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安全・安心な社会づくり

自然災害への対応、健康・医療の増進、情報セキュリティの向上、人間の安全保障などグローバル社会はさまざまな課題を抱えています。



ICTの活用によってASEAN地域の災害対応力を高める

AHAセンターの災害支援機能を強化

プロジェクトを担当した
NECインドネシア社の社員

「ASEAN防災人道支援調整センター」(AHAセンター)は、2009年にASEAN加盟国により批准されたアセアン防災・緊急対応協定(AADMER)に基づき2011年にインドネシアのジャカルタに設立されました。
地震や津波、サイクロンなど自然災害の多発するASEAN地域において、加盟10カ国の防災拠点としてAHAセンターは、災害関連情報の共有や災害時の人道支援をスムーズかつ迅速に行うことをミッションとしています。

今回の「災害情報通信システムプロジェクト」は、その第2フェーズとしてAHAセンターとアセアン諸国間の連携強化を目的としたもので、日本側から外務省、総務省などが連携して参加しています。


信頼性の高いプラットフォームを構築

このプロジェクトでNECは、災害情報通信システムのプラットフォーム構築に必要なサーバ(Express5800シリーズ)、ストレージ(iStorageシリーズ)、ネットワーク機器等のICT製品を納入し、そのシステムのサポートも担当しています。
信頼性の高さで定評のあるハードウェアやソフトウェア、そしてNECのインドネシア現地法人による24時間365日のシステムサポートにより、昼夜を問わな い災害関連情報の共有や、万一の場合に緊急物資や専門家の派遣といった人道支援を速やかに実施できる体制づくりが可能になりました。

AHAセンターASEAN加盟国間の災害情報共有の拠点

現地に根を下ろした事業展開で貢献

NECは、1960年代からインドネシアに深く根を下ろし、今日では現地法人で200人規模の現地スタッフが働いています。今回のプロジェクトでも、現地スタッフによる技術サポートに対してお客さまから高い評価を頂いています。その結果として、保守契約期間が延長されることになり、きめ細かなニーズの掘り起こしによってAHAセンターのさらなる機能充実に向けた設備機器の受注にもつながりました。センター内では、各国からの情報を表示する複数の大型液晶ディスプレイやデジタルサイネージなどのNEC製品が活用されています。
2014年4月には、インドネシア政府が主催する国際防災演習「Mentawai Megathrust DiREx 2014」で、AHAセンターはインドネシア政府とASEAN加盟国間の連絡および支援に関する調整を行いました。このことはAHAセンターにおけるICTの活用による地域の災害対応力の強化がもたらす社会的な価値を、あらためて認識する良い機会となりました。
NECは、現地ニーズにもとづいたビジネスで社会に貢献していく取り組みとして、引き続きこのプロジェクトを支援していきます。


香港におけるバスの安全・安心運行をフリートマネジメントシステムで実現

香港バスの公共交通網としての課題

香港市内を走るCityBus社の車両

近年、経済発展の著しい香港では、これまで以上に観光客やビジネスマンの増加が見込まれています。

人口密度の高い香港では、公共交通網としてバスが重要な役割を果たしてきました。しかし、これまで香港の路線バスでは、運行管理の仕組みがなく、バスの運行データが集積されていなかったために、バス会社はバスがスケジュールどおりに運行されているかどうか、ドライバーがどのような運転をしていたかなどを正確に把握することができませんでした。また、乗客にとっても次の停留所を知らせるアナウンスや車内表示がないため、特に観光客にとっては非常に利用しにくいものとなっていました。


香港の大手バス運営会社にFMSを導入することで安全・安心運行を確保

そこで、NEC香港社が香港の大手バス運営会社CityBus社とNew World First Bus社に提案したのが、運行ログデータの収集と自動アナウンスを核とする「フリートマネジメントシステム(FMS: Fleet Management System)」です。
FMSはGPSを利用してバスの位置情報を取得するため、バスの運転状況が把握でき、定時運行できているか、どの路線のどこで遅延が多いか、などのデータを蓄積することができます。今後の運行計画や路線計画などの改善に役立てることができ、バスドライバーへの教育にも活用できるようになります。
香港は路地が狭く、高い建物が多いので、GPSの精度を確保するのが難しく、運行中のバス位置の把握が困難でした。しかし、NECのFMSでは、GPS信号が届きにくい場所でも、バスの走行距離計から情報を採取することで正確な現在の位置を割り出し、常時これを把握することに成功しました。この結果、運行中の位置情報から次の停留所を判断して、車内アナウンスや停留所表示を自動で流すことができるようになったので、バスドライバーは、次の停留所案内を気にする必要がなくなり、運転に集中できることで、安全運転の支援につながりました。
現在両社は、約1700台の全車両にFMSを搭載しており、さらに1割強にあたる約180台のエアポートバスに、リアルタイムの運行状況把握と到着時間予測機能を導入しており、乗客はスマートフォンアプリなどを通じて次のバスの到着予想時刻を知ることができるようになりました。
この「FMSに対する多面的な要求を、高いテクノロジーで満たしている点」が高く評価され、両社は、「Hong Kong ICT Award 2013」において「Best Public Service Application Grand Award」を受賞しました。

スマートフォンのアプリから、運行ルートやバスの到着予想時刻の検索が可能に
次の停留所を知らせるバス車内の表示版

今後の展開

このシステムの導入で、今まで以上に定時運行、安全運転が確立され、渋滞時・事故時の早期対応が可能となり、利用者にとって安全で安心な運行が実現しようとしています。
現在、リアルタイムの運転状況把握は、エアポートバスだけでなく全車両への導入が検討されています。それにより、さらなる交通事故の減少と、エコドライブの徹底によるCO2排出量の削減も期待されています。
これらの香港の路線バスにおける成果は、NEC香港社の現地における実績やノウハウ、お客さまをはじめとしたステークホルダーとの良好な関係があって実現したものです。
NECは今後とも、現地主導型ビジネスを拡大し、すべての人が安全・安心に生活できる社会に貢献していきます。