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地域の玄関としての空港をデザインする

空港ソリューション

空港のイメージ写真。

空港のさまざまな問題を解決するNECの空港ソリューション。その中でNECのデザインが果たす役割は、単なる情報システムのデザインにとどまりません。「空港は本来どうあるべきか」という、より高い視点に立ち、空港の社会価値を創造していくことをわたしたちは大きな目標に掲げています。
特にわたしたちが注力しているのが、人にやさしい空港づくりです。海外からの旅客や高齢者、子ども、車いすの方や色弱の方などさまざまな人が利用する空港は、誰にとってもわかりやすく使いやすい施設であることが求められます。使う人の年齢や性別・能力にかかわらず、わかりやすく安全・安心に使うことができるデザインを「ユニバーサルデザイン」といいますが、NECは早い段階からこの考え方を取り込み、専門家も多数在籍しています。わたしたちはこの強みを生かし、多様な利用者にわかりやすく情報をとどけられる、人にやさしい空港づくりに貢献しています。

「人」の視点だけでなく、「社会」の視点に立つことも大切です。空港が持つ特性や地域社会のニーズにも配慮してデザインする必要があるとNECでは考えています。例えば、その空港は国内の旅客が多いのでしょうか?それとも海外からの旅客が多いのでしょうか?あるいは、将来どのような空港になるのがふさわしいのでしょうか?NECのデザイン部門は、現地調査やヒアリングなどを踏まえ、地域社会の特徴を踏まえたコンセプト提案を行うことで、空港の新たな価値創造に寄与しています。

空港全体の社会価値向上をめざすコンセプト図。NECの空港ソリューションでは、「空港が本来どうあるべきか」という高い視点に立ち、空港全体の社会価値向上に尽力しています

デザインのアウトプット

早く正確にわかりやすく情報にたどりつくために

空港を利用する旅客や空港スタッフにとって、もっとも重要なシステムのひとつが「フライトインフォメーションシステム(以降、『FIS』)」です。「FIS」とは、空港利用者に対して、運航情報を中心に、アクセス交通情報や気象情報、ニュースなどさまざまな情報を大型ディスプレイなどで伝えるシステムのことをいいます。
NECのデザインは、空港の利用者が「FIS」から早く正確に情報を得られるよう、さまざまな工夫を施します。そのひとつが、空港の利用者にとっての重要度と見つけやすさを配慮して表示する情報や、そのレイアウトを整理すること。例えば、羽田空港・国際ターミナルにおけるFISでは、旅客がすでに知っている情報からたどっていけるよう、最初に「出発時刻(定刻)」、次に「変更時刻」、「行先」「便名」という順番にレイアウト。さらにこの表示順序を空港内で統一することで、利用者が知りたい情報に迷わずたどりつけるようになります。

フライト情報などさまざまな情報を提供するフライトインフォメーションシステムのイメージ。拡大する空港を利用する旅客や空港スタッフに、フライト情報などさまざまな情報を提供する「フライトインフォメーションシステム」

多様な人々に、わかりやすく情報を届けるために

NECでは、多様な空港利用者に配慮したアウトプットを提供しています。例えば、ディスプレイの設置位置。車いすの利用者がディスプレイを見る場合と、一般の利用者が見る場合、どちらの場合でも同じように情報を読み取れる必要があります。わたしたちは、公的なガイドラインを基に、設計のための具体的なデザインガイドラインを整備し、ディスプレイを設置する高さや位置、文字の大きさなどを調整しています。
このほかにも、情報ディスプレイに表示する文字(フォント)は、高齢者でも見やすいように、従来よりも大きなサイズで読みやすいフォントを使い、文字と背景色のコントラストを調整。さらに色弱の方でも視認しやすいよう配色を工夫することで、「カラーユニバーサルデザイン」も実現しています。
海外からの空港利用者に配慮することも忘れていません。空港利用者に合わせ、英語や日本語のみならず、中国語、韓国などの多言語でも情報を表示。多様な利用者がわかりやすく情報を得られるよう、さまざまなデザインを施しています。

車いすの利用者がディスプレイを見る場合と、一般の利用者がディスプレイを見る場合、より多くの人が見やすい高さを示すイラスト。利用者の目の高さに配慮して、ディスプレイの位置や情報の表示位置を決定

左:文字フォントによる見やすさの違いを実際の文字を比べてわかりやすく表現しているイメージ図。 右:文字フォントによる見やすさの違いを数字で表現する図。通常フォントはマイナス1.27、通常フォント太めは0.45、UDフォントは0.81。UDフォントが見やすいことを示している。フォントを比べ、どのフォントがもっとも見やすいかを評価

わかりやすく目的地へと誘導する

NECのデザインは、空港利用者をわかりやすく目的地へと誘導することにも貢献しています。例えば、情報を表示するディスプレイの設置ひとつについても、利用者の動線に合わせて、どこにどのような角度で取り付けると視認しやすいかを考える必要があります。NECでは、このような利用者の動線に配慮したディスプレイ設置をはじめ、矢印や行き先案内板など誘導サインそのもののデザインも含めた、総合的なアウトプットを提供しました。

空港利用者向け誘導サイン事例の写真。

空港利用者向け誘導サインの写真。

空港利用者向け情報ディスプレイと誘導サインを組み合わせた様子がわかる写真。

空港利用者向け案内カウンターを示すサインの写真。

利用者を目的地に誘導する「サイン」のデザイン

デザインのプロセス

「空港の本来あるべき姿」を把握し提供するためには、空港利用者はどのような人たちなのか、どのように情報を提供すれば伝わりやすいのかという視点から、デザインを考えていく必要があります。そのためにNECのデザイン部門が行っているのが、「人間中心設計」という手法に基づいた、以下の4つのプロセスです。

1. 現場調査により利用者や空港の状況を把握

まずは空港を利用者の情報を得るために、現地の観察を行います。観察では、表示ディスプレイや受付カウンターの様子、利用者の誘導方法などをユーザーの視点から調査。現場担当者からのヒアリングも実施するほか、先進的な取り組みを行っている空港の観察も行い、比較することで問題点を探ります。

空港でのヒアリング調査を行う写真。ヒアリングによる現地調査の様子

2. 空港が目指すべき目標やコンセプトを設定

利用者が何を求めているのかを明確にし、それに応じたデザインコンセプトや設計目標を設定します。例えば、羽田空港の新国際ターミナルの事例においては、「首都圏の空の玄関口」という事業コンセプトを踏まえ、「魅力的で快適なデザイン」「必要な情報が直感的にわかりやすいこと」「ユニバーサルデザインの実現」を主なデザインコンセプトに設定しました。

ユニバーサルデザインをイメージさせる写真4点。

3. 利用者が求めていることを設計により解決

設定したデザインコンセプトに基づき、試作品(プロトタイプ)をつくり、検証を繰り返します。例えば、運行情報用ディスプレイであれば、原寸大の画面サンプルを表示して、文字の見やすさやわかりすさなどの検証を行います。

運航ディスプレイの原寸大の画面サンプルの検証状況を表わす写真。運航ディスプレイの原寸大の画面サンプルをつくり、視認性を検証

4. 多様な利用者からのフィードバックを得る

利用者からのフィードバックを得るために、「フォントの見やすさ」や「カラーユニバーサルデザイン」「表示ボードのわかりやすさ」などを評価。多様な利用者を対象に調査を行い、その結果を踏まえて、さらにデザインをブラッシュアップし続けていきます。
こうしたステップを繰り返すことで、NECのデザインは、より人にやさしい、より地域社会のニーズに寄り添った、魅力的な空港の実現に貢献しています。

利用者向け調査の模様を表わす写真2点。

多様な利用者を対象に調査を行い、フィードバックを得ることで、デザインのブラッシュアップを繰り返します

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