ページの先頭です。
ここから本文です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. NEC Information Square
  3. Event Report
  4. 「NEC iEXPO KANSAI 2016」特集
  5. 「人とAI(人工知能)が共生する未来」共創セッション ~人が主役の地域デザイン~
ここから本文です。

「NEC iEXPO KANSAI 2016」セミナーレポート

「人とAI(人工知能)が共生する未来」共創セッション ~人が主役の地域デザイン~

2016年9月1日

より豊かで快適な社会づくりに貢献する「地域AI」の可能性

AIをより良い社会づくりに役立てる「地域AI」に対する期待が高まっています。そして、そのビジョンは、各ステークホルダーたちの「対話」から生まれます。社会イノベーションの創出を支援するフューチャーセッションズの野村 恭彦氏をファシリテーターに迎え、来場者が対話しながら、地域AIの活用法を考えるワークセッションを実施しました。

対話を通じて誰もがイノベーションの主役になる

株式会社フューチャーセッションズ
代表取締役社長
野村 恭彦 氏

人手では到底なしえないスピードで膨大な情報を処理し、新たな価値を見出す──。人の知的な作業をサポートする機械学習、画像や音声の意味を理解する認識システムなど、AI(人工知能)は急速な勢いで進化を遂げています。

すでに先駆的な企業が、このAIをビジネスに活用し始めている中、AIを地域課題の解決や、より良い社会づくりに役立てようと期待が高まっています。今回のセッションでは、地域社会で人と共生するAIを「地域AI」と呼ぶことにしました。

「例えばAIは、医療機関と連携しての住民の健康管理、防犯カメラ映像を使った安全なまちづくり、人や環境に優しい都市整備計画といった分野への活用が期待されています」と株式会社フューチャーセッションズの野村 恭彦氏は述べます。

具体的な取り組み例として、ビジネス創出支援拠点「大阪イノベーションハブ」を推進する大阪市経済戦略局では、コミュニティの形成やビジネスプランの事業化支援にAIの活用を考えています。また、地域や自然と共生するまちづくりに取り組む大林組と竹中工務店もまた、地域課題の把握や解決に向けたAIの活用に期待を寄せています。

ただし、地域AIの活用は、単一の組織だけで行えるようなものではありません。行政、NPO、企業のほか、地域コミュニティなど、多様なステークホルダーが互いに協力しあうことが不可欠です。

「また、『AIをどう活用するか』を先に考えるのではなく、各ステークホルダーが『対話』を行い、利害調整や合意形成を図りながら『どんな地域にしたいか』を整理した上で、そのビジョンを実現する手段としてAIを活用するのがよいでしょう。お互いを尊重し合って深い対話を重ねれば、損得を超えた新たな『関係性』が生まれます。そして関係性が深まれば、当事者意識が高まり、誰もがイノベーションの主役になれます。地域AIに向けた取り組みの第一歩は対話から始まるのです」と野村氏は言います。

野村氏のフューチャーセッションズは、この「対話」を中心とする方法で、多くの産官学民の連携プロジェクトを支援してきました。その経験から、イノベーションは一部の専門家や経営者だけが「起こす」ものではなく、多くの人が様々な形で関与することで「起きる」のだということを体感し続けているといいます。

[拡大する]拡大する図1 社会イノベーションの創出を支援するフューチャーセッションズの活動概要

福祉や健康、コミュニティなど、様々なアイデアが生まれる

セッションでは、実際に参加者が複数のグループを構成し、対話を通じて、人とAIが共生する未来の社会を考えました。

まず参加者は、対話がしやすいように野村氏があらかじめ用意した「地域AIの未来」の4つのベースシナリオの中から1つを選択。同じような方向性を持つ参加者同士で5人程度のチームを作り、各チームが地域AIで実現する「未来社会」について対話を行ったのです。

[拡大する]拡大する図2 対話のベースとなった4つのシナリオ

続いて各グループは、思い描いた未来社会を一枚の模造紙にまとめ、互いに発表。福祉や健康、公共交通機関の課題解決、誰もが安全・安心に暮らせる街、人と人とが緊密につながる社会など、明るい未来社会のイメージが数多く発表され、地域AIに対する期待の高さがうかがえました。

「より良い社会を実現する上で、今後、地域AIは重要な役割を担うようになるでしょう。しかし、AIがすべての答えを出してくれるわけではありません」と野村氏は述べ、改めて対話の重要性を強調しました。

「地域社会の主役は『人』であり、AIをどう使うかも『人』次第。地域が抱える複雑な社会課題を解決しなければならないときこそ、互いに対話して、豊かな未来を創る具体的なプロジェクトにつなげていくことが大切なのです」(野村氏)

未来思考により、地域AIの可能性と実現のための具体的なアプローチを体験した参加者の多くが、人とAIが共生する未来社会の担い手になっていく――。そのことを強く実感できる有意義なセッションでした。

(2016年9月1日)

ページ共通メニューここまで。

ページの先頭へ戻る