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Innovators 100 Series Vol.27 小川 雅嗣

生物の動きから、画期的なシステム制御を生み出した研究者

2016年1月19日

Vol.27 CHAPTER2 生物の動きから、画期的なシステム制御を生み出した研究者 小川 雅嗣NEC クラウドシステム研究所 主任研究員:小川 雅嗣

―NECにおける小川さんの歩みについて教えてください。

写真:小川 雅嗣 氏

小川:大学時代の専攻は、応用物理で磁性体の研究が専門でした。就職時には、「これからは光磁気の時代が来そうだ」と、なぜか閃いてしまった私は、NECは自分にピッタリだと思い、入社しました。2008年までの研究所勤務は、光ディスクひと筋。メディア開発からスタートし、徐々に信号処理などを行い、光ディスク全般の技術を身につけながら、DVD規格に技術提案なども行いました。

しかし、光ディスク事業からNECが撤退。新たな研究テーマを模索する中で、生物の情報処理という分野の研究に着目したのです。この7年は、脳科学、生物のメカニズム、ロボティクス、AIなどを集中して研究してきました。いま再び脚光を浴びているAI系の分野でキャリアを積めたことは研究者として、とてもラッキーだったと思っています。

―「自律適応制御技術」開発での、苦労やウラ話を聞かせてください。

小川:光ディスクに代わる新たな研究テーマを探していた私に、生物や脳の自律的なメカ二ズムについての研究を勧めてくれたのが、従来の概念を越える「Beyondノイマンのコンピュータに挑戦したい」という意欲に燃えた当時の研究所所長でした。

ですが当時、生物の適応メカニズムについて取り組んでいる研究者はまわりに皆無なので、知識や経験、ノウハウのない、まったくのゼロからのスタートでした。若手研究員と共にAIや脳科学、ロボット制御など、さまざまな分野の難解な歴史をひも解いたり、用語の意味から調べるなど、いま振り返っても基礎からの勉強がけっこうキツかったですね。

事業部に提案するプロトタイプ作りでも、さまざまな試行錯誤がありました。また、NECはメーカーですから、事業化や収益といったことも求められます。アルゴリズム開発後、「自律適応制御技術」を使い、どうやって事業化に結びつけるかという点にも苦労しました。

交通、電力、物流、製造。幅広い活用に期待

―「自律適応制御技術」の現在の活用状況について、お聞かせください。

小川:できるだけ早い実用化を目指して、自社内やお客様とともにさまざまな実証実験やシミュレーションを展開しています。たとえば、あるタクシー会社のお客様との間では、実際に車を走らせて「自律適応制御技術」による実証実験を行いました。

この検証では、空車になったタクシーの乗客獲得数がシミュレーションで約10%アップという結果が出ています。また、NECの自社ビルで行ったエネルギー管理では、オフィスの空調温度と設定温度をもとに、社員の快適さを損なうことなく消費電力を約10%削減という成果も実証しています。

[拡大する]拡大するゲリラ豪雨時のタクシー配車

―「自律適応制御技術」の今後の活用領域、新たな活用の可能性はどうですか。

小川:期待される活用用途は広いと思っています。検証でも行った交通システムやエネルギーマネジメントシステムなどの活用が、まず挙げられます。さらに、企業やデータセンターにおけるサーバなど、ITリソースの最適配置にも応用できると思います。最近ではインダストリアル4.0が注目されていますが、製造プロセスの最適制御なども考えられます。

また、イベント会場やスタジアムでは複数ドローンの最適配置による監視システム、物流システムの改善など、私としては幅広い活用を期待しています。将来的には、異なる個々の社会システムを融合して、環境や状況変化に合わせた都市ぐるみのインフラ制御も夢ではないかもしれません。

―「自律適応制御技術」を通じた社会貢献について、どう思っていますか。

小川:安全で効率的、そしてサスティナブルな社会インフラ作りに役立つことができる「自律適応制御技術」のビジョンは、NECが現在推進している社会ソリューション事業にも通じることなので、さまざまな領域・分野で社会に貢献したいですね。一方で、私自身が企業の研究者なので、事業化には強い思いがあります。ぜひ早く事業化してNECや事業部に恩返しがしたいと思っています。

直感や閃きなど、今後も自分らしさを大切に

―今後の展望や仕事のやりがいを教えてください。

写真:小川 雅嗣 氏

小川:自分の発想したものが、さまざまな人の協力で具現化し、人々に使っていただけることは、非常に光栄でうれしいことです。DVD規格に自分の提案した技術が採用された時や、細々と進めてきた「自律適応制御」がNECのイベント「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO」のテーマステージで大々的に紹介されたりするのを見ると、感動します。研究者として私が開発した技術が、やがてNECの1,000億事業に育つ。そんな大きな夢を励みに日々頑張っています。

―研究者として、仕事に対するこだわりとは何ですか。

小川:人と違ったことや、いままでにないテーマに挑戦したいという、思いが強いのかもしれません。これまでを振り返って改めて気づいたのは、自分で最初から考えたものを提案して、最後までカタチにしたいというこだわりが根本にあるということです。まわりの人からは、直感的だとよく言われます。時間をかけてじっくり考えるより、自分の直感や閃きを信じて進むタイプですね。じっくり考えることが、向いていないだけかもしれませんけれど・・・(笑)。

―趣味やオフタイムの過ごし方について、聞かせてください。

小川:映画を観たり、小説を読むのが好きです。3年前から遅ればせながら、学生時代から憧れていたバンド活動も始めました。おじさんたちで結成されたグループで、私が担当しているのはベースです。JPOPなどを中心に、明るいノリでバンド活動を楽しんでいます。毎週土日は5kmから10kmくらい、走っています。仲間と年3回、ハーフマラソンの大会にも出場していますよ。

写真:小川 雅嗣 氏

(2016年1月19日)

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