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コンビニ最大手、ICTで節電強化

写真:セブン-イレブン・ジャパン様店舗

業界最大の店舗数を展開する株式会社セブン-イレブン・ジャパン様が、かつてない節電強化策を開始。NECは、分電盤に取り付けられる電流センサーによる電気使用状況の見える化に加え、設備の稼働状況が把握できる技術やノウハウを駆使し、セブン-イレブンの店舗で行った実証実験をサポートしました。

暮らしに身近なコンビニは今、どんな節電対策をしている・・・?

日本にコンビニエンスストアが誕生して、およそ40年。その出店エリアは近年ますます拡大し、大型ビルや高速道路のPA、企業の工場・研究所、さらには病院や卸売市場の中にまで、おなじみの看板を見かけるようになりました。

コンビニエンスストアは私たちの生活にとても密着した存在となり、また、便利なサービスが増えるにつれ、店舗での消費電力が増加しています。環境や今夏の「電力不足」が話題になっていますが、いま、コンビニ最前線ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。

今回は、セブン-イレブン・ジャパンの節電強化策と、ICTのノウハウで同社の省エネ施策をサポートしてきたNECの取り組みを紹介します。

分電盤に電流センサーを取り付けて、店内機器の電気使用状況を検証

「近くて便利なお店」と地球環境への配慮を両立させてほしい・・・。社会からのこんな期待に応えるため、セブン-イレブン・ジャパンでは省エネ対策にいち早く取り組んできました。

1970年代後半から店内照明の調光率を工夫したり、冷凍ケースの断熱材を改善したり、設備面での対策を重ね、近年では、LED照明や太陽光発電設備などを導入した最新鋭の環境配慮型店舗を、業界に先駆けてオープンしてきました。また、新たに開発した省エネ機器やエコにつながるノウハウを、加盟店への省エネアドバイスとともに水平展開しています。

しかし同社の省エネ・環境対策は、深刻度が増す地球温暖化問題や改正省エネ法への対応などを背景に、2008年~2009年にかけてより一層高いレベルの取り組みが求められるようになりました。

写真:粟飯原 勝胤(あいはら かつたね)氏株式会社セブン&アイ・ホールディングスシステム企画部 CVS営業システムシニア オフィサー粟飯原 勝胤(あいはら かつたね)氏

「一店舗当たりの電力使用量をもっと減らさなければならず、設備の入れ替えによる省エネ策だけでは限界があるという、強い危機意識を持っていました」。こう語るのは、株式会社セブン&アイ・ホールディングス システム企画部 CVS営業システム シニア オフィサー 粟飯原 勝胤(あいはら かつたね)氏。セブン-イレブン・ジャパンが全店舗で使用している電気料金は、2009年で352億円。電気料金の8割は本部で負担しているため、環境対策・規制対策はもちろん、経費節減という面でも、電力使用量の抑制は不可欠だったのです。

この重要課題に、どう取り組むべきなのか・・・。セブン-イレブン・ジャパンの店舗システムを統括してきた粟飯原氏は、同社の店舗システム構築を長年にわたって支援してきたNECと共に、「店内機器の稼働状況を、ICTを活用することで可視化し、節電につながる有効な方法を確立する」という構想をまとめ、2009年から具体的な取り組みに着手してきました。
この時NECからは、コンビニ店舗の分電盤へ手軽に取り付けられる電流センサーを活用することで、電気の使用状況を計測し、「見える化」するという、ICTを活用した省エネ対策を提案しました。そして2010年の春~夏のシーズン、東京都内の複数の直営店、続いてフランチャイズ店を舞台に、省エネを目的とした「見える化」実験をスタートさせました。

図版:実験その(1) コンビニ店舗の電気使用状況を「見える化」する▲実験その(1) コンビニ店舗の電気使用状況を「見える化」する

店舗の中で、電気はいったいどんな使われ方をしているのか・・・? この実験ではまず、親指ほどの大きさの無線式の電流センサーを、店舗内の分電盤に設置。店内照明や冷凍室外機、空調、調理機器などの電流値をセンサーで個別に測定し、リアルタイムで店内のパソコンに送信します。各機器のデータはNECのデータセンターに送られ、時系列グラフ形式で見える化し、本部や店舗指導員が自分のパソコンから確認できるようにします。各店舗で得られた測定結果は、セブン-イレブン・ジャパンの本部がデータの傾向を分析。電気のムダな使い方を発見することで有効な省エネ対策を立て、各店で実施していくというものです。

「同じ面積・規模の店舗でありながら、電気使用量に大きな差があるぞ!」「フライヤー(揚げ物を調理する装置)の温度に気を遣っている気配が、まるで感じられないな」「この店舗だけ、エアコンがいつもフル稼働しているのはなぜ?」・・・。粟飯原氏らは、実験で得られた電気の使用状況データの特徴的な傾向が、いったい何を意味するのかをつかむため、実験店舗へと出向きました。「現地でヒアリングしてみると、省エネを阻害している問題点や、今まで想像もしていなかった店舗運営の現状が、だんだん見えてきたのです」。コンビニの最前線で粟飯原氏が見たものとは、果たして何だったのでしょうか。

(2011年5月23日公開)

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