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Innovators 100 Series Vol.01 飯島 澄男

カーボンナノチューブ発見のパイオニア

2013年11月6日

Vol.01 CHAPTER2 カーボンナノチューブ発見のパイオニア 飯島 澄男名城大学 大学院 理工学研究科 教授/独立行政法人 産業技術総合研究所 ナノチューブ応用研究センター センター長/
名古屋大学 高等研究院 特別招聘教授: 飯島 澄男

―印刷トランジスタの開発など、カーボンナノチューブの実用化に
取り組んでいるNECに期待していることは何でしょう?

折り曲げられるディスプレイなどに使える印刷トランジスタ

飯島:『新素材は、使われてナンボ』というのが持論です。ですから、印刷トランジスタの実用化にチャレンジしているNECにはとても期待しています。印刷トランジスタとは、さまざまなものの上に印刷技術を用いて電子回路を形成するものです。薄いシート状であったり、折りたためる電子機器を作ることを可能にするということで注目されています。その開発には、いま私が所属している研究センターのスタッフも関わっていますしね。実用化に成功すれば、腕に着けるウェアラブルコンピュータや折りたためるディスプレイなど、画期的な製品が次々と生まれるはずです。また、折りたためるエレクトロニクス製品などに不可欠なレアメタル不足が日本で重要な問題となっていますが、その代替材料として注目されているもののひとつが、実はナノカーボンなのです。エレクトロニクス分野に強いNECには、日本のレアメタル問題の救世主になる可能性を持つナノカーボンの応用に、ぜひ頑張って欲しいですね。

―NECが世界で初めて量産化に成功したカーボンナノホーンについてはいかがですか?

飯島
:カーボンナノホーンは作り方が特殊で、いまはNECが唯一のサプライヤーです。その製造には私も関わり、NECが特許を取得しています。環境、エネルギー、医療など幅広い分野で応用できるカーボンナノホーンは、電気を貯めるキャパシタ、エネルギーを物理的な運動に変換するアクチュエーター、次世代電池、潤滑剤、導電性ゴム、ドラッグデリバリシステムなどへの応用で評価が高まっています。いま日本国内だけでなく、アメリカ、中国、インド、イタリアなど世界中から問い合わせが集まっているそうです。現在は、次世代を担うNEC研究員たちがさまざまな機関や組織と交流や合同研究を行い、材料分野だけでなく、印刷分野、応用アプリ分野などと連携しながら、新たな用途開発を進めています。NECには、材料から製品、そしてITシステムまで、バリューチェーン全体に関わる広い視野と将来を見据えた視点で、これからも社会から求められるものにどんどん果敢に挑戦して欲しいと期待しています。

産・官・学の連携強化で、日本の発展を。

―産・官・学と、多彩な分野で活躍してきた研究者として、いま思うこと。
また、今後技術発展のために、日本はどんな取り組みが必要でしょうか。

カーボンナノホーン(CNH)の顕微鏡写真と模式図

飯島:これまでは良い材料があれば勝負できましたが、いまではそれが難しくなってきています。エレクトロニクス分野などは、特にその傾向が強いですね。また、韓国や中国などアジア諸国における技術の進展も、目を見張るものがあります。そうした中で、日本がよりいっそう力を注いで欲しいのが産・官・学が連携した取り組みです。企業が投資しにくい大学や研究機関などの基礎研究に対しては国が積極的な支援を図り、出口が見えてきたら産業界と連携しながら実用化を進めていく。これは、いままでも行われてきたことですが、産・官・学がより積極的に連携した「チームニッポン」としての取り組みがますます大切だと思っています。

―これからの日本の技術発展を担う、研究者の獲得や育成に
ついて、どのように考えていますか。
飯島
:現在、大学や研究センターでさまざまな研究者や技術者に接していますが、これから新しいモノを生み出していくのは若い人材です。これまでの日本では、自分たちの組織内で人材を育成するという意識が強かったと思いますが、これからはいろいろな領域からすぐれた人材をリクルートすることも必要です。実際に私が所属する研究センターでも、有能な人を幅広くリクルートしています。いい人材が、いい仕事をする。その結果が発信力となって、いい人がまた集まるという好循環が生まれていますよ。

週末は、ロードバイクで約60kmを走破。

―日常生活における趣味など、研究者以外の素顔を教えてください。

写真:飯島 澄男 氏

飯島:いま、趣味といえばロードバイクですね。ヘルメットをかぶり、スポーツタイプの自転車で、名古屋郊外を走っています。週1回くらいのペースで3時間、約60kmの距離を走ります。ロードバイクに乗っている時間は、研究のことはいっさい考えないリラックスタイムですよ(笑)。研究以外でも好奇心旺盛なので、いろんなことをやってみたいんですね。以前やっていたフライフィッシングやフルート演奏を楽しむ時間がないのが、ちょっと残念です。

―最後に、若い研究者の方へメッセージをお願いします。

飯島
:若い人には、何よりチャレンジ精神を持って欲しいですね。私自身も大学から企業、研究機関と、つねに新しい分野にチャレンジし続けて来ました。新しいことに挑戦する勇気やいままでと違う分野に踏み出す行動力は、研究者としての成長につながるはずです。もしダメだったら、若いんですから戻ればいいんです。チャレンジ精神と行動力を持って、日本や世界に誇れる技術や成果を創造していってください。(取材日:2013年9月24日)

(2013年11月6日)

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