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埼玉県立がんセンター様

院内全域をくまなく無線LAN化
スマートフォンの業務活用と効率的な患者呼出で成果

業種医療・ヘルスケア業務その他業務
製品UNIVERGE製品(LAN/IPテレフォニー),音声ソリューション・サービス企業ネットワーク/コミュニケーション

導入前の課題

快適な院内環境づくりの一環としてICT活用にも注力

埼玉県立がんセンター 病院長 田中 洋一 氏埼玉県立がんセンター
病院長 田中 洋一 氏

埼玉県立がんセンター様は、老朽化した旧病院の隣接地に地上11階・地下1階建ての新病院を建設し、2013年12月30日に新病院をオープンしました。延床面積は従来の約1.3倍、病床数も400床から503床へと大幅に拡張しています。
病院長の田中洋一先生は、「新病院の建設にあたっては、『高度先進がん治療を実践する病院』『日本一患者と家族にやさしい病院』の2つをコンセプトに掲げ、医療設備の充実と院内の快適な環境づくりに力を入れました」と語ります。特に後者については、正面入口から続く「ホスピタルストリート」と名付けた明るく開放的な大空間、カフェ、レストラン、図書館や展示ギャラリー、ガーデニングもできる屋上庭園、病棟内のコミュニティラウンジや団らんスペースなど、院内でゆったりと過ごせる場所を多数設けています。
さらには、病院スタッフの業務効率化と外来患者様向けのサービス向上を図るべく、ネットワークインフラの整備や先進的なICTシステムの導入・活用にも積極的に取り組みました。

導入の経緯

NECの「情報ハイウェイ構想」提案をきっかけにスマートフォン導入へ

埼玉県立がんセンター 事務局長 小山 有一朗 氏埼玉県立がんセンター
事務局長 小山 有一朗 氏

「実は当初、新病院のネットワークやICTシステムに先進性を求めてはいませんでした。しかし、電話交換機や電子カルテなどの納入ベンダーとしての実績があるNECから『情報ハイウェイ構想』の提案を受けて、前向きに検討しました」田中先生はこのように打ち明けます。
「情報ハイウェイ構想」の中身は、大容量・高速ネットワークに電子カルテを含むデータ系、音声系を統合して導入コストと運用負荷を軽減し、さらに院内全域をくまなく無線LAN化することでモバイル端末を使った円滑なコミュニケーションや効率的な情報共有を実現するものでした。また、スタッフ用端末として音声通信から業務アプリまで1台でカバーできるスマートフォンの活用提案も盛り込まれていました。事務局長の小山有一朗氏は、「従来使っていたPHSに比べて活用範囲が広く、拡張性も高いことに魅力を感じました」と話します。
新病院には無線LANアクセスポイント(AP)を約700台設置し、建物内はもとより敷地の隅々までくまなくカバーしました。APはデータ・音声共用ですが、データ通信はIEEE802.11a、音声通信はIEEE802.11b/gと使用規格を分けることで相互干渉を防いでいます。
音声系システムは、IP電話とアナログ電話の混在が可能なハイブリッド型のテレフォニーシステムで、UNIVERGE スマートフォン連携ソリューションも導入しています。

新規の患者呼出システムで“居場所”も確認可能に

埼玉県立がんセンター 事務局副局長 兼 管理部長 城 正幸 氏埼玉県立がんセンター
事務局副局長 兼
管理部長 城 正幸 氏

他方、新病院には電子カルテと連動する患者呼出システムの導入の要望があり、これについては、お客様の要望や患者様の利便性を考慮した製品をNECが新規に開発し納入することとなりました。
導入されたNECの「患者呼出システム」は、無線LAN対応の呼出受信機(以下、受信機)を外来患者様に携帯してもらい、医師が電子カルテシステムを操作するのに合わせて待合や診察への案内を通知する仕組みです。また当日の採血やレントゲンといった検査や診察の予定も画面上で一覧できるようになっています。患者様が受信機の確認ボタンを押すと、無線LANアクセスポイントとの連携で位置情報が電子カルテ画面に表示されるため、案内通知を受け取った患者様が院内のどのあたりで待ち時間を過ごしているかも分かります。
受信機は小型・軽量で、3個のボタンと大きなカラー画面で操作性・視認性にも優れています。事務局副局長兼管理部長の城正幸氏は、「当院は高齢の患者様が多いので、とにかくシンプルにしてほしいとNECへお願いしました。出来上がった受信機は要求に適うもので満足しています」と話します。


導入後の成果

4つの用途で利便性が認識され、さらなるニーズも浮上

スマートフォンは当初導入した500台に、ほどなくして50台を追加。医師と管理職に1台ずつ、交代勤務の看護師向けには各病棟に一定台数を配布しています。
主な用途としては、(1)内線通話、(2)ショートメール、(3)ナースコールおよび生体モニタと連携したメッセージ・アラームの確認、(4)看護支援システムの4つがあげられます。
「看護師は1台の端末でさまざまな業務に対応できるようになりました。ナースコールの通知などは以前のPHSよりも大きな画面で確認しやすいと好評です」と城氏は話します。また、ショートメールの利用頻度も高く、電話ではなかなかつかまらない医師への連絡手段として重宝されているほか、職場での日常的なコミュニケーションにも活用されています。
さらに今後の利用方法として、スケジューラーや医学・薬学関連の辞書などアプリケーションの追加、電子カルテシステムで利用しているメールとの連携などを求める声も上がってきています。小山氏は、「業務用の新端末に慣れるにつれて利便性の高さを認識し、もっと便利に使いたいという要求が次々に出てきます」と話します。

患者様向けのサービスが診察現場の業務効率化にも寄与

患者呼出システムに対しても診察現場のスタッフから高い評価が返ってきています。「患者様の居場所が診察室の中でも分かるので、空き時間を作ることなく効率的に診察を進められます。以前のように名前で患者様をお呼びしたり、見あたらなければ近くを探したりといったことはなくなり、患者様のプライバシーにも十分配慮できるようになりました」と、小山氏は話します。なおホスピタルストリートや各診療科窓口にはディスプレイを用いた「患者案内表示システム」も導入し、患者呼出システムとも連動しています。これにより、患者様の院内誘導をより確実なものにしています。
患者様も新システムの効用を実感しているようで、「院内のどこにいても受信機で呼出案内を受け取れるので、ゆったりと診察待ちができる」といった評価をいただいているそうです。
城氏は、「新病院に導入したシステムは期待どおりの成果をあげています。長年、当センターの医療情報システムの構築・運用をお願いしているNECならば、安心してお任せすることができました」と語っています。

患者呼出システム利用シーン患者呼出システム利用シーン

スマートフォン利用シーンスマートフォン利用シーン

NEC担当スタッフの声

無線LANを最大限に生かしたトータルソリューションを提供

NEC 関東甲信越支社 公共第二営業部 セールスエキスパート(医療情報システム担当) 土岐 篤NEC 関東甲信越支社
公共第二営業部
セールスエキスパート
(医療情報システム担当)
土岐 篤
NECソリューションイノベータ 北関東支社 第一医療SIグループ リーダー 苅谷 真志NECソリューションイノベータ
北関東支社
第一医療SIグループ
リーダー 苅谷 真志

入院患者の回診や看護業務のために病棟部分に無線LANを導入するケースは数多くありますが、埼玉県立がんセンター様には院内全域に無線LAN環境を整備する提案を採用いただきました。これにより、スマートフォンの本格的な業務活用をはじめとして、無線LANのメリットを最大限に生かしたさまざまな付加価値をご提供することができました。
ナースコールや生体モニタとの連携だけでなく看護支援システムの利用まで1台の端末でカバーした運用は非常に先進的な事例だと思います。
また、患者呼出システムについて、製品を有していない当社に任せていただいたのは本当に光栄でした。
呼出受信機は100gまで軽量化し、シンプルなボタンで操作を簡便化するとともに、画面の文字サイズなどもお客様にご確認いただきながら見やすさを追求しました。また、無線LANアクセスポイントとの連携による患者様の位置情報表示のほか、受信機に埋め込んだRFIDタグによって患者様の到着確認も行えるようにしています。新規の開発でいろいろ苦労もありましたが、お客様のご要望に十分お応えできるシステムを作り上げることができたと自負しています。

お客様プロフィール

埼玉県立がんセンター

所在地 埼玉県北足立郡伊奈町大字小室780 埼玉県立がんセンター様
設立 1975年11月
事業内容 発がんの研究から診断、治療、緩和ケアまで包めた高度先進がん医療を提供(都道府県がん診療連携拠点病院に指定)
URL http://www.saitama-cc.jp/

(2014年07月11日)

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