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Innovators 100 Series Vol.16 茂垣 泰夫

データセンターの次世代プラットフォーム開発のまとめ役

2014年9月29日

Vol.16 CHAPTER1 データセンターの次世代プラットフォーム開発のまとめ役 茂垣 泰夫NEC ITプラットフォーム事業部 第一サーバ統括部 マネージャー:茂垣 泰夫

企業や社会の間で急速に利用が拡大しているクラウドサービス。これからのクラウド活用を支えるプラットフォーム開発を取りまとめる茂垣 泰夫。常識を超えた画期的なサーバ開発への取り組み、立ちふさがる難題、プロジェクトマネージャーとしての責任や葛藤など、プラットフォーム最適化へ向けた思いや苦労の先にあるやりがいなどを、語ります。

データセンターのプラットフォーム革新を目指して。

―クラウド市場やデータセンター事業者の現状は、どうなっているのでしょうか。

写真:茂垣 泰夫 氏

茂垣:クラウド市場は、これからも大幅な成長が見込まれています。そうした市場の拡大に伴い、DC(データセンター)事業者やクラウドサービスプロバイダなどでは、設置するサーバ台数の増加やフロアスペースの確保、電力や運用コストの増大など、さまざまな課題が生じてきます。同時に、利用者に対してクラウド環境をすばやく提供できる付加価値も求められます。

今後も、利便性が高く安定したクラウドサービス環境をエンドユーザが低コストで利用するためには、DC事業者やクラウドサービスプロバイダの方々が直面するさまざまな課題を解決しなくてはなりません。そこで、省電力・省スペース追求したサーバ開発をはじめ、クラウド環境の早期構築をサポートするサービス基盤の提供、さらにファシリティ面における効率的な冷却システムなど、クラウドサービスプラットフォームの最適化を図る製品やソリューションの提供が、とても重要になります。

―データセンターのプラットフォームに対する、NECの取り組みについて教えてください。

茂垣:従来のオンプレミス市場に加え、クラウド市場にも注力しているNECでは、2014年4月から「NEC Cloud IaaS」として、クラウド基盤サービスの提供をスタートさせています。

そのサービス拠点として「NEC神奈川データセンター」も新たに開設しました。この最先端データセンターでホスティングサービスやクラウドサービスをお客さまにご提供する事業者の側面と、基盤となるプラットフォームを提供するICTベンダーとしての側面という、両方の顔をNECは持っています。

そのノウハウを最大限に活かして、これからのクラウドサービスを支えるのにふさわしい次世代プラットフォームとはどんなものかを徹底的に追求し、常識を破る高密度サーバと先進のファシリティ冷却技術の実現によって、画期的なプラットフォームを開発しました。新たなプラットフォームは現在、自らのデータセンターで稼働させながら実際のクラウドサービス提供を通じて、その成果を実証しています。

―新たなプラットフォーム開発における、茂垣さんの役割を教えてください。

写真:茂垣 泰夫 氏

茂垣:NECの神奈川データセンターに向けたプラットフォームづくりでは、プロジェクトマネージャとしてサーバ開発全体の取りまとめを行いました。

サーバ開発は、「製品企画」から「設計」「評価」「製造」など、さまざまなプロセスがあり、分担されている専門領域の技術者たちが多数参加する共同作業です。プロジェクトマネージャは、まず各領域における技術スタッフのスキルを洗い出し、リソースを最適に振り分ける体制づくりを行います。さらに製品化に向かって多くの技術者を束ね、プロジェクト全体を俯瞰しながら、全員のベクトルを合わせて開発の進捗を管理するのが主な役割です。

開発の局面では、いろいろな課題が生じます。私一人の知識や経験だけでは解決できないことも多々あります。ですから、全国の開発拠点の優秀な開発者の知見やアイデアを結集して、最適な解決方法をすばやく見つけ出し、計画通り開発を進めていくことが最も重要です。

また予算の管理も行っているので、費用やスケジュールのリスクをつねに頭に入れながら、プロジェクトの意思決定を行うこともプロジェクトマネージャの責任です。

常識を越えた手の平サイズの高密度サーバ。

―新しいプラットフォームで話題を呼んでいる、新開発サーバとは、どんなサーバですか。

写真:サーバモジュールサーバモジュール

茂垣:今回のプラットフォーム開発の大きな特長のひとつが「Micro Modular Server」という高密度サーバです。中に入っているサーバモジュールを手に取ってみてください。その小ささに驚くと思いますよ。単なるサーバとしての進化ではなく、ホスティング、IaaS、ビッグデータ分析など、多彩なサービスを支える最適なプラットフォームづくりという大きなコンセプトにもとづいて開発したものです。

NECでは、データセンター向けサーバ「ECO CENTER(エコセンター)」を開発・提供するなど、これまでも省電力・省スペースの製品づくりで技術や実績を培ってきました。こうしたノウハウをもとに「Micro Modular Server」の開発では、クラウドサービスの次世代プラットフォームとして省電力、省スペース、高効率冷却などの特性を徹底的に追求しました。

―新開発の高密度サーバについて、特長をもう少し詳しく教えてください。

写真:省電力・高集積のMicro Modular Server省電力・高集積のMicro Modular Server

茂垣:先ほどもちょっと触れましたが特長をひと言で言うなら、これまでの常識を打ち破る高密度サーバです。高さ約9cm(2U)、奥行き80cmの筐体の中に、最大46台のサーバが収納できるというのは、いままでにない画期的な製品と言えます。ご覧いただくとお分かりのように、こうしてサーバがぎっしり並んだ様子は、圧巻でしょう。

「Micro Modular Server 」はサーバの数を増やしてパフォーマンスを上げるスケールアウト型の製品ですから、どれだけ多くのサーバが載せられるかが勝負になってきます。限られたスペース、限られた大きさのラックに載せるサーバの数を増やすには、1台1台のサーバを小さくする必要があります。

今回、手の平サイズくらいにサーバをコンパクト化できたのは、NECが誇る高密度実装技術があるからです。回路設計やメモリの工夫をはじめ、サイズの大きなHDD(ハードディスク)の代わりにSSDを採用するなど、トライアンドエラーを繰り返しながら業界最高レベルの高密度実装を実現しました。

技術的なもうひとつのポイントは、冷却技術です。高密度実装により、発熱量も大きくなります。「Micro Modular Server」では、たくさん搭載したサーバ全体を均等にしかも効率よく冷やす冷却技術や排熱技術に多くの努力を注ぎました。常識を越えた製品はすぐれた高密度実装技術と冷却技術の両方を、高度に融合することで初めて生み出すことができたのです。

―画期的な高密度サーバを実現した、NECの強みとは何ですか?

茂垣:ひとつは、PCサーバやデータセンター向けサーバなど、幅広いお客さまの実務に合わせたさまざまなサーバ開発における実績や技術の積み重ねがあることです。

加えてNECには、最先端のスーパーコンピュータの開発技術もあります。スーパーコンピュータは高密度実装や冷却システムなど、まさにハイエンド技術の結集です。脈々と受け継がれてきたスーパーコンピュータ技術も今回のサーバ開発に活かされています。高集積化に伴うノイズ対策でも、スーパーコンピュータの開発チームと一緒に取り組んで、難しい課題を解決しました。

―これまでNECで、茂垣さんはどんな仕事に携わってきたのですか。

茂垣:NECに入社以来、ずっとサーバの開発に携わってきました。初めの頃は、サーバに搭載するLSIの論理設計が主な仕事でした。LSI開発はソフトウェア開発と異なり、やり直しができない一発勝負です。万一不具合が発生すれば、多くの開発期間と莫大な開発コストがムダになるだけでなく、予定していたサーバの出荷時期にも遅れが出ます。ですから、開発したLSIの試行品テストの時などは、緊張がピークに達します。その後は、先ほどのECO CENTERはじめ、装置担当としてさまざまなサーバ開発を行ってきました。

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