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株式会社 北國銀行様

株式会社 北國銀行様

時間や場所の制約を受けないワークスタイルの確立により
お客様本位の提案や商談を行う「どこでも営業店」を実現

株式会社 北國銀行様
業種金融機関業務経営企画,営業・販売,共通業務
製品PCサーバ,仮想マシンソリューション・サービスサーバ仮想化/統合,その他ソリューション

北陸地方を中心に事業を展開する北國銀行様では、真にお客様本位の提案や商談が行える「どこでも営業店」の実現を目指し、新たなIT基盤を構築しました。最新のMicrosoft製品で構成されたIT基盤は、メール、電話などが連携したコミュニケーションツールやデスクトップ仮想化基盤などで構成され、様々な業務情報の活用や行員間のコラボレーションが「いつでも」「どこでも」行えるようになっています。NECは、多岐にわたるIT基盤のグランドデザインの策定をはじめ、構築・運用・保守をトータルにサポート。9ヶ月という限られた時間の中で、北國銀行様の新たなワークスタイルの確立を強力に支援しました。

事例のポイント

課題

  • お客様本位の提案や商談が行える「どこでも営業店」を目指すため、外出先でも行内と同じくセキュアに業務が遂行できる環境を確立する必要がありました。
  • 行内のコミュニケーション/コラボレーションを活性化させることで、行員の意識・行動の変革を促し、今までにない新たなビジネスモデルの創出を目指していました。
  • 高い信頼性・可用性と今後の環境変化にも即応できる柔軟さを兼ね備えたIT基盤を、できるだけリーズナブルなコストで構築することが求められていました。

成果

  • Surface ProとMicrosoft VDIによるデスクトップ仮想化をはじめとしたシステム基盤を再構築することで、金融業に欠かせない高いセキュリティを確保し、行内に蓄積されている様々な情報資産を、いつでも・どこでも活用できる業務環境を整備しました。
  • Microsoft Lync Serverによるコミュニケーション基盤を活用することで、電話、インスタントメッセージ、Web会議など、各ビジネスシーンで適切なコミュニケーションが行える手段が確立され、組織全体の活性化が実現できました。
  • 端末やIT基盤を構成するソフトウェアを最新のMicrosoft製品で統一し、NECのPCサーバ「Express5800シリーズ」と組み合わせて構築することで、コストを抑えつつシンプルで全体最適なシステム基盤を実現できました。

導入前の背景や課題

顧客本位のビジネスを目指し、ワークスタイル変革に取り組む

株式会社 北國銀行 代表取締役 専務 杖村 修司 氏株式会社 北國銀行
代表取締役 専務 杖村 修司 氏

北陸の古都として有名な金沢市に本店を置く北國銀行様は、石川・富山・福井の北陸三県を中心に事業を展開する地方銀行です。「地域のお客様の多様な金融ニーズに、きめ細かくお応えしていくことが当行に課せられた使命。地域の皆様から信頼されるパートナーとなることを目指し、幅広い金融ソリューションをトータルでご提供しています」と同行で代表取締役 専務を務める杖村 修司氏は語ります。

法規制緩和や市場環境の急速な変化によって、金融機関を取り巻く状況は以前とは大きく変化しています。同行でも、2012年度を初年度とする新中期経営計画「QCS'S(Qシーズ)」の下、経営体質の強化を図ってきました。

「Qシーズでは、業務品質とスピードのさらなる向上、徹底的なコスト削減、お客様満足度の最大化を基本方針として掲げています。もはや、単に融資機能を提供するだけでは、地域経済への貢献を果たすことは難しい。現在の地域金融機関には、お客様のビジネスを深く理解した上で、その発展や生産性向上に寄与することが求められているのです」(杖村氏)

こうした取り組みを進めていく上で重要なテーマとなったのが、新たなワークスタイルの実現です。「お客様に最適かつタイムリーな提案を行っていくためには、行内に蓄積されている様々な情報資産を、いつでも・どこでも活用できる環境が不可欠です。また、行員間のコミュニケーション/コラボレーションについても、より柔軟で円滑に行えるような仕組みが求められます」と杖村氏は指摘します。

そこで同行では、営業店業務を支えるIT基盤の全面刷新を決断。お客様先においても、まるで行内にいるのと同じような環境で提案や商談が行える「どこでも営業店」を実現することで、真にお客様本位の営業活動を追求していくことにしたのです。

図版北國銀行様の「どこでも営業店」実現イメージ
行員が互いにコミュニケーションや情報共有を行いながら、行内/行外を問わず提案や商談が行える環境を実現しています

選択のポイント

NECをパートナーに選定し5つの基盤を新たに構築

株式会社 北國銀行 システム部 システム企画課 管理グループ課長 清水 尚志 氏株式会社 北國銀行
システム部 システム企画課
管理グループ課長 清水 尚志 氏

同行では業務へのIT活用を積極的に進めており、タブレット端末やデスクトップ仮想化システムの導入なども行ってきました。「ただし、これまで利用していたタブレット端末は、投資信託の販売など適用できる業務が一部に限られていました。また、タブレット、PC、OA端末など、複数の端末が行内に混在していたことで、機器管理が煩雑になるといった課題も生じていました」とシステム部 システム企画課 管理グループ課長の清水 尚志氏は振り返ります。また、以前は各端末がそれぞれの組織単位で管理されており、人事異動の際などに余剰や不足が生じる点も問題となっていました。「これでは機器台数の適正化も図れないので、行員個人単位で機器を割り当てられるようにしたいと考えていたのです」と、同 課長代理 丸金 正和氏は説明します。

株式会社 北國銀行 システム部 システム企画課 課長代理 丸金 正和 氏株式会社 北國銀行
システム部 システム企画課
課長代理 丸金 正和 氏

こうした折、2014年11月に新本店への移転が予定されていたことから、同行ではこうした従来環境の課題を解消し、「どこでも営業店」のコンセプトを実現する新たなIT基盤の構築に着手。複数のITベンダーにシステム構築の提案を依頼し、その内容を綿密に検討していきました。その結果、パートナーとして選ばれたのがNECです。

「今回の取り組みは、単に新しい端末を導入するというだけに留まりません。コミュニケーションのあり方やモバイルでの働き方など、当行の業務プロセスにも深く関わってきます。また、IT面においても、全体計画の策定といったグランドデザインの設計をはじめ、構築・運用・保守に至るすべてのフェーズをカバーしてもらう必要もありますし、端末からサーバ、ネットワーク、仮想化基盤に至るまで幅広い領域に精通していなくてはなりません。今回は、マルチベンダー環境による弊害を避けるためにMicrosoft製品を全面採用すると決めていましたので、Microsoft社との強いリレーションシップも必要です。こうした点をすべて考慮していくと、NEC以外の選択肢はありませんでした」と杖村氏はNECを選んだ理由を説明します。

NECでは、北國銀行の期待に応えるべく、最適なIT基盤を実現するための取り組みを展開。その一環として、まず実施したのが、約2ヶ月にわたる全体計画の策定です。ここでは、「どのようなワークスタイルを目指すのか」という導入イメージを確認すると同時に「システム要件の整理」や「ワークスタイル変革によって生じる課題」「システム移行に伴うリスクの洗い出し」など多岐にわたる確認を綿密に行っていきました。例えば、セキュリティに関するリスクの洗い出しもその1つ。「無線LAN通信」や「同一端末での行内外アクセス」、「行内利用端末の行外の持ち出し」など、それぞれの施策に応じて、マルウェアの感染、不正アクセス、業務アプリ以外のアプリ利用、端末紛失といった考慮すべきリスクを整理し、運用に必要な対策を明示しました。また、プロジェクトの目標と実際の取り組みに齟齬が生じないよう、経営トップへのヒアリングも行って意識統一を図りました。

さらにNECでは、新IT基盤の導入に伴って再構築の対象となる16の業務要件を、「コミュニケーション基盤」「メール基盤」「デスクトップ仮想化基盤」「運用管理基盤」「仮想サーバ基盤」の5つの基盤に整理。これらそれぞれの基盤について、個別に具体的な施策をまとめた資料を作成・提出しました。

「ここでまとめてもらった資料が、その後の取り組みすべての指針となりました。経験豊富なNECのコンサルタントや各基盤に精通したSEが連携し、当行の要望と自らの知見をうまくすり合わせてくれたのが非常にありがたかった。おかげで安心してプロジェクトを進められました」と清水氏は語ります。

導入ソリューション

先進的なIT基盤を最新のMicrosoft製品で実現

今回構築された新IT基盤では、最新のMicrosoft製品が数多く採用されています。まず全行員2300名に配布される端末には、Windows 8.1搭載の「Surface Pro」を選択。端末の紛失・盗難などによるセキュリティリスクを避けるために、「Microsoft VDI」によるデスクトップ仮想化構成も採用されています。これらを動作させる仮想化基盤は、「Microsoft Windows Server 2012 R2 Hyper-V」で構築。物理サーバには、高い性能・信頼性を誇るNECのPCサーバ「Express5800シリーズ」が利用されています。

新たなワークスタイルを支えるコミュニケーション基盤には「Microsoft Lync Server 2013」を導入し、プレゼンス、電話、インスタントメッセージ、Web会議などの機能を統合的に利用できる環境を実現。メール基盤に導入された「Microsoft Exchange Server 2013」との連携も行われており、円滑な情報共有を実現しています。さらにその他にも、新IT基盤全体の運用管理基盤として「Microsoft System Center 2012 R2」が活用されています。このように最新のMicrosoft製品を中心にIT基盤を構築したのは、金融業界をはじめ、他の業界でもあまり例をみない非常に先進的な取り組みです。

図 最新のMicrosoft製品で構成されたIT基盤の概要
「コミュニケーション基盤」「メール基盤」「デスクトップ仮想化基盤」「運用管理基盤」「仮想サーバ基盤」の5つの基盤それぞれに最新のMicrosoft製品が採用されています
写真各行員の使用する新端末
オフィスの机上は「Surface Pro」とIP電話のみ。
この2つを使ってどこでも業務の遂行が可能になりました。
写真新端末を使用した会議風景
端末を各自が持って集合し、紙資料を使用しないスタイルへ。
「Microsoft Lync Server 2013」を使った遠隔会議も頻繁に行われています。

導入後の成果

場所を問わない情報活用や大幅なコスト削減に成功

こうした環境が整ったことで、同行のワークスタイルにも大きな変化が生まれました。「まず行内については、業務のペーパーレス化とコミュニケーション/コラボレーションの活性化が挙げられます。今では会議の際などに紙資料を印刷して配布するようなことはありませんし、申請・決裁業務もシステム上で行えます。また、誰かに連絡を取りたい場合も、相手が在席かどうかを確認した上で、適切な連絡手段を選ぶことができます。こうしたツールを活用することで社内のコミュニケーションレベルが上がっていけば、自然と行員間の共通意識が深まり、行動意識も変わってきます。新たなビジネスモデルの創出を目指していく上では、このような環境が絶対に欠かせません」と杖村氏はそのメリットを語ります。

日常業務の効率化・スピードアップという面でも、大きな効果が生まれています。いつでも・どこでも業務が行えるため、在宅勤務などの多様な働き方も可能に。また管理職が出張や外出の際などにも、稟議や決裁が滞ってしまう心配はありません。

対外的なメリットとしては、よりお客様本位の営業活動が可能になった点が挙げられます。「Surfaceからは利用権限を持つすべての業務システムが利用できますので、訪問先で新たな情報や手続きが必要になった際にも、その都度営業店に持ち帰る必要がありません。与信管理やコンプライアンスチェックなども行えますので、お客様の状況や事業計画を伺いながら、その場で融資計画の作成やビジネスに関わる様々なご相談に対応できるのです」と丸金氏は満足感を示します。

もう一つ見逃せないのが、コスト削減面でのメリットです。「複数の業務端末をSurfaceに一本化できたことで、機器コストや運用管理コストは大幅に低減。また、以前はひと月あたり数百万枚もの紙資料を印刷していましたので、ペーパーレス化によるコスト削減効果も相当大きいですね」と清水氏は語ります。こうした削減効果により、今回の新IT基盤への投資は、約3年で回収できる見込みです。さらに、Microsoft製品に統一したことで、運用管理についてもシンプル化されました。「以前は、Android端末、仮想化ソフトウェア、その上で動くアプリケーションと、障害発生時の切り分けの際には、ベンダー間の調整に時間や手間がかかっていましたが、現在はNECが窓口となり、Microsoft社との緊密な連携のもと迅速に対応してくれます」(清水氏)。

新IT基盤の実現を支えたNECのコンサルティング/SI力についても、高い評価が寄せられています。「今回のプロジェクトは新本店のオープンに間に合わせる必要がありましたので、全体計画の策定から構築まで9ヶ月間で終えなくてはなりませんでした。しかし、NECがIT検討・構築の優先順位を明確にした提案やプロジェクト運営を行ってくれたおかげで、無事予定通りに本番稼動を果たすことができました。金融機関として守るべき業務ルールやセキュリティをきちんと維持した上で、新たなワークスタイルを実現できたことには大いに感謝しています」と丸金氏は語ります。

特に今回のポイントとなったのが、デスクトップ仮想化基盤の構築です。2300名の行員が毎日の業務で利用するため、快適なレスポンスが得られることは大前提となるからです。「それだけにVDIのサイジングにはかなり気を遣いましたが、大規模デスクトップ仮想化案件の実績も豊富なNECの支援のおかげで、物理環境と遜色ない環境が最適なコストで実現できました」と清水氏は語ります。

写真オフィスの執務エリアの様子
新本店は見通しのよいオープンなフロアとなっています。
机の引き出しをなくし、キャビネットも最小限にするなど、ペーパーレスな環境です。

今後の展望

新IT基盤で培った経験を他の分野へも積極的に拡大

同行では今後も新IT基盤の活用を積極的に推進していく構えです。「現在銀行では幅広い分野の金融商品を取り扱うようになっていますので、そのご提案を行う際にも新IT基盤が有効と考えています。例えば、当行が代理店として利用している損保/生保などのサイトにインターネット経由でアクセスし、お客様先で利用するといったことも考えられます。これは用途が特定の業務システムに限定されていた以前のタブレットではできなかったことです」と清水氏は語ります。

また、新IT基盤そのものの拡充についても意欲的です。「これまで金融業のシステムと言えば、ウォーターフォール型の開発を長期間かけて行うのが一般的でした。ほとんどのITベンダーも、こうした従来型の開発スタイルを崩すことを嫌がります。しかし今回、NECと新IT基盤の構築に取り組んだことで、金融業においてもアジャイル型に近い開発が可能なことが実証できました。今後はこの成果を他分野のシステムにも応用し、品質・コスト・スピードをさらに追求していきたい。NECの支援にも大いに期待しています」杖村氏は今後の抱負を語りました。

※Microsoft、Windows、Windows Server、Hyper-V、Lync、Surfaceは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

お客様プロフィール

株式会社北國銀行

本店 石川県金沢市広岡2-12-6
設立 1943年12月18日
資本金 266億7300万円(※)
従業員数 1833名(※)
事業概要 北陸地方を事業基盤とする地方銀行。地域経済を支えるリーディングバンクとして、個人向け/法人向けの多彩な金融サービスを展開している。現在は中期経営計画「QCS'S(Qシーズ)」に基づき、品質・コスト・スピード・顧客満足度のさらなる向上を追求している。
URL http://www.hokkokubank.co.jp/

※2014年9月30日現在

(2015年01月29日)

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