ページの先頭です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. 企業情報
  3. 環境への取り組み
  4. 環境アニュアルレポート2016
  5. 西日本トップクラスの電力使用効率PUE 1.18を実現する 「NEC神戸データセンター」
ここから本文です。

西日本トップクラスの電力使用効率PUE 1.18を実現する
「NEC神戸データセンター」

ICTの世界では、あらゆるものがインターネットで繋がるIoT(Internet of Things)と、そこから得られるビッグデータを組み合わせることで新しい価値を創造する動きが急速に広がっています。ICTの利活用は、私たちの暮らしをより豊かなものへと導いていく一方、それらを支えるデータセンターの電力需要も増大し、国内のデータセンターの消費電力は、日本の全電力需要の1%以上※1と言われています。さらにグローバルでのデータセンター市場が今後も伸びる※2と予想されていることからもデータセンターの消費電力の削減がますます重要になると言えます。
(※1. データセンタ市場と消費電力・省エネ対策の実態調査における国内データセンタ消費電力量2013年度推定、及び電気事業連合会 電源別発電電力量の2013年度実績より)
(※2.平成27年版情報通信白書 265ページ/出典:IHS Technology)

NEC神戸データセンター外観

NECでは、さまざまな規模のデータセンターを日本全国に配置し、安全・安心かつ高信頼なサービスを提供し、多くのお客様にご利用いただいています。地球温暖化防止に加え、お客様のコストメリットを高めるために、データセンターへは最先端の省エネ技術導入を進めています。中でも2016年4月21日に開設した「NEC神戸データセンター」は、総合的な省エネ対策を徹底追及したことで、西日本トップクラスの電力使用効率PUEを実現しています。

独自技術を採用した空調方式でPUE=1.18(設計値)を実現

データセンターのエネルギー消費は、サーバなどのIT機器によるエネルギー消費と、データセンターの照明や空調などのファシリティによるエネルギー消費に分けられます。データセンターの省エネという面では、エネルギー効率の良いIT機器を使うことでエネルギー消費を抑えることはもちろん、ファシリティによるエネルギー消費を抑えることが重要となります。PUE(Power Usage Effectiveness)とは、データセンターの電力効率を示す指標で、データセンター全体の消費電力を、IT機器による消費電力で割って計算しますが、これが1に近いほど良いとされます。つまり、消費電力が全てIT機器で使われればPUE=1になり、それが理想ということです。国内の標準的なデータセンターではPUEが1.5から2.0前後のものが多いのですが、IT機器が消費する電力の半分以上の電力を、それ以外のファシリティなどで使っていることになります。データセンターでは、サーバ台数が多く高密度設置になるほど稼働している時に出てくる熱によるサーバールームの温度上昇が大きくなりますが、温度が高くなると機器の動作が不安定になるので、常に温度を下げるための大規模な空調設備が必要になります。北海道など年間を通じて気温が低い地域では、空調に外気や雪を使うことで空調の消費電力を減らすこともでき、PUEの値が良くなる傾向があります。NECでは、気化熱の原理を応用したNEC独自の冷却技術である「相変化冷却ユニット」を、サーバラックはもちろん、クラウドサーバルームの壁面全体へも適用し、さらに外気や地下冷気、太陽光など自然エネルギーを活用するなどの総合的な省エネ対策を徹底したことで、西日本にありながらPUE=1.18(設計値)を実現しました。

NECの冷却技術「相変化冷却ユニット」とは

「相変化冷却ユニット」イメージ

相変化冷却ユニット

「相変化冷却ユニット」では、冷却装置内の冷媒が気化する際に熱を奪う原理を用います。気化した冷媒は、配管を通って自然に室外へと移動し、室外で熱を放出して再び液化した後に、重力で室内へと戻ります。この気化・液化の相変化現象を繰り返し、冷媒が冷却ユニット内を自然循環することで、サーバルームの熱を効率よく室外へと排出します。これにより空調電力を大幅に削減できます。従来は、「相変化冷却ユニット」を大きな熱を発生しやすい高集積サーバのラック背面に付けていましたが、NEC神戸データセンターでは、ハウジングルームと比べて高密度に機器を配置するクラウドサーバールームの壁全体にもユニットを取り付けることにより、部屋全体の冷却も行っています。

自然の力を有効に活用

自然エネルギー活用イメージ

データセンター全体の空調には、ターボ冷凍機を使って集中的に生成した冷水を使用していますが、寒冷期にはフリークーリングという外気を使って冷水を生成する仕組みを導入しています。さらに相変化冷却ユニットの冷媒を冷却する際にもフリークーリングを採用しています。相変化冷却ユニットの活用により、空調消費電力を従来比40%削減しています。また電気室の空調には年間を通して冷たい免震層の床で冷やされる地下冷気を活用し、さらに太陽光で発電した電力をNECの蓄電システムに貯えて、LED照明や電気室のファン稼働などへ利用するなど、自然エネルギーを活用し、電気室消費電力を従来比50%削減しています。

自然災害の影響にも強い

地球温暖化による気候変動によって、世界中で集中豪雨による洪水や土砂災害などの異常気象のリスクが高まっています。お客さまの大切なシステムやデータを預かるデータセンターにおいては、災害などへの対策が非常に重要となります。NEC神戸データセンターは、兵庫県神戸市の堅牢な地盤上に建てられ、耐震性に優れた免震構造を採用しています。また、非常時の給油ルートも確保しやすい立地と72時間無給油運転可能な電源設備により、地震、水害、停電、ネットワーク障害などへの優れた耐災害性と安定稼働を実現します。

  • *FISC(Center for Financial Industry Information Systems):公益財団法人金融情報システムセンター金融機関に求められる高度なセキュリティレベルを実現(FISC安全対策基準(設備基準)に準拠)

NECは、今後もグローバルにまたがるデータセンター事業を展開していく中で、データセンターの環境負荷の削減も積極的に推進し、ビジネスと環境の両面からお客様の新たな価値創造に貢献していきます。

ページの先頭へ戻る