塗料によるコーティングです。天板の表面をきれいに、手触りも良く仕上げるためには黒い塗料を重ねてコーティングすればいいのですが、重ね塗りは重量アップにつながるため、新製品のLaVie Zの場合、それが許されません。1度のコーティングで見た目や手触りなどをクリアする塗料を求めて、デザイナーとともに塗料メーカを何度も訪れて、50種以上の塗料の試作にチャレンジしました。
また、LCDの見直しもその一つです。スマホなどの画面の高精細化が進む中、モバイルノートの画面をもっときれいにしてユーザの期待に応えたいという強い思いがありました。そこで、高画質で薄型0.25㎜厚の薄型ガラスを実現しているIGZOに注目。資材担当者とともにシャープ様の展示会に直接足を運んで、IGZO採用の交渉を行いました。このLCD採用に際しても、挑戦がありました。通常、LCDはメーカによってモジュール化された製品を仕入れて組み込みます。ですが、モジュール化されたLCDには金属フレームが装着されているため、このフレームが「軽量化」のネックとなったのです。そこで、シャープ様と協議や検討を重ね、フィルムとTFT液晶だけを組み込んで「軽量化」を図りました。

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