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住友電装株式会社様

住友電装株式会社様

BCP強化の一環として統合ファイルサーバを構築。
データ保全とセキュリティ強化に確かな手応え

業種製造業業務共通業務
製品コンテンツ管理,運用管理,セキュリティ,EMC,iStorageソリューション・サービスBC(事業継続)ソリューション,文書・コンテンツ管理ソリューション,セキュリティソリューション

導入前の課題

製品の安定供給を支えるBCPの強化に着手

住友電装株式会社 執行役員 IT統轄部長 駒田 和也 氏住友電装株式会社
執行役員 IT統轄部長
駒田 和也 氏

私たちの生活に欠かせない存在である自動車。1台の自動車には約3万点に及ぶ部品が使用されていますが、中でも、近年、特に重要な役割を担うようになってきているのが、車両に搭載された多種多様なデバイス同士をつなぐ「ワイヤーハーネス」です。
三重県・四日市市に本社を置く住友電装様は、このワイヤーハーネスの製造をコア事業とする大手自動車部品メーカー。同社のワイヤーハーネスは、複雑な回路を効率的に設計、配置できるという特長を備えており、世界中の自動車メーカーから高い評価を得ています。
「世界32カ国に拠点を展開し、『世界同一設計』『世界同一品質』に向けた取り組みを推進。2017年を最終年度とする中期経営計画『17Vision』のもと、グローバルシェア30%の獲得を目指しています」と同社の駒田和也氏は話します。
このような目標を達成するには、グローバルレベルで製品を安定供給できる体制をいかに確立するかが大きなカギとなります。そのために欠かせないのがBCPの策定と運用です。同社も2007年頃から、様々な施策を進めてきており、その取り組みは東日本大震災を契機に、一層加速しています。
「当社の業務が止まるようなことがあれば、自動車メーカーの生産活動にも大きな影響が生じます。そこで、新データセンター/バックアップデータセンターの建設や業務サーバのクラウド化、拠点間WAN回線の冗長化、IT BCP訓練の実施など、様々な分野でBCP強化に向けた取り組みを実施。同時に老朽化したホストの撤廃など、既存ITインフラの改善についても進めていきました(図1)」と同社の坂倉達也氏は話します。
その一環として着手したのが、全国の部門や拠点で稼動するファイルサーバの統合です。
これまで同社は、全国に約150のファイルサーバを設置し、それぞれの業務で利用してきました。「ファイルサーバの中には、大事な業務データが多数保管されています。定期的にバックアップを実施していても、拠点の建屋自体が被災するようなことになれば、それらを喪失してしまうリスクがある。事業継続性を確保するためには、やはり安全な設備で万全を期してデータを保管する必要があります。また、全社ファイルサーバへの統合を進めることには、セキュリティ/ITガバナンスの徹底という面でも大きな効果が見込めると考えました」と同社の石坂二郎氏は説明します。

導入の経緯

導入後の運用までを考慮した提案を高く評価

住友電装株式会社 IT統轄部 システム技術部 部長 坂倉 達也 氏住友電装株式会社
IT統轄部 システム技術部
部長 坂倉 達也 氏

新たに統合ファイルサーバを構築するにあたり、同社は複数の要件をベンダーに提示し、提案を募りました。全国のユーザーからのアクセスが集中しても十分なレスポンスを確保できること、データの遠隔保管を行うこと、アクセスログを管理すること、運用管理工数を増やさないこと、ITコストをできるだけ抑えることなどが主な要件です。
その上で、寄せられた各社の提案を比較・検討し、最終的に採用したのがNECの提案でした。
「最大の決め手となったのは、導入後の運用までを見据えた提案を行ってくれた点です。様々な技術や製品を組み合わせて最適なソリューションを提供できるのは、やはりNECならではの強みですね」と坂倉氏は語ります。
具体的なシステム構成は図2の通り。中核となるストレージ製品には、EMCのネットワークストレージ「EMC VNX」を採用。高性能・高信頼なNAS専用機を用いることで、運用管理に手間を掛けることなく、高いパフォーマンスとスケーラビリティを確保するのが狙いです。また、EMC VNXの筐体間レプリケーション機能を用いれば、遠隔地サイトでのデータ保全も可能になります。
加えて、業務データへのアクセス管理については、サーバアクセスログ監査ツール「ALog ConVerter for EMC」を用意。セキュリティ確保に欠かせないアクセス履歴の管理や後々の検索・追跡を容易にします。

ファイルサーバの肥大化解消、セキュリティ強化に貢献

住友電装株式会社 IT統轄部 システム技術部 ITインフラ企画グループ グループ長 石坂 二郎 氏住友電装株式会社
IT統轄部 システム技術部
ITインフラ企画グループ
グループ長 石坂 二郎 氏

さらに大きなポイントとなったのが、NECのファイルサーバ統合管理ソフトウェア「NIAS(NEC Information Assessment System)」の存在です(図3)。
業務データの保存・活用に大きな威力を発揮してくれるファイルサーバですが、長年使い続けているうちに、不要なデータも蓄積され、容量のムダが増えていくという課題があります。
これらを運用や人手で解決するのは非常に困難です。それに対しNIASは、ファイルサーバの内容を可視化した上で、容量不足時期の予測、最も効果が高い整理条件の推薦、肥大化要因の分析、削減効果シミュレーションといった機能を提供。システム担当者は、これらの情報を見ながら現場に整理依頼をしたり、自動整理を実行したりできます。
また、ファイルサーバのセキュリティ強化に役立つ機能もあります。ユーザー・グループごとのアクセス範囲をわかりやすく可視化できるほか、不適切なアクセス権限については自動検出可能。人事異動などの際に、煩雑になりがちなアクセス権限の整理も効率化できます。
「もう消しても構わないようなデータがどんどん増えていくのはファイルサーバの永遠の課題。こうした問題を解消できるツールとしてNIASには非常に魅力を感じました」と石坂氏は語ります。


導入後の成果

データの遠隔保管やレプリケーションでビジネスを継続

こうして構築された統合ファイルサーバは、すでに稼動を開始しており、更新時期を迎えた拠点ファイルサーバなどから順次移行が進められています。
「現在、当社は、ITインフラ最適化の観点から業務システムのサービス化を推進しています。同様にファイルサーバもIT統轄部の資産として運用し、各拠点に『サービス』として提供しています」と坂倉氏は説明します。ユーザー部門はファイルサーバの運用から解放された上、セキュリティ強化にもつながっています。
もちろん、本来の目的であったBCP強化の面でも、大きな成果が生まれています。
データ保全の面では、堅牢なデータセンターで集中管理するようになったことはもちろん、メインデータセンターとバックアップデータセンターに2台のファイルサーバを設置して、毎日データレプリケーションを行っています。これによりメインデータセンターが被災した場合も、バックアップデータセンターのデータを利用して業務を継続することができます。
「メインデータセンターへの機器設置の際に、一度本番系ファイルサーバを停止させたことがあるのですが、この時もバックアップデータセンター側のファイルサーバを利用して、問題なく業務を継続できました。安心感は格段に増しています」と石坂氏は話します。

高度なノウハウで構成製品の最適な利用法を提案

システムを構成する各製品の機能も、様々なメリットをもたらしています。
EMC VNXには、データをアクセス頻度に応じて自動的に最適な記憶装置に配置する「FAST-VP」という機能が備わっています。今回のシステムでは、本番系ファイルサーバに高速なSASディスクとコストパフォーマンスに優れたニアラインSASディスクを搭載。よく使われるデータはSASディスクに、あまり使われないデータはニアラインSASディスクに配置することで、コストを抑えつつ性能を確保することに成功しています。また、バックアップ用のファイルサーバについてはニアラインSASディスクのみの構成とすることで、コスト削減に役立てています。
「FAST-VPは、フラッシュディスクの組み合わせも行えるため、どういう構成にするのが悩みどころです。その点、NECにはEMC製品に精通した技術者が在籍しており、当社の用途に最適な構成を提案してもらえました」(石坂氏)。
加えて、もう一つ見逃せないのがEMC VNXの圧縮/重複排除機能です。ストレージ内の重複データをファイル/ブロックレベルで排除できるため、リソースの有効活用を図ることが可能。「ファイルサーバ内のデータを約40%、実容量にして約10TB削減できました。データ転送時にネットワークの帯域制御を行う機能とあわせて、毎日の遠隔レプリケーションの高速化に役立っています」と石坂氏は続けます。

ファイルサーバの肥大化防止、セキュリティ対策にNIASを積極活用

今後も同社は統合ファイルサーバの有効活用を進めていく考えです。NIASを利用したファイルサーバの最適運用も、大きなテーマの一つです。
「すでに人事異動の際のアクセス権限管理などに活用していますが、容量の最適管理にも積極的に活用していきたいですね。不要ファイルの絞り込みや検索、グラフ化などが簡単に行えますから、特別なITスキルがないユーザーでも手軽に利用できます。このメリットを社内に広く周知すべく活動を行っているところです」と石坂氏は説明します。
データの保管という面では、現在、磁気テープで保存しているバックアップデータの運用改善も視野に入れています。「磁気テープベースの運用では、テープの交換/輸送などのハンドリング作業や、保管場所の確保、いざという時のリストア作業などに時間と工数がかかります。これをディスクベースのバックアップに変更し、運用管理の効率化とコスト削減を図りたいと考えています」と坂倉氏。ここでは、NECのバックアップアプライアンスストレージ「iStorage HSシリーズ」の活用を検討しています。
分散していたファイルサーバを統合し、さらには万全のデータ保全体制を整えることでBCP強化の取り組みをさらに一歩進めた住友電装様。それ以外のBCP施策についても、着々と取り組みを進めていますが、データセンターの企画コンサルや移転支援、様々なハードウェアやネットワークサービス、仮想化基盤構築におけるインテグレーションサービスなど、NECは様々な面から、その取り組みをサポートしています。
「NECは当社のIT戦略に不可欠のパートナー。グローバルな競争を勝ち抜いていく上では、IT活用が非常に重要なポイントとなります。今後も当社のビジネスに役立つ提案をぜひ期待しています」と駒田氏は最後に語りました。

お客様プロフィール

住友電装株式会社

所在地 三重県四日市市浜田町5-28 住友電装株式会社 様
設立 1917年12月22日
資本金 200億4200万円
売上高 4422億円(2013年度実績:単独)
従業員数 6,362名(2014年3月末現在)
事業概要 自動車用ワイヤーハーネスおよびエレクトロニクス部品、各種ケーブルの製造・販売を手がける自動車部品メーカー。世界32カ国に生産拠点を展開すると同時に、グローバルで同じ設計、品質を確保する「世界同一設計」を確立。多様化する自動車メーカーのニーズに確実に応え続けている。
URL http://www.sws.co.jp/

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(2014年10月28日)

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