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安価なクラウド型PLMシステムの提供により中堅・中小製造業のグローバル対応をサポート

写真:松原 芳明NEC 共通ソリューション開発本部 PLMコンサルティンググループ シニアマネージャー 松原 芳明

製造業のグローバル対応が重要なテーマとなる中、中堅・中小製造業においても技術情報管理(PLM)システムに対する関心が高まっている。しかし、コストやIT要員の確保といった問題から、導入を見合わせている企業も多い。そこで、NECでは、国内約700社以上の導入実績を誇るPLMシステム「Obbligato」をベースとするクラウド型の「Obbligato for SaaS」の提供を開始。PLMシステム導入に関する障壁を下げるとともに、これまでの実績で培った業務シナリオをサービスに組み込むことで、中堅・中小製造業のグローバル対応を強力に支援していく。

中堅・中小製造業で導入意欲が高まるPLMシステム

現在、製造業の多くがグローバル対応を経営課題として挙げている。背景には、少子高齢化や人口の減少、さらにはデフレスパイラルなどによる国内市場の縮小がある。今後、製造業が成長戦略を描くには、東南アジア諸国をはじめとする新興国市場へとビジネスの軸足を移していく必要がある。

こうしたグローバル対応の一環として活発化しているのが、生産リードタイムの短縮、部品の標準化によるコスト削減、そして、企画機能や設計機能の海外シフトだ。これらは、各国の市場ニーズに合わせた製品を迅速に投入し、新興国市場で存在感を高めている中国、韓国、台湾などの製造業との熾烈な競争に打ち勝つために必須の取り組みとなる。

そこで、注目を集めているのが技術情報管理(PLM)システムである。ものづくりの過程では、膨大かつ多種多様な技術情報が発生する。それらを相互に関連付けて効率的に一元管理することで、グローバル開発における製品情報共有基盤を構築し、製品自体の競争力を強化しようと考える企業が増えているのだ。

「特にこれまでPLMシステムを導入していなかった中堅・中小企業での需要が高まっています。これは、グローバル対応が大企業だけではなく、あらゆる規模の製造業にとっても重要な経営課題となっていることの証しです」とNEC 共通ソリューション開発本部 PLMコンサルティンググループの松原芳明シニアマネージャーは語る。

PLMシステムとして圧倒的な実績を持つ「Obbligato」をクラウド化

しかし、中堅・中小製造業がPLMシステムの導入を検討するには、これまで2つの大きな障壁があった。

1つはコストの問題だ。中堅・中小製造業がIT投資にかけられる予算には限りがある。数千万円かかることもあるといわれるPLMシステムの導入は現実的な選択肢ではなかった。

2つめは人材の問題だ。PLMシステムを導入し、運用するには、開発・生産に関する業務ノウハウとITスキルの両面を兼ね備えた要員を確保せねばならず、その点も中堅・中小企業にとって、きわめて高いハードルになっていた。

このような問題の解決に向けて、NECは新しい支援策を打ち出した。それが2012年10月からサービス提供を予定している「Obbligato for SaaS」である。

これは、国内の約700社以上の製造業に導入実績を持ち、国内市場でトップシェアを獲得※しているPLMシステム「Obbligato」をクラウドサービスとして提供するもの。サーバなどの資産を持つ必要がないことからコストを最適化できる上、サービスとして利用できることで運用管理のための人材も不要となる。「『Obbligato』は多くの製造業のお客様に支えられ、成長してきました。これまでの恩返しの意味も込めて、より多くのお客様の製品開発プロセス改革をご支援できればと考え、このサービスを用意しました」と松原シニアマネージャーは紹介する。

  • ・・・出典:(株)テクノ・システム・リサーチ「2011年PDM/PLMビジネス市場分析調査」

初期費用約90%、5年間の運用管理費用を約40%削減できる

まず、「Obbligato for SaaS」の特徴としてあげられるのが、安価な月額利用料で利用できることだ。クラウドサービスであるため、自前(オンプレミス)のシステムより安く利用できるのは当然だが、そのコストパフォーマンスの高さには目を見張るものがある。

「PLMシステムの構築には、一般に数千万円のコストと半年以上の構築期間が必要といわれます。これに対し『Obbligato for SaaS』は、10ユーザーのベーシックプランで初期費用50万円~、月額利用料30万円~という価格で利用可能(図1)。当社の試算によれば、初期費用約90%、5年間の運用管理費用でも約40%のコストを削減できます。導入期間についても、約2週間で利用開始可能です」と松原シニアマネージャーは強調する。

さらにノンカスタマイズでの導入を基本としていることも特徴だ。ノンカスタマイズ、つまり個別のプログラミングをしない形でのシステム導入は、前述の初期費用や月額利用料金に反映されるだけでなく、将来に渡ってのバージョンアップ費用や機能強化費用の削減にもつながる。従来のPLMシステム導入においては、既存の業務優先の考え方で、システム側に多くのカスタマイズを施したために、立ち上げ時やバージョンアップ時に当初の想定以上の費用がかかってしまうこともあった。しかし、「Obbligato for SaaS」は、そうした懸念を払拭する。

加えて、ノンカスタマイズでのPLMシステムの導入は、開発・生産プロセスにおけるベストプラクティスの適用というメリットももたらす。

ノンカスタマイズというと、業務をシステムに合わせなければならず、現状の業務を踏襲できないという不安を感じる人もいるかもしれない。だが、「Obbligato for SaaS」は、NECが多くの製造業へシステムを提供する中で改善されてきた機能をあらかじめ実装している。さらに、それらは数々の導入プロジェクトの中で磨き上げられてきた業務シナリオに基づいて定義されており、理想的なシナリオを自社の開発・生産プロセスに容易に適用することができるのである。「ただし、100%自由度のないシステムでは、お客様にとって使いづらいものになってしまいます。ですから、データベースの属性や部品分類、承認フローなどの業務運用のための基本的な環境については、パラメータを設定することでお客様の業務に合わせられるようにしています。また、画面上の属性の表示/非表示や並び替えなども利用者ごとに自由に設定することが可能です。基本は汎用的な業務シナリオを踏襲しつつ、細かな部分を自社仕様に変更することができるため、短期間でPLMシステムを導入できるのです」と松原シニアマネージャーは言う。

図1: サービス価格例(10名様で利用の場合)
基本のアプリケーションサービス(ドキュメント管理、製品構成管理、設計変更情報 管理)を10名様で利用する場合、月額30万円~、初期費用50万円~という、きわめて安価な価格設定でソリューションを利用できる。中堅・中小企業の PLMシステム導入の際に、大きな障壁となりがちな高額な導入・運用コストの問題を解消している。

中堅・中小製造業の支援を通じて日本の製造業復権に貢献

「Obbligato for SaaS」 は、提供開始の段階では、PLMの基本となる「ドキュメント管理」「製品構成管理」「設計変更情報管理」という3つの機能を提供する。その後、「原価管理」「化学物質管理」「プロジェクト管理」といった拡張サービスを市場のニーズに応じて順次追加していく予定だ(図2)。また、アジアや欧州などに展開する日系企業への販売など海外展開も予定している。

「『Obbligato for SaaS』によって、高い技術力を持った中堅・中小製造業のお客様のビジネスを活性化し、日本の製造業の復権に貢献してきたいと考えています」と松原シニアマネージャーは最後に力強く語った。

図2: Obbligato for SaaSの利用イメージ
ドキュメント管理などの基本サービスに加え、原価管理などの拡張サービスを提供予定。製品開発における汎用的な業務シナリオを想定し、それに基づいた機能をあらかじめ実装しているため、ノンカスタマイズでの導入が可能。

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