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財団法人 倉敷中央病院様

宮崎県3町(都農町、川南町、高原町)様、熊本県錦町様

障害や災害発生時の事業継続性強化を目指して、
医療データの遠隔バックアップを
『iStorage HSシリーズ』により実現

財団法人 倉敷中央病院様
業種医療・ヘルスケア業務共通業務
製品iStorageソリューション・サービス 

倉敷中央病院様は、岡山県の基幹病院かつ災害拠点病院です。2003年に電子カルテシステムと医事会計システムを導入し、病院にとって重要なこれらのデータを、テープにバックアップしてきました。また、災害発生等によるデータ損失時の復旧に備え、バックアップデータは院内のほか、同じ倉敷市内にある姉妹病院にも運搬して保存していました。しかし、テープによるこのバックアップ運用には、以下の課題がありました。●運用管理に手間がかかる。●姉妹病院への搬送時に、盗難・紛失などのリスクがある。●外部保管は週1回で、決して十分とはいえない。これらを解決するために倉敷中央病院様は、NECのバックアップ アプライアンス ストレージ『iStorage HSシリーズ』を導入し、ディスクへのバックアップに切り替えました。これにより、鮮度のよいバックアップと堅牢なデータセンターへの遠隔バックアップを実現し、また災害発生時の事業継続性の強化を図りつつ、バックアップの運用管理の手間を大幅に削減しました。

事例のポイント

課題

  • テープによるバックアップ運用ではバックアップ頻度が低く、運用管理も煩雑だった。
  • 災害発生時のことを考え、堅牢なデータセンターへの遠隔バックアップを検討していた。
  • バックアップデータを姉妹病院へ搬送する際、盗難・紛失などのセキュリティリスクがあった。

成果

  • 日次での遠隔バックアップにより障害発生時の事業継続性を強化。
  • ディスクバックアップおよびネットワーク経由の遠隔バックアップを実現し、運用管理の負荷も大幅に低減。
  • 姉妹病院へのバックアップデータの搬送がなくなり、搬送時の盗難・紛失のリスクがなくなった。

導入前の背景や課題

大容量データのテープバックアップにはさまざまな課題があった

倉敷中央病院様は、病床数が1,000床を超える、岡山県の基幹病院かつ災害拠点病院です。2003年8月に、NECの電子カルテシステム『MegaOak-NEMR』と医事会計システム『MegaOakIBARS』を導入し、病院にとって特に重要なこれらのデータを、テープ(LTO)にバックアップしてきました。サーバの障害や災害発生等によるデータ損失時の復旧に備え、外部保管用バックアップは週に一回、2セットを作成。1セットは院内のサーバルームに保存し、もう1セットは、同じ倉敷市内にある姉妹病院に保存していました。しかし、テープによるバックアップにはいくつかの課題があったと、倉敷中央病院 情報システムグループ 情報システム課 課長の藤川敏行氏は言います。

倉敷中央病院 常務理事 院長 小笠原 敬三 氏倉敷中央病院
常務理事
院長 小笠原 敬三 氏

  「電子カルテシステムは、救急医療センターを含めて24時間365日稼働しています。ですから、業務を行いながらバックアップすることになります。業務がピークではない時間帯、夜中の0時から朝8時にバックアップを行っていましたが、診療により電子カルテのデータが日々増えていくため、バックアップに要する時間がどんどん延びて、予定の朝8時に終わらない、朝9時を過ぎても終わらないという状況になりました。そうすると業務に支障が出てくるので、バックアップを前倒しして始める、あるいはデータ量を減らすため、バックアップするデータを選別するという手間のかかることを行っていました。また、テープ交換などの手間もあり、メディアエラーによるバックアップの失敗などの心配もありました。」

 

  倉敷中央病院様のデータには、画像や映像など大容量のものもあり、データ量は日々増加していました。それらのバックアップを引き続きテープで効率的に行うことは、もはや困難な状況だったのです。また、週1回の外部保管でバックアップ頻度が低いことも課題だったと倉敷中央病院 常務理事 院長の小笠原敬三氏は述べます。

 

  「いつでも最新のデータに戻せるのが理想です。当院は1日3,000人弱の患者さんが受診されます。1週間では、電子カルテデータはかなりのデータ量になります。サーバの障害発生時や、災害発生時に、テープから電子カルテデータを復旧するという事態が生じた場合、最新のデータに戻すことができなければ、多数の医療データが失われ、患者さんが不利益を被ってしまう可能性があります。ですから、病院としては可能な限り最新のバックアップをとりたかったのです。」

 

  さらに、姉妹病院へのバックアップ搬送にも課題がありました。患者さんが利用する同院専用のシャトルバスで、鍵付きのケースに収めて搬送していましたが、搬送中の事故や、盗難・紛失等のセキュリティリスクが懸念されていたのです。

選択のポイント

電子カルテシステム、医事会計システムなどで実績のあったNECに遠隔バックアップを相談

倉敷中央病院様は2009年、障害発生時や災害発生時の事業継続性の強化を目指し、電子カルテシステムと医事会計システムのデータの、頻度よく最新のバックアップを取得する仕組みを検討するとともに、バックアップデータをデータセンターに遠隔バックアップする仕組みも検討し始めました。そこで、電子カルテシステム、医事会計システムなどの導入実績があり、長年付き合いのあるNECに新たなバックアップシステムの構築について相談しました。小笠原氏は次のように述べます。

倉敷中央病院 情報システムグループ 情報システム課 課長 藤川 敏行 氏倉敷中央病院
情報システムグループ
情報システム課
課長 藤川 敏行 氏

  「遠隔バックアップとして、それまでは市内にある姉妹病院にバックアップデータをテープで保管していたわけですが、距離的にわりと近いですし、大災害が発生した場合には、姉妹病院のバックアップデータも失われる可能性があります。それでは、バックアップ体制としては不十分ではないかと考えました。新たに保管場所を検討する中で、やはり当院から離れた場所にあるデータセンターが最適だと判断しました。」

 

  藤川氏も「データセンターは、災害に大変強いと思っています。免震も考えられており、停電時も電源がきちんと確保されます。データセンターに重要なデータを保管するのが、もっとも安全ではないかと考えました。」と言います。

 

  NECは、倉敷中央病院様の院内でのバックアップとデータセンターへの遠隔バックアップの要望を実現する手段として、NECのSANストレージ『iStorage Dシリーズ』を活用したバックアップ、そしてバックアップ アプライアンス ストレージ『iStorage HSシリーズ』を使った、データセンターへの遠隔バックアップシステムを提案しました。倉敷中央病院様は、情報システム課やプロジェクトメンバーによる定期報告会での検討を経て、NECが提案した新しいバックアップシステムの導入を決定しました。最終的に決め手になったのは、やはり堅牢なデータセンターへの遠隔バックアップでした。システムは、2009年6月にキックオフ、2011年5月に稼働しました。

システム概要

遠隔地へのバックアップも含めた、信頼性の高い三重バックアップを実現

図版:倉敷中央病院様の遠隔バックアップイメージ倉敷中央病院様の遠隔バックアップイメージ

倉敷中央病院様が導入されたバックアップシステムは、三段構えのバックアップの仕組みをとっています。一段目は、院内にあるSANストレージ『iStorage D8』にある本番(メイン)データを同じサーバ機器内で複製します(DDR:ストレージ筐体内のディスク間での複製機能)。二段目として、その複製したデータを院内にあるバックアップストレージ『iStorage HS3』に転送します。さらに災害対策の三段目として、バックアップデータを堅牢なデータセンターのバックアップストレージ『iStorage HS3』に遠隔保存しています。

 

  一段目は、即時復旧を目的としたバックアップです。これにより、サーバに障害が発生した場合も、最新のデータによる復旧が可能になります。二段目は、非同期運用でメインストレージ外へのデータの退避と世代管理をしています。さらに、三段目は非同期運用で、信頼性の高いネットワークを通じて、バックアップデータを毎日定期的にデータセンターに送っています。盗聴による情報流出の危険性というネットワーク固有の問題には、ネットワークの両端にルータを設置し、データを暗号化することで対応しています。万一、ネットワークを流れている間にデータが盗聴されたとしても、強固な暗号化が施されているため、電子カルテ等の医療情報、患者の個人情報が外部に流出することはありません。こうした、三重バックアップとデータの暗号化により、倉敷中央病院様は重要データのバックアップに高い信頼性を確保しています。

 

  このバックアップシステムのコアとなっている『iStorage HS3(HSシリーズ)』の大きな特長に、NEC独自の重複排除技術を活かした「高圧縮技術(DataRedux®)」があります。これは、新たに書き込まれるデータブロックと、ストレージ内にあるデータをチェックし、重複データを排除することで、容量効率を飛躍的に向上させる技術です。この重複排除技術と物理圧縮により、格納データの約6倍の圧縮を実現しています。これにより、倉敷中央病院様のような年間に10~20TB増加する大容量のバックアップデータも、テープ並みの安価な容量単価で保管できるのです。この技術は、遠隔バックアップにおいても、データ転送量を大幅に削減でき、たとえ低速回線であったとしても遠隔地レプリケーションを実現できるというメリットがあります。さらに、『iStorage HSシリーズ』は、ディスクドライブ3台の同時障害時でも、データ損失のないRAIDを超える高い信頼性を誇っています。これは現在、NECだけしか実現できない重要データの保存に最適な技術です。

 

導入の成果と今後の展望

遠隔バックアップを実現し、障害や災害発生時の事業継続性を強化

新しいバックアップシステムを導入することにより、倉敷中央病院様は、最大の目的であった運用管理の負荷を考慮した遠隔バックアップを実現しました。小笠原氏は、遠隔バックアップの重要性を次のように説明します。

 

  「電子カルテの遠隔バックアップは、災害発生時における患者さんの診療データ損失を防ぐためです。地域が災害に見舞われたときに、院内のメインサーバとバックアップサーバの両方のデータが失われる可能性もゼロではありません。そのようなときも、遠隔地にバックアップを保存しておけば、医療データの損失を防ぐことができます。新しいバックアップシステムの遠隔バックアップにより、完璧とはいえないまでも、かなり強固な災害対策が図れたと思っています。」

 

  また、バックアップの運用管理の手間がほとんどなくなり、効率化が図れたと藤川氏は言います。

 

  「以前はテープ交換や毎回の履歴管理、姉妹病院に送るバックアップデータの選択などを行っていましたが、それらがすべてなくなりました。テープバックアップはメディアエラーが怖いので、結局、正副2本のバックアップをとる。そうしたことも手間でした。現在は、毎朝の目視チェックだけで済みます。バックアップは、何も意識しなくて動いてくれているのが一番いい。面倒な手間がなく、とりたいバックアップが安全に、知らない間にとれているのが理想です。」

 

  倉敷中央病院様が導入したシステムは、まさにこの言葉がふさわしいシステム。オペレーションをする必要がなく、遠隔バックアップも自動で毎日行われます。データの転送は、夜間に短時間で終了するため、どのくらいで終わるかとシステム管理者が意識することもありません。

 

  テープなどの外部メディアには、紛失や盗難などの心配がありますが、新しいバックアップシステムには、そうした心配もなく、セキュリティ面の向上も果たせました。

 

  倉敷中央病院様は、今後の展望として、医用画像や検査データ、調剤データ等、部門システムの多くのデータを、バックアップシステムの仕組みに乗せることを計画中です。小笠原氏は、今後のNECへの要望を次のように語ります。

 

  「NECは、どんどん提案型になってほしいと思います。現場の要求を先取りするような形で、電子カルテやバックアップ、病理の診断システムなど、こうすれば現場はもっと楽になるという情報を、積極的に教えてほしいですね。こういう技術があるので採用してみませんかという方が、私たちも夢が見られます。」

 

  NECは今後も、病院における大容量のデータバックアップを、先進のソリューションでサポートし続けます。

 

お客様プロフィール

財団法人 倉敷中央病院様

住所 〒889-1201
岡山県倉敷市美和1-1-1
理事長 大原 謙一郎
設立 1923年6月
病床数 1,151床
職員数 2,827名
入院1日平均患者数 1,115人(平成23年)
外来1日平均患者数 2,791人(平成23年)
URL http://www.kchnet.or.jp/

(2012年9月3日)

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