"グローバル・マーケティング"を考える「新興国市場で勝ち抜くための市場/顧客データ共有・分析活用」

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「シーン②」集まった情報をドリルダウンすることで思いもつかない"新たなひらめき"が得られる

関係者全員に有用性を理解してもらいながら試行錯誤することが重要

次に、各国のマクロデータや顧客データ、商品データ、競合データなどがすべて蓄積されているグローバル・マーケティングポータルを活用することで、商品設計のヒントが手軽に得られたという活用シーンを見ていきます。

【マーケティングポータル活用シーン②】

インドへ展開する洗濯機について商品設計のアイデアを検討していた新藤氏。そのヒントを得るため、各国の担当者が情報を入力しているグローバル・マーケティングポータルにアクセスし、手始めに中国での売れ筋情報を検索してみることにしました。グローバル・マーケティングポータルには、販売情報やマクロデータがすべて入力されています。新藤氏は、中国での売れ筋情報から「強力泥汚れモード」と呼ばれる機能が搭載した洗濯機が一部の特定地域で売れていることを分析の結果発見します。その理由をグローバル・マーケティングポータルに蓄積されているマクロデータから探ってみると、道路の舗装率が高くないこの地域ではすぐに埃が舞い上がることで衣服がすぐに黄ばんでしまう傾向にあることに気付きました。そのため、しっかり汚れが落ちる機能が求められているとひらめいたのです。実は、同じように舗装率が低いインドの地域であれば、同じような機能が求められているニーズが高い可能性があると新藤氏は思い至りました。

【導入以前の状況と課題】

グローバル・マーケティングポータルが整備される以前は、それぞれの現地法人ごとに情報がクローズされてしまっており、他の国と比べるための情報が入手できない状況でした。また、国をまたいでその地域の環境を比べるといった統一した情報が整備されておらず、情報をドリルダウンして思考を深耕していくことができなかったのです。

【業務改善のポイント】

今では、現地法人が持つ情報とマクロデータを組み合わせながら分析することで、精度の高い解説を導き出せる環境が用意されています。情報を業務に活かすことが、これまで以上にスピーディに行うことが可能になりました。

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