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プロセス産業におけるトヨタ生産方式の適用事例紹介eセミナー(第2回)

10.改革成功のための4つのドライビングフォース

最後に生産現場の改革を成功させるための、重要な4つの要素、すなわち改革のドライビングフォースを説明する。この4つの要素があったらからこそ、KPS改革を進めることが出来たのである。これは、必ずしも生産現場改革のためのドライビングフォースではなく、一般の改革にも当てはまる要素でもある。別の言い方をするなら、この4要素がない改革は、成就しないと考えてもよいと言える。

改革のニーズ

思いつきや、他社方式の模倣のような「ニーズ」のない改革は最初から成功するわけがない。

現場の改革を進めるとき、欠かせない要素は改革の「ニーズ」である。改革のニーズとは、全員が一丸となるためのなくてはならないキーワード、すなわち改革に関わる者全員が共有する使命感ともいえる。現場改革の成否は、その会社のもつ「改革のニーズ」を明確にし、全社員がそれを理解する土壌があるかないかで決まる

Ⅱ. 改革のビジョン

「改革のビジョン」とは、改革に関わる関係者に向けての「目的」であり、すなわちそれは皆に到達点を示すことにもなる。

「改革のニーズ」が現場の中で共有されたならば、次に必要なことは「改革のビジョン」を明確にすることである。改革を成功させるためには、この目的を明確にし、色褪せさせることなく常に掲げ続ける必要がある。また「改革のビジョン」は、経営環境の変化に応じ進化しなければならず、さらにそれを全員に落とし込んでいく必要がある。

Ⅲ. 改革の担い手

改革は、改善ではない。改善はボトムアップであり、改革はトップダウンである。

改革を進める上で不可欠な要素でありながら、ともすれば、おざなりにされがちな要素に改革の強い意思を持った「担い手」の存在がある。その「担い手」が、あたかもトップの操り人形としての行動に終始している場合が多いのである。改革を待ち受けるものに、俗に言う抵抗勢力の存在がある。抵抗勢力と対峙するとき、操り人形では用を足さないことは容易にご理解いただけるであろう。改革の成功には、トップに近い幹部人材で、かつ改革のための強い意思を持った「担い手」の存在が不可欠な条件なのである。

Ⅳ. 改革の仕組み

トップマネジメントへのプレゼンテーションを、決して院長回診的な儀式行事にしてはいけない。

改革の「ニーズ」、「ビジョン」、「担い手」が揃った中で、それを支える社内の仕組みが必要である。それが「改革の仕組み」である。KPSを進めるに当たり、4つの仕組みを作った。

(1)社内への周知

改革がトップの意思のもとに進められていることを全社員に知らしめるため、活動内容の社内への周知方法が重要となる。

(2)現場での改革の推進体制

改革の「担い手」が現場の改革推進組織のトップとなる必要がある。現場体制は、製造、保全(設備開発)から構成される3~5名程度のプロジェクトとし、各人の責任範囲を明確にした。メンバーを絞り込むことで、メンバーに掛かる負担は大きくなるが、責任の所在が明確になり、かつ改革のスピードが増す。また、改革が軌道に乗り始めたら、品質保証のメンバーも加えておくことを忘れてはならない。品質が置き去りにされる危険性が出てきてしまうからだ。

(3)外部コンサルタントの活用

改革は過去の流れ、常識からの脱却である。ここで必要とされるのは、過去の流れに囚われず、さらにその現場の常識も持ち合わせず、冷静に現状の課題を抽出するスキルを持ち、現場に適切なアドバイスと指針を与えてくれる人材の存在である。そこで、力を備えた外部コンサルタントの登場である。ただ、力を備えたコンサルタントを得ても、適切なコンサルティングが現場に届くとは限らない。コンサルタントの持っているスキルを、現場に役立たせるための通訳が必要である。コンサルティング言語があるとすれば、現場に分かり易い言葉として翻訳する機能を果たすのも「担い手」の役目である。

(4)トップマネジメントへのプレゼンテーション

トップへの報告者には、現場の改革を進めてきた主任や担当者クラスを当てるのである。そうすることにより、現場スタッフにとっては、モチベーション・アップにつながることは勿論のこと、トップにとっても、技術役員から上手に整理された要点のみの報告ではなく、今現場で起こっている事実を、新鮮な生の声を通して、実際にその目で確かめることが出来るチャンスともなる。さらに、現場へのプレゼンテーションの意義は、今まで走りながら行ってきた作業を一旦立ち止まり、トップマネジメント報告という形でまとめられる重要な整理作業と位置付けることにある。

今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。
以上で今回のeセミナーは終了になります。 いかがでしたでしょうか?

  • 常識を疑ってみる
  • 異業種にこそヒントがある

(但し、業種特性に合わせてアレンジが必要)
  • ○円・○銭/個への視点の転換
  • いかなる改革も成功のポイントに共通項がある

など、示唆に富んだ内容だったのではないでしょうか。

■ 参考文献 100円のガムをトヨタ生産方式でつくる!

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