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ICTと蓄電技術が支える新しい電力供給システム

インターネット網のように情報をやりとりして電力を融通

デジタルグリッドのコンセプトには大きく2つの特長があります。

1つめは、アナログの電力を“デジタル”に変換するという発想です。たとえば空気の疎密波であるサウンド(音)はもともとアナログ信号ですが、それをデジタル化することで品質が格段に向上し、利便性も飛躍的に拡大しました。これと同じように、電力もデジタル化することで従来には考えられなかったような柔軟なコントロールができるようになり、電力を“識別化”して発電した場所や種類がわかるようになったり、電力を情報と同じように流通させたりすることができます。

2つめは、分散自立型の電力系統が互いに非同期連系して、電力を融通しあうという発想です。従来の巨大な電力系統は、同期を図ることが前提となっていました。一方、デジタルグリッドでは電力系統を地方単位や市単位、家庭といった様々なサイズに細分化(セル化)させます。そして、それぞれのセルに貯蔵や発電能力を持たせて自立化させた上で非同期に連系し、情報に基づいて多数のセルの間で電力を融通し合うという、インターネットライクなグリッド構造を前提としています。

この2つの特長からも、デジタルグリッドは電気と情報とが融合することによって、電気の本質的な課題であった“時間的制約”をなくし、“電力を識別”させ、電力系統を集中型供給から“分散自立型供給へシフト”させる、全く新しい電力供給システムであるということがわかります。

デジタルグリッドにおける電力の基幹系統とセルの関係を、わかりやすくイメージできるよう“木”に例えてみます。

樹木の太い幹(基幹系統)へいくつもの大きさの枝葉(セル)がつながり、枝葉(セル)は太陽光(自然エネルギー)から養分(電力)をつくっています。太い幹で養分が不足した場合は枝葉から余剰分を送ったり、また逆に枝葉で養分(電力)が足りなくなった場合は幹から必要な供給を受けたりと、相互に支え合うことができます(電力融通)。

このように、デジタルグリッドは柔軟かつインタラクティブであり、まるでインターネットのような電力システムであることがわかります。

では、デジタルグリッドの仕組みや、それを支える技術について見ていきましょう。

図版:「デジタルグリッド」のコンセプト▲「デジタルグリッド」のコンセプト

(2011年12月12日公開)

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