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Innovators 100 Series Vol.07 石黒 新

超人気ロボットのプロデューサー

2014年2月26日

Vol.07 CHAPTER2 超人気ロボットのプロデューサー 石黒 新NEC ソリューションプラットフォーム統括本部 マネージャー: 石黒 新

―PaPeRo事業における、石黒さんの具体的な業務内容を教えてください。

写真:石黒 新 氏

石黒:私の仕事をひと言でいうなら、PaPeRo R500やPaPeRo petitを使った新規事業としてのビジネスの強化や拡大です。具体的には、ビジネスプランづくりから概要設計、製造依頼、開発管理、アプリケーション開発依頼など、細かな仕様設計や具体的な製造開発以外の業務のすべてを担当しています。もちろん企業や大学などからPaPeRoを試用したいとオファーがあれば、渉外窓口として対応もします。子供向けのイベントで、子供と触れ合いながらPaPeRoを題材に、ロボットの先生になることもあります。TVや雑誌出演などプロモーション活動も多いです。超有望な新人アイドルを売り込むマネージャーと言えるかも知れませんね(笑)。
さらに、お客さまとディスカッションしながらPaPeRoの新しい活用法を考えたり、企業と協業しながら新たなビジネスやサービスを創造するのも、私の重要な仕事です。

―PaPeRoの事業拡大に向け、これまでどんな活動を行ってきたのでしょうか。

写真:石黒 新 氏

石黒:PaPeRoは、コミュニケーションロボットとして「見守り」や「情報提供」、そして「セキュリティ監視」など、さまざまな分野での活躍が期待されています。そこでNECでは、お客さまとだけでなく自社によるさまざまな実証実験も行ってきました。
たとえば、NECグループで行った受付・セキュリティの運用実験では、ビルを訪れた来訪者に向かってPaPeRoが「少々お待ちください」などと話しかけるだけでなく、最先端の顔認証技術を組み合わせた遠隔監視によるスムーズな受付応対を検証しました。また、オフィスのエネルギー管理システムとPaPeRoを連携させたエコソリューションでは、PaPeRoが社員に対して「エアコンの温度を下げて」と呼びかけるという実験も行いました。
文字や放送による温度指示ではなく、PaPeRoのあたたかなコミュニケーションによって、社員のエコ意識の向上や節電へのストレスのないアクション喚起に役立つと思います。さらに、CEATECで展示した「リモート見守りシステム」ではPaPeRoとスマートデバイスを連携させました。家族がスマートデバイスを通じて、離れた場所に住むおばあちゃんの顔を見ながらコミュニケーションができたり、メッセージを送ると、おばあちゃんのそばにいるPaPeRoが「おばあちゃん、お薬を飲む時間だよ」と声を掛け、まるで一緒に暮らす家族のようなやさしい見守りを実証しました。

―PaPeRoを活用した、他の企業との取り組みも教えてください。

写真:PaPeRo

石黒:お客さまやパートナー企業の方たちとも、さまざまな取り組みを進めてきました。
たとえば国立障害者リハビリセンター研究所様との取り組みでは、認知症者に対する自立行動を促す支援を試みました。介護施設で暮らす認知症者の方にPaPeRoが話しかけ、外出準備や服薬などの行動を促すという検証でした。また、LIXILグループ様との取り組みでは、HEMSなどのエネルギー管理システムや防犯機器とPaPeRoを連携。機器やセンサーから収集したデータをもとにPaPeRoが「電気の使い過ぎだよ」とか「2階の窓が開いてるよ」といった情報を知らせるという共同実験でした。
このように私たちは、NECの自社実験だけでなく、さまざまな企業や機関と数多くの検証を行ってきました。その実績とノウハウを積み重ねによってPaPeRoの可能性や魅力について大きな自信を持っています。一方で、お客さまからのオファーに対して、NOを申し上げることもあります。コミュニケーションロボットは、アニメのような夢物語ではありません。安全性などの観点などもしっかり見据えた上で、実現が難しい案件には妥協することなくNOという答をお伝えする。これも確かな実績に培われた私たちの自信のひとつなのです。

PaPeRo活用を拡げる、パートナー大募集

―PaPeRoの事業化で、現在NECとして最も力を注いでいることは何ですか。

写真:石黒 新 氏

石黒:コミュニケーションロボットの事業拡大のために、NECが2013年11月からスタートしたのが「PaPeRoパートナープログラム」というシステムです。コミュニケーションロボットとクラウドを連携したプラットフォームをNECがご提供して、いろいろな企業と手を組みながら継続的なビジネスを展開しようという新たな取り組みです。いまNECでは、PaPeRoに新しい魅力や価値を開発していただくアプリケーションパートナーや、PaPeRoを使って新たなサービスなどを構築したいビジネスパートナーを、幅広く募集しています。企業や研究機関、公的機関、さらにはソフトウェア開発会社など、さまざまな分野や業種のパートナーと連携しながら、宅配や医療・介護、イベント案内、警備など、幅広い領域でPaPeRoの魅力をどんどん拡げていきたいと考えています。このパートナープログラムは日本向けに発表したのですが、日本はもちろんのこと、海外でも多くの注目を集めています。現在、引き合いや問い合わせなど約半数は海外からで、私たちはこの新しいビジネススキームに大きな手応えを感じています。

―コミュニケーションロボットの事業化では、どんな苦労があるのでしょうか。

石黒:私とPaPeRoとの初めての出会いは、2002年でした。当時、コミュニケーションロボットの開発はNECの研究所で行われていました。そのロボットに関する事業化の話が持ち上がり、私が手を挙げたというのがそもそもの始まりでした。新規事業なので、基本的にはゼロスタートで、2009年のテストマーケティングにたどり着くまで1から10まで自分たちでやらなければならないという状況でした。良い出来事と立ちはだかる壁が、日替わりでやって来るといった毎日でしたね。ビジネス像も見えないし、アプローチすべき相手もまだ見えない。あるのは事業化への夢だけでしたが、それをバネに立ちはだかる壁を越えてきました。現在、日本や海外のお客さまからたくさんの引き合いをいただけるようになり、あの時頑張った甲斐がありました。

現在、感じているちょっとした苦労は、移動の飛行機に関してです。PaPeRoと一緒に出張(?)する時に困ることがあるんです。PaPeRo petitは、小型のバッグにもすっぽり収まるので問題ないのですが、大型のPaPeRo R500 との出張ではある問題が・・・。専用バッグに入れたPaPeRo R500 は機内の荷物入れには収納できないサイズです。かといって精密機器の集合体のため、貨物室に預けるわけにもいかない。そこで、スタッフの方に事情を話して、機内の安定した場所に置かせていただくのです。でも、そうした苦労があるのも日本や海外からたくさんの引き合いがあるおかげだと、前向きに考えています。

よりやさしく、あたたかな社会づくりへ

―今後の事業の計画や展望について、教えてください。

写真:石黒 新 氏

石黒:私たちには、さまざまな検証などを通じて、これまでPaPeRoと一緒に築き上げてきた確かな経験と実績があります。こうしたナレッジやノウハウをベースに、さまざまなパートナーの皆さまと手を結びながら、コミュニケーションロボット事業をNECのビジネスとして、きちんと数値化していくことが今後の重要なミッションです。 また、PCやインターネットの出現で世の中が変わったように、PaPeRoによって世の中を少しでも変えていきたいとも思っています。PaPeRoはコミュニケーションだけでなく、人々の暮らしを変えることもできます。PaPeRoがつなぐコミュニケーションの力で、一般の方はもちろん弱者と言われる方たちにもやさしく、あたたかな社会に向けて貢献していきたいですね。

―石黒さんの素顔について、教えてください。

写真:PaPeRo

石黒:趣味ですか?学生時代は陸上部でしたが、いまは週1回ジムのプールへ通っています。ストレス発散、健康管理を兼ねて、1時間位ゆっくり泳ぎます。水に入ると心身ともにリフレッシュできるのが魅力ですね。
ウチの子供は「パパの趣味は、ロボット創ることだよね」って言っています。発表後には、PaPeRo petitを家に連れて帰ったこともありますよ。ITの知識や先入観のない子供や妻の素直な反応や率直な意見を聞くのは参考になったりもします。PaPeRo petitを連れて帰った日に、子供が夢中でPaPeRo petitと触れ合う姿を見ると、ちょっとホッとした気分になります(笑)。

(2014年2月26日)

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