ページの先頭です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. スマートエネルギー
  3. NECのスマートエネルギー
  4. NECからのメッセージ
  5. EV・PHV充電インフラビジネス最前線 ~EVインフラへのNECの取組み~
ここから本文です。

EV・PHV充電インフラビジネス最前線 ~EVインフラへのNECの取組み~

NEC エネルギーインテグレーション事業部 マネージャー 平野 貴久

(NEC iEXPO2013関西 NECセミナー講演より)

EV・PHV充電インフラ事業を取り巻く環境

NEC エネルギーインテグレーション事業部 マネージャー 平野 貴久NECエネルギーインテグレーション事業部マネージャー平野 貴久

最初に充電インフラ事業を取り巻く環境を、政治・法律、社会環境、技術、経済の4つの動向から整理してみます。

政治・法律動向で最も大きな動きは、経済産業省が「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」を始めたことです。平成25年、26年にわたる補助金による基金は1,005億円という大規模なものです。

まず、社会環境動向では、低炭素社会への期待や震災後の電気・石油供給への不安から、脱石油や再生可能エネルギー利用への期待が高まっている点があげられます。

次に技術動向では、充電インフラビジネスが新しいことから、まだ標準化が完全にできていないことが大きな課題になっています。充電器は、大別すると急速充電器と普通充電器に分けられ、急速充電器は「CHAdeMO協議会」で標準化に向けた取り組みを行っています。現在、CHAdeMOの仕様は0.9ですが、これから1.0のインタフェースに進化し、より使いやすくなっていきます。これについて、NECも協議会の一員として、技術的な貢献をしています。

また普通充電器では、「電動車両用電力供給システム協議会」(通称EVPOSSA:イーブイポッサ)という一般社団法人があります。普通充電器のベンダが集まり、普通充電器の普及に向け、どのようにすればよいかを検討し、普及や標準化に向けた活動を展開しています。私自身も協議会に参加し、標準化や普及活動に取り組んでいます。

経済動向では、円安による石油輸入価格の高騰、中東情勢の不安定による原油価格の高値安定、中国の輸出制限による電池用レアメタル価格の高騰などが顕著に見られます。しかし、シェールガスの活用など新たな動きもあり、低コストエネルギーに対するニーズはますます高まっています。

では、急速充電インフラの整備はどの程度進んでいるのでしょうか。

急速充電インフラの整備は着実に進み、2013年7月現在の段階では約2,000台前後と推定されます。また普通充電器は、2013年4月の段階で11,000台くらいが設置されているようです。2013年4月段階で設置された急速充電器1,677台を47都道府県で割ると、1県あたり約35台。まだ安心してEV・PHVに乗れる状況とは言えません。

図1:急速充電インフラ整備の動向拡大する図1:急速充電インフラ整備の動向

EV普及のジレンマは、ニワトリ(EV)とタマゴ(充電器)の関係にたとえられます。EVは公称220~230㎞という航続距離で、補助金を使っても、車両価格は300万円弱と高めです。一方、200~300万円する急速充電器を設置するために新規設備投資が必要ですし、維持コストもかかるので、これをどう回収していくかが大きな問題になっています。充電インフラが整備されていないので不安だからEVが普及しないのか、EVが中々普及しないから充電インフラが整備されないのか。これがニワトリとタマゴの関係と言われるゆえんです。

そこで、この状況を断ち切ろうと、経済産業省が始めたのが「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」です。詳細は、経済産業省のホームページに掲載されていますが、概要は次のとおりです。

申請受付期間は、平成25年3月19日(火)から平成26年2月28日(金)まで。実績報告期日は、平成26年10月31日(金)となっています。基金の金額は1005億円。
地方自治体等が定める充電器整備に関するビジョンに沿って設置される充電設備には3分の2が補助され、利用者を制限しない充電設備であれば機器購入費と設置工事費の2分の1が補助されます。この高い補助率は画期的と言えるでしょう。すでに2013年7月5日現在で、26の都道府県がビジョンを策定しており、設置事業者の設備負担の軽減により、充電インフラ整備に拍車がかかり、EVの普及に向けた動きが加速するものと期待されています。

では、どのような場所に充電器を設置していくのでしょうか。設置場所について、目的別・タイプ別に整理すると、目的別では「基礎充電」「経路充電」「目的地充電」に分けられ、それぞれに応じた充電器が設置されます。

基礎充電は、基本的に集合住宅や月極パーキングなどクルマの基地として長時間充電が可能な場所で行う充電で、普通充電器が設置されます。経路充電は目的地へ行くまでに必要な継ぎ足しの充電を行うため、高速道路のパーキングやサービスエリア、道の駅、ガソリンスタンド、外食店、コンビニエンスストアなどで、急速充電器が設置されます。5、6時間滞在するレジャー施設やホテル・旅館などの宿泊施設、ゴルフ場などには普通充電器、急速充電器ともに設置されます。そのほか、目的地充電と経路充電の間に位置するものとして、ショッピングモールやスーパーマーケットがあります。
おそらく自治体の作成したビジョンには、こうしたところが設置場所として書かれているのではないかと思います。

図2:充電器設置場所について拡大する図2:充電器設置場所について

ページの先頭へ戻る