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サッポロビール株式会社様

サッポロビール株式会社様

5年にわたる活用が、大きな信頼に―。
次の機種選定においてもDWHアプライアンス製品「IDA」を採択

業種製造業業務経営企画,営業・販売,マーケティング
製品情報分析/ビジネスインテリジェンスソリューション・サービス 

サッポロビール様は、およそ5年にわたって活用してきたDWHアプライアンス製品「Netezza Performance Server」の更改を計画。NetezzaのアーキテクチャーとNECのハードウェアを組み合わせて共同開発した、NECの超高速データ分析プラットフォーム「InfoFrame DWH Appliance(IDA)」を導入したことで、SQLコンパイル性能や、夜間バッチに要する時間が改善。また、レポ―ティングの画面を充実させたことで、経営トップの意思決定がスピーディーになりました。

事例のポイント

課題

  • 2006年に導入したNetezza Performance Server DWHシステムは、データ量の増大に伴って、処理性能が低下していました。BIツールのSQLコンパイルに要する時間が長くなり、夜間バッチも想定時間内に完了しないことありました。ユーザからはとくに、レポートの画面レスポンスに関する要望が大きくなっていました。

成果

  • SQL性能が最大6倍程度に向上。レポートの画面レスポンスは、1.5~2倍になっています。夜間バッチに要する時間も短縮され、通常業務がスムーズに行えるようになりました。
  • NEC製ストレージ製品によるデータベースのバックアップも強化され、高可用性が実現しています。
  • Webレポ―ティングツールの使い勝手が向上し、経営陣の迅速な意思決定にも貢献しています。

1台目の導入の背景

2006年にNECがNetezzaを提案。検索性能が30~60倍にアップ

「ヱビスビール」「サッポロ生ビール黒ラベル」などの著名ブランドを擁するサッポロビール様は、日本を代表するビールメーカーの一社です。近年は消費者の嗜好の変化・多様化を見据え、低アルコール飲料や洋酒の分野でも、高品質かつ斬新な商品を展開しています。

同社では営業力の強化を目的に、BIツールを用いたデータウェアハウス(DWH)システムを2000年に導入し、全国の拠点に展開しています。2004年には、販売や在庫、管理会計などの定型帳票が視覚的に閲覧できるWebレポ―ティングツールを用いて、DWHの再設計を実施しています。しかし、分析対象となるデータをデータベースから検索・抽出するのに1時間程度もかかってしまうことが判明。加えて、当時は酒類免許の自由化による販売チャネルの多様化で分析対象データが増えており、ETL(複数システムから異なる種類のデータを抽出・変換・転送する)などのバッチ処理にかかる時間も増加し、通常業務に支障が出るほどでした。

このようにDWHの性能不足が深刻化する中、サッポロビール様はDWH環境の再構築に着手します。その際、NECから「Netezza Performance Server(以下、Netezza)」を提案しています。当時はNetezzaの国内での導入実績が少ないこともあって、実データを使ったPOC(Proof of Concept:実機検証プログラム)と、既存BIツールとの接続検証を実施。NetezzaとBIツールの接続検証を実施できる技術者も当時は少なく、実データを用いた検証が行えるベンダはNECのみでした。そしてこのPOCによって、データ検索・抽出とバッチ処理の速度が30~60倍に向上できることを確認し、2006年に採用を決定しています。

2台目の導入の経緯

約5年にわたる活用で、社内から高い評価を獲得。使いやすくなったことで、利用者数・データ量ともに増加

サッポログループマネジメント株式会社 グループIT統括部 渡辺 亮 氏サッポログループマネジメント株式会社
グループIT統括部
渡辺 亮 氏

Netezzaを核としたDWHシステムは、営業・SCM・経理などの各部門が扱う多様なデータを取り込んで、販売店別日別実績、販売店別取扱製品、チェーン店別エリア比較など、ユーザからのデータ活用ニーズに応じてIT部門が迅速にレポートを提供するという活用がなされてきました。

「以前のシステムで行っていた、SQLレベルの個別のチューニング作業はほとんど不要になり、データベース管理者の作業負荷は大幅に軽減されました。開発・展開のスピードも速くなり、ユーザの要求に対して、迅速な回答ができるようになりました」と、サッポログループマネジメント株式会社 グループIT統括部 渡辺亮氏は話します。

営業部門においては、販売最前線の詳細なデータを素早く分析して卸店へ提案するなど、販売拡大・販路開拓に無くてはならない仕組みとなりました。SCMと製造部門では、在庫分析により機会損失を最小にする出荷計画・製造計画の立案などに活用されてきました。

「弊社従業員約2000人のうち、およそ1500人が利用している、わが社にとっては無くてはならないシステムです」。Netezzaを核としたDWHシステムは、各現場の分析ニーズを適える高性能なシステムとして社内の評価が高まり、約5年間にわたってサッポロビール様でフルに活用されてきたのです。

酒類販売の自由化や、商品アイテム数の増加により、分析対象となるデータ量が増加しており、BIツールのSQLコンパイルに要する時間が長くかかるようになっていました。「ユーザからはとくに、レポートの画面レスポンスに関する要望が大きくなっていました」と渡辺氏は語ります。夜間バッチの処理時間も増加しており、想定時間内に完了しない日もたびたびありました。こうした経緯から、2010年に新システムの検討を開始。サッポロビール様はDWHアプライアンスの更改によって、さらなる性能向上を図ることにしました。

システム概要

NetezzaからIDAへ。約2カ月でスムーズに移行

ちょうどこの頃、NECはNetezzaのアーキテクチャーとNECのハードウェアを組み合わせて共同開発した、NEC製DWHアプライアンス製品「InfoFrame DWH Appliance(IDA)」をリリースしており、このIDAを核としたシステムを、サッポロビール様に紹介しています。2010年7月には、実データを使ったPOCを提案。同年10月に、課題であったバッチ処理の性能評価を実施しています。

「他社のDWH製品とも比較検討しましたが、IDAはPOCのパフォーマンス結果が格段にすぐれていました。価格性能比も高く、また、NetezzaからIDAへの移行なら、データベースを作り直す必要もなく、短期間で移行可能なことも魅力でした」(渡辺氏)。

旧システムからの移行に際しては、既存のレポートをひとつずつ動かして確認し、900種類のレポートの移行が2カ月程度で完了しています。

図版:サッポロビール様の新DWHシステムサッポロビール様の新DWHシステム

  • ユーザ数: 約1500人。営業・SCM・会計部門などで幅広く展開・活用されている
  • 閲覧可能なレポートの種類: 約900種類

導入後の成果と今後の展望

販売現場の最新データを、カテゴリごとに抽出。 経営陣からも「これはいいね!」と高評価

2011年2月から本稼働がスタートした新システムは、SQL性能が最大6倍程度に向上。大量のデータから、ユーザの業務に有用な情報を見やすい形で抽出するレポートの画面レスポンスは、1.5~2倍になっています。夜間バッチに要する時間も短縮され、通常業務がスムーズに行えるようになりました。また、データベースのバックアップサーバをNEC製の最新製品に置き換えたことの相乗効果により、バックアップ性能の向上を実現しています。

今回のDWHシステムの更改によって、IT部門のスタッフにかかっていた運用やメンテナンスの作業負荷はさらに軽減されており、本来の開発業務に注力できるようになっています。

「IDAの導入後は、[新商品ごとの売上実績][地区本部別の売上実績]などのカテゴリでレポートの画面を作成し、データをまとめて視覚的に把握できるようにしています。従来はマスタで各製品をコードごとに管理しており、コードを入力して単一の商品に関する実績値しか閲覧できなかったこともあり、使いやすさが格段に向上しています。しかも画面レスポンスを低下させないよう、レポートを作り置きで用意し、データは30分間隔で更新しています。経営陣からも、『これはいいね』と評価されていますし、トップの意思決定がスピーディーになりました」(渡辺氏)。

危機管理やトラブル発生時の迅速な解決にも、新しいDWHを用いたトレーサビリティシステムが大きく貢献しています。「例えばお客様センターを介して、『缶が変形している』などといったご指摘をいただくケースがあります。従来はDBに登録されている製造コードなどと突き合わせ、商品を一つひとつチェックしており、こうした管理はExcelで行っていました。しかし今回更改したDWHシステムに商品情報や製造情報を新たに取り込むことで、特定の期間内にどの工場のどのラインでトラブルが頻発していたのかが、すぐに把握できるようになりました。これによって問題発生の原因をつかみやすくなり、各工場で迅速に対策を立てることが可能になっています。こうした取り組みを進めた結果、お客様からのご指摘やトラブルが、明らかに減ってきているのです」。渡辺氏はDWH活用による定性的な効果を、このように強調します。

全社員が利用するシステムなので、ユーザからはさまざまな要望も上がってきています。今後は、スマートフォンを利用した販売系などの実績データを素早く閲覧できる機能をDWHシステムによって実現するため、IT統括部門による取り組みを開始しています。いずれはモバイルPCを携行せずにスマートフォンのみで商談がスムーズに進められるスタイルを確立したいと、同社は考えています。

創業当時からの「良質な原料」へのこだわりや、“協働契約栽培”に象徴される斬新な調達の枠組み作り・・・。同社が全力を挙げて取り組むのは、他社が容易に追随できない、経営全般の「質」の向上です。現場で日々発生しているデータを精緻に分析することで最適な経営判断の材料を提供する、IDAを核としたシステムは、サッポロビール様の経営品質の向上に、これからも貢献していきます。

お客様プロフィール

サッポロビール株式会社

本社住所 東京都渋谷区恵比寿4-20-1

写真:社屋

設立 2003年7月(創業:1876年)
資本金 100億円
売上高 2,681億円(2011年 実績)
従業員数 2,121名(2011年12月現在)
主な事業 ビール・発泡酒・その他の酒類の製造・販売、ワイン・洋酒の販売、他

URL http://www.sapporobeer.jp/

 

(2012年7月30日)

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