ページの先頭です。
ここから本文です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. NEC Information Square
  3. Innovators 100 Series
  4. Vol.25 判定精度世界一を獲得したテキスト含意認識技術の開発者 土田 正明
ここから本文です。

Innovators 100 Series Vol.25 土田 正明

判定精度世界一を獲得したテキスト含意認識技術の開発者

2015年9月28日

Vol.25 CHAPTER2 判定精度世界一を獲得したテキスト含意認識技術の開発者 土田 正明NEC ビッグデータ戦略本部 兼 情報・ナレッジ研究所 主任 博士(工学):土田 正明

―「テキスト含意認識技術」の導入実績について、教えてください。

写真:土田正明 氏

土田:現在、三井住友銀行様に導入していただいています。三井住友銀行様には、重要情報の管理のため、営業の方が作成した文書から、管理の対象となる情報が含まれているかを高精度に判別する仕組みをご提供させていただいています。

情報ガバナンスの強化のために、正確に重要情報の有無を判定したいという課題をお持ちでしたので、当社の事業部と私たち研究者が協力して、お客様にご提案しました。

導入にあたっては、私は研究者として、技術検証の立場からプロジェクトに参加しました。お客さまのオフィスに実験室をつくり、実データをお借りして、判定の精度やカバー率の検証を行った結果、実用レベルであるとご判断いただけました。

―導入したお客さまは、「テキスト含意認識技術」をどのように活用しているのでしょうか。

土田:まず、今お話ししたように、管理漏れしてはいけない文書を判定するといった、リスク監視の側面での活用があります。もう一つ、マーケティング系の活用もありまして、こちらも三井住友銀行様に導入していただいています。お客さまから寄せられる意見を自動的に整理することで、意見を効率よく正確に把握する作業を支援し、サービス改善などに役立てるといった形です。これには、含意クラスタリングと呼んでいる技術を利用していまして、あらかじめ分類の軸を決めなくても、同じ意味を含む意見のグループをつくり、そのグループが共通で含む意味を提示することで、どんな意味の意見がどれくらいあるかということがわかります。

まとめますと、リスク監視や情報ガバナンス強化という『守り』の領域と、顧客の声分析によってマーケティング活動に役立てるような『攻め』領域とにご活用いただいています。

公共的なリスク管理などにも、活用が期待

―今後、「テキスト含意認識技術」の活用が、期待される分野は何ですか。

写真:土田正明 氏

土田:「テキスト含意認識」は汎用的な技術ですから、さまざまな分野での活用が考えられます。例えば、SNSなどを利用したソーシャルモニタリングによって災害発生の場所や状況のすばやい把握など、公共的なリスク管理にも役立つと考えています。

医療分野における活用なども現在検討中です。NECが社会ソリューションとして目指す安心・安全・効率・公平という4つの価値の創造に貢献できると思います。

また、営業日報などから成功例と失敗例を分析してナレッジを共有することで、営業活動に活かすなども考えています。

―研究者としての土田さんの歩みを、教えてください。

土田:私はNECに入社以来ずっとテキスト分析系の研究を続けてきました。入社後3年くらいは、ウェブログの記事から製品やサービスに対する意見や評判の情報を抽出する研究開発を行っていました。他にも、人名や場所、製品名などによる固有表現抽出の研究も行っていました。

2009年からは2年間、独立行政法人の研究機関に出向して大量テキストデータからの知識獲得の研究を行っていました。2011年から、NECに戻り、今日お話ししているようなテキスト含意認識の研究を開始しました。

―土田さんが現在行っている、主な業務とは何ですか。

土田:私は現在、研究者であるとともに事業部にも所属しています。現在、私の仕事は「テキスト含意認識」の技術を活かした幅広い分野への事業展開や新たなソリューション開発を行っています。具体的には、いろいろなお客様に対するソリューション提案やトライアルによる検証などの活動を行っています。

―研究者として土田さんの今後の展望や計画を、聞かせてください。

土田:基本的には、人間の悩みの解消を支援する方向に発展させていきたいですね。現状の技術が得意なことは、今を知ること、つまり、現状把握の支援です。人間は、現状が良くわからない、ということもありますが、現状を理解した後「今後はどうするか」を決めることにも大きな悩みがあることも多いと思います。ですので、今後は、「次はどうするとよさそうか」までも踏み込める技術、ソリューションの開発を進めていきたいですね。

研究者として「実用化」に、強いこだわり

―テキスト分析研究者として、土田さんの仕事のやりがいとは何ですか。

写真:土田正明 氏

土田:私は、自分の研究成果が実用化され、実際に活用されることに大きなやりがいを感じます。入社後に研究開発した評判抽出技術や「テキスト含意認識技術」のどちらも、世の中に出ました。

テキスト含意認識の評価ワークショップで精度世界一を獲得した時もうれしかったのですが、本音を言うと技術検証の結果が認められ、システムが本番稼働した時の方が、うれしかったですね。

―研究者として、土田さんのこだわりを教えてください。

土田:やりがいと、かなりカブってしまいますが「実用化してなんぼ」という思いが、研究者として私自身の根底にあります。研究成果を論文発表して認められるだけでは不十分で、その技術を実際に使われる形に仕立て、実用化することに強いこだわりを感じています。

―最後に、オフタイムの過ごし方や趣味を、聞かせてください。

土田:私には、今小さい子供が2人いますので、オフタイムは、公園に行ったり、おもちゃで遊んだり、いっしょにお風呂に入ったり、子供たちと過ごす時間がいちばん楽しいです。趣味として、学生時代はロック系のバンドを組んでギターとボーカルを担当していたくらい音楽は好きなのですが、その時間も取れず、遠ざかってしまっています。徐々に復活させていきたいですね。

写真:土田正明 氏

(2015年9月28日)

インタビューへのご意見を聞かせてください。


このインタビューはいかがでしたか?


NEC Information Squareやこちらのインタビューに関する感想を寄せてください。


  • ここで書き込まれた内容に関しましては、返信は差し上げておりません。
  • いただいたコメントはプロモーション等で活用させていただく場合がありますので、あらかじめご了承願います。
ページ共通メニューここまで。

ページの先頭へ戻る