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山下印刷紙器株式会社様

山下印刷紙器株式会社様

広域災害を想定したBCP強化策として、
設計データの遠隔バックアップ体制を構築

業種製造業業務設計・開発・製造
製品iStorage,運用管理ソリューション・サービスパブリッククラウド(BIGLOBEクラウドホスティング),BC(事業継続)ソリューション

導入前の課題

従来のBCPでは、広域災害における
データ保全の体制に、弱点があった

山下印刷紙器株式会社 取締役 常務執行役員 兼 本社営業部長 道籏 徹 氏山下印刷紙器株式会社
取締役
常務執行役員 兼
本社営業部長 道籏 徹 氏

山下印刷紙器様は、商品の包装や物流に不可欠な段ボール箱、印刷紙器などの開発・製造を行う企業です。取締役 常務執行役員 道籏徹氏は「当社は営業部の中に専門の開発グループを設け、企画から製造・加工まで一貫した体制でお客様の課題解決に取り組んでいます」と、組織的な強みを紹介します。

同社にとって最も重要な財産のひとつは、業務ノウハウが凝縮された設計データです。顧客企業1社あたり数千種類も存在し、しかもデータ量 は年々増大しています。そのバックアップ方法を、経理部 グループ長 山下貴司氏は以下のように話します。「設計データ、型抜きのための木型データなど を、従来は各部門からファイルサーバに集約し、テープ媒体やCDに記録して、月に一度の頻度で金融機関の貸金庫に保管していました」。しかし、各地で頻発 する地震や、業界で相次いだ火災事故によって、こうした運用方法は見直しを迫られることになります。

山下印刷紙器株式会社 経理部 グループ長 山下 貴司 氏山下印刷紙器株式会社
経理部 グループ長 山下 貴司 氏

同社は10年以上前から、災害発生時の対応について顧客企業と意見交換し、他地域の工場や同業他社との生産相互支援体制構築など、対策を進めていました。しかし2011年の東日本大震災発生を機に、「取引先から、BCP(事業継続計画)についての照会やアンケートが一気に増えました。社内体制を点検し直したところ、これまで構築してきたBCPに不十分な点が見つかり、とりわけデータ保全の体制が弱いことが明らかになったのです」と山下氏は語ります。

このような経緯から、同社は広域災害を想定したBCPを、あらためて策定することを決定します。中でも重要データの保全につ いては、「社内で自主的に実施してきた従来の方法を改め、顧客への責任をしっかりと果たせる、より安全性の高いしくみづくり」(道籏氏)に着手したのです。

導入の経緯

重要データがクラウドに自動保管され、既存の
IT資産も活かせるバックアップソリューションを選定

重要データの保全体制を強化する有効な方法として、山下印刷紙器様は遠隔地へのバックアップを検討しました。道籏氏はその理由を「本社と同じエリアにある金融機関の貸金庫にデータを預けていても、大規模災害が起こったら双方共に被災してしまう可能性が高く、リスク分散にはなりません。業務を停滞させないためには、設計データなどの重要な資産を複製し、遠隔地に保管しておく必要があったのです」と説明します。当初は、ITリソースを自社で導入し、本社・大阪工場と東京支店との間で相互にバックアップを実施する案が検討されました。しかし費用面や運用の煩雑化などが懸念され、この案は見送っています。

そんな中、山下印刷紙器様のシステム構築を一貫して支援してきた株式会社オーシーシー情報センターが、IaaS(*)型クラウドサービスの「BIGLOBEクラウドホスティング」とバックアップソフトウェア「CA ARCserveシリーズ」を連携させた、NECの「クラウドバックアップソリューション」を、同社に提案しています。東日本に設けたBIGLOBEの堅牢なデータセンターへ、重要データを安全な手段で転送するこのソリューションについて、山下氏は「運用の大部分が自動化されており、しかも既存のIT資産と通信インフラをそのまま活かせる」点を、高く評価しました。道籏氏も「クラウド型のこのサービスは、遠隔地へのバックアップというわれわれの計画に、まさに合致したものでした。コストとリスク許容度のバランスを考慮し、現時点では最適な手段だと判断しました」と強調します。

(*)・・・Infrastructure as a Service。情報システムの稼動に必要なハードウェアや回線などの基盤を、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの。

大規模災害時においても、生産を継続できる体制を確立

「クラウドバックアップソリューション」を活用した同社の遠隔バックアップは、2013年10月より運用されています。このソリューションによって、大阪・敦賀・尼崎の各拠点で作成される重要な設計データは、まず本社のバックアップサーバへ集約し、保存されます。バックアップ完了後は、一日あたり約0.3GBの差分データを自動で複製し、BIGLOBEのデータセンターへ日次で転送することで、安全に保管されます。フルバックアップは約250GBのデータを対象に、毎週日曜日の夜間に実施されています。

このように、各拠点のファイルサーバとバックアップサーバが、大規模災害など何らかの理由で停止してしまった状況でも生産を継続できる体制が、本ソリューションによって確立されています。

「クラウドバックアップソリューション」を活用した、山下印刷紙器様の遠隔バックアップ体制(イメージ図)「クラウドバックアップソリューション」を活用した、
山下印刷紙器様の遠隔バックアップ体制(イメージ図)

導入後の成果

前日までの設計データを、遠隔地へ
確実に保全。営業活動への波及効果も――

山下印刷紙器株式会社 経理部 西尾 洸 氏山下印刷紙器株式会社
経理部 西尾 洸 氏

「従来なら、もし本社・大阪工場が激甚災害に見舞われた場合、最悪の場合、貸金庫にテープ媒体などで保管した一か月前のデータを使い、リストアする必要がありました。このたびのクラウドを用いた遠隔バックアップの導入で、前日までの設計データがディスクベースで遠隔地に保全できており、業務復旧を迅速に行えるようになります」と、山下氏は評価します。

本ソリューションの導入に際して、遠隔地に転送するまでの、バックアップデータの取得環境を整備した経理部 西尾洸氏は、現時点での効果を次のように話します。「かつて運用していたテープ媒体へのバックアップの場合、本当にデータを取得できているかは、読み込んでみないとわからないという不安がありました。しかしこのソリューションは、遠隔地へのデータ保全がクラウド上で確実に実施されます。金融機関に媒体を運ぶという煩雑な作業が不要になったことも、メリットだと実感しています」

日常の運用は、バックアップのスケジュールやしきい値をあらかじめ設定しておくだけで、自動的に実施されるため、「われわれはリソースの状況などを監視するだけでよく、操作のしかたもシンプルであり、使いやすいですね」と、西尾氏は語ります。
道籏氏は、営業活動への波及効果についても言及します。「遠隔バックアップによる事業継続計画の強化は、主要顧客からの要請がきっかけで実施したわけですが、この体制はすべての取引先から安心いただけるものでもあります。新規取引先の開拓においても、この遠隔バックアップをアピールすることで、“山下印刷紙器は、設計データをしっかりと守るしくみを持っている会社”という評価を獲得できる材料になると考えています」

費用対効果を見極めつつ、他の事業所の
重要データも、クラウドへの保全を検討

同社は新しいBCPの策定に際して、大阪・敦賀・尼崎の各拠点で作成している、設計に関連する最重要データの遠隔地での保全を優先して取り組んできました。今後は「費用対効果を見極めつつ、他の事業所の重要データも、クラウド上の同じ場所に集約してバックアップしていくことを検討したいですね」と、山下氏は語ります。

2011年3月、巨大津波と火災によって多くの同業者が製造休止を余儀なくされた中、「『設計データさえあれば、何とかなっていたはずだ』と、あるお客様に言われたことが、今でも脳裏に焼き付いているのですよ」と、道籏氏は振り返ります。トータルパッケージ企業として、顧客に対して、そして社会に対して責任を果たせる体制づくりを進める同社の原点は、過去の激甚災害で同業者とともに修羅場をくぐってきた、数々の経験にあるのです。

NECパートナー企業:担当スタッフの声

BC/DRを低廉な予算で強化できる、有効なソリューション

株式会社オーシーシー情報センター 事業本部 営業1課 主任  板垣 智 氏株式会社オーシーシー情報センター
事業本部 営業1課
主任  板垣 智 氏

山下印刷紙器様における重要データの保全計画に際しては当初、複数のプランを提案しています。そしてバックアップの手法ごとに、データが保全できる範囲と期間をご説明しました。万全の対策を施すとすれば、莫大な費用がかかってしまいますから、お客様の業務継続計画への貢献性と費用対効果を重視して、最終的にNECの「クラウドバックアップソリューション」をお奨めしました。

構築フェーズでは、NECにおいてすでに十分なテストが実施され、品質面の検証が行われていることはもちろん、NECからの技術サポートが得られたことで、設定作業などを円滑に進めることができました。

南海地震、東南海地震などが予測されるなか、中堅・中小企業においてもBCPの観点から、遠隔地へのレプリケーションなどを検討される事業所が増えてきています。既存のハードウェアを活かしながら、BC/DRを低廉な予算で強化できる本ソリューションを、お客様企業はもちろんSIベンダの方々にも、もっと知っていただければと思います。

イメージ写真

社屋

企業プロフィール

山下印刷紙器株式会社

所在地 大阪府大阪市此花区西九条6-1-14
設立 1950年3月
資本金 3,360万円
売上高 62億円(2013年12月期)
従業員数 250人
事業内容 ◆段ボール箱、印刷紙器、プラスチック成型品の製造・販売
◆その他包装資材販売、物流加工・保管業務
URL http://www.yamashita-pac.com/

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(2014年3月11日)

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