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富士ゼロックス株式会社様

Japanese English

グローバル輸送の可視化をクラウドで実現
納期問い合わせ数ゼロの実現と在庫削減に大きな期待

業種製造業業務物流
製品 ソリューション・サービスSaaS

デジタル複合機やプリンタなどを米国ゼロックスやOEM先に提供し、日本・アジアパシフィック各国での販売を担う富士ゼロックス様。同社は生産・開発機能も一手に担っており、製造した製品を北米・欧州などへ輸出しています。そこで同社は、世界中のハブ倉庫や販売会社に製品を供給する際の輸送ステータスの可視化を目指し、NECの物流クラウドサービス「NeoSarf/Logistics」を中核とする輸送ステータス可視化システムを導入しました。これにより、国内外の販売会社からの納期問い合わせに対する、タイムリーかつ正確な回答が実現。また、輸送中製品も「洋上在庫」として見える化でき、「安心在庫」という名の過剰在庫を削減することができます。

事例のポイント

課題

  • 販売会社からの多数の納期問い合わせに対し、手作業で「受注情報」や「コンテナ船荷証券(Container B/L)」などをひも付け、さらに輸送業者にステータスを確認してから、入庫予測日を割り出していました。そのため、タイムリーな納期回答が難しく、納期の精度も不確実でした。
  • 販売会社から本社へ寄せられる問い合わせ数は、平均すると月間約1800件。膨大な数の確認作業を手作業で行っていたため、担当者の負担が増大していました。
  • 各地域の物流拠点となるハブ倉庫では在庫切れリスクを回避するため、想定供給数より多めの「安心在庫」を確保していました。それが慢性的な過剰在庫を生み出していました。

成果

  • 新たに導入した輸送ステータス可視化システムは、「いま、どこに、何があるか」をリアルタイムに把握することが可能。輸送ステータスの可視化により、納期回答の精度とスピードが高まり、納期順守率の向上にもつながります。
  • 輸送ステータスの見える化が可能になったことで、工場や物流パートナーからの情報収集、手作業でのオーダーひも付けなどの作業が不要になりました。担当者の作業負荷は激減しています。販売会社にもシステムを公開し、本社への問い合わせゼロを目指します。
  • 「いま、どこに、何があるか」をリアルタイムに把握できるため、「安心在庫」という名の過剰在庫を抱える必要がなくなり、在庫コストの削減が可能になります。

導入前の背景や課題

洋上の輸送ステータスが把握できずタイムリーな納期回答が困難に

富士ゼロックス株式会社 生産本部 グローバルSCM部 サプライチェーン・ストラテジイズグループ グループ長 中澤 菊男 氏富士ゼロックス株式会社
生産本部 グローバルSCM部
サプライチェーン・ストラテジイズグループ
グループ長 中澤 菊男 氏

デジタル複合機やプリンタを中心に、多様なドキュメントソリューションを提供する富士ゼロックス様。同社は米国ゼロックスやOEM先に提供し、日本・アジアパシフィック地域における販売・サービスを担当しています。
加えて、同社は生産・開発機能も一手に担っています。

「当社が日本と中国の工場で製品を一括生産し、米国ゼロックスコーポレーション、ゼロックスヨーロッパが販売を担当するエリアへ製品を輸出しています。具体的には、北米、ヨーロッパ、シンガポール、オーストラリアのハブ倉庫に製品を輸送。そこから各地の販売会社に製品を供給するスキームとなっています。また、最近はBRICs諸国などの経済発展に伴い、新興国のマーケットが拡大。ハブ倉庫を経由せずに販売会社やお客様に製品を直送するルートが次第に増えています」と同社の中澤 菊男氏は説明します。

しかし、貨物輸送の面で従来の仕組みには問題がありました。
輸送情報は、日本の本社で一括管理していましたが、貨物を船に積み終え、洋上に出てしまうとステータスが把握できなくなっていたのです。また、販売会社からの「受注情報」と自社の「生産情報」、さらには輸送業者の「コンテナ船荷証券(Container B/L)」などの管理コードがひも付いていなかったため、納期確認の問い合わせ対応に苦慮していました。

「販売会社から納期の問い合わせがあると、手作業で各コードをひも付けてから輸送を依頼している輸送業者に電話やメールで状況を確認。さらに実績と経験から入庫予測日を割り出していました。結果、時差の影響もあり、回答は翌日以降になることがほとんど。タイムリーかつ正確な回答が困難な上、月に平均1800件もの問い合わせに対応しなければならず、担当者の負担も増大していました」と中澤氏は述べます。

富士ゼロックス株式会社 生産本部 情報プロセス改革グループ チーム長 礒貝 敦 氏富士ゼロックス株式会社
生産本部 情報プロセス改革グループ
チーム長 礒貝 敦 氏

こうした問題は在庫管理や輸送コストにも大きな影響を与えていました。
「『正確に納期が分からない』という不安から、販売会社の求めに応じてハブ倉庫は多くの『安心在庫』を抱えていたほか、コストが割高な航空便での納品を求められることも増えていました」と同社の礒貝 敦氏は語ります。
さらに、同社は東日本大震災やタイ洪水の発生時、重要な部品が入手困難となったことから、生産や出荷の状況が把握できず、納期が回答できないという事態に直面しました。そのことから、どの受注オーダーが、どのような輸送ステータスにあるのかを正確に把握することの重要性を痛感。そのための仕組み作りを急いでいました。

選択のポイント

クラウド上に輸送業者の輸送データを集約して可視化を図る

富士ゼロックス株式会社 生産本部 情報プロセス改革グループ 小山 敏夫 氏富士ゼロックス株式会社
生産本部 情報プロセス改革グループ
小山 敏夫 氏

こうした課題を改善するため、同社は輸送ステータスを可視化するシステムの導入を決定。複数のベンダーに提案を依頼し、最終的にNECの提案を採用しました。

NECが提案したのは2つのクラウドサービスの組み合わせでした。具体的には、NECの物流統合クラウドサービス「NeoSarf/Logistics」に、国際EDIをはじめ企業間商取引のためのデータ連係をサポートするGXS社「GXS Managed Services」を組み合わせたもの。GXS Managed Servicesを介して、輸送業者から輸送データを吸い上げ、それをNeoSarf/Logisticsに集約することで輸送状況の可視化を実現します。

「まず評価したのが、ユーザーインタフェースです。受注オーダー、コンテナ船荷証券、どの管理コードを検索項目に入力しても、必要な情報にたどりつけます。しかも、入力する場所は一箇所だけ。とても使いやすいと感じました。また、クラウドならではの特性を活かし、低コストかつ短期間で稼働を開始できることも評価しました。加えて、GXS社はグローバルEDI市場でトップクラスの実績を持っており、その経験を活かせば、多くの輸送業者とよりスムーズにデータ連係を図れると考えたのです」と同社の小山 敏夫氏は選定の理由を述べます。

導入ソリューション

世界規模でモノの流れを詳細に把握できるクラウドサービス

今回、富士ゼロックス様が導入したシステムはGXS社のGXS Managed Servicesにより、輸送業者の輸送データを収集。それをNECのNeoSarf/Logisticsと連携させ「対象の貨物がいま、どこにあるか」という輸送ステータスの可視化を実現するものです。

グローバルで1600社以上の輸送業者とのEDI接続実績を持つGXS社のシステムを利用することで、各社とのスムーズな連携が期待できる上、NeoSarf/Logisticsは、日中英と複数言語に対応しているため、グローバル物流の可視化にも対応できます。モノの流れを迅速かつきめ細かく把握することで、輸送業務の効率化と在庫管理の適正化に威力を発揮します。

さらにクラウドサービスであるため、低コストかつ短期での導入が可能。パブリックなSaaS型の提供だけでなく、プライベート型やハイブリッド型での提供にも対応可能です。

図版拡大図

導入後の成果

納期の即時回答と輸送製品の「洋上在庫」化が実現

輸送ステータス可視化システムは、まず中国工場と日本拠点間の輸送業務を対象に運用を開始。次いで中国工場と北米・欧州間の輸送でも運用が始まっています。「限られた期間内で短期導入を実現できたのは、NECのワンストップ対応に加え、様々な業種の企業にクラウドを提供してきた実績と活用ノウハウによるものです」と中澤氏は言います。例えば、NECはシステムを提供するだけでなく、各輸送業者とのシステム接続調整も支援。「個別に輸送業者との調整を行う必要がなく、開発に伴う当社の負担を最小限に抑えることができました」(礒貝氏)。

また、クラウドサービスでありながら、標準サービスの機能を見直すなど、NECは同社の求める個別の要件にも柔軟に対応しています。「NeoSarf/Logisticsは、複数のコードで検索が可能な仕組みを搭載しています。これは、管理コードがひも付けられておらず、受注番号で納期を確認されても、その製品がどのコンテナに積まれているのかがすぐに把握できなかったという当社の課題を解決するためにNECが標準機能に加えてくれたもの。担当者は、問い合わせのあった管理コードを検索するだけで、すぐに輸送ステータスをリアルタイムに把握できます」と小山氏はNECの対応を評価します。

輸送ステータスの可視化が可能になったことで、同社のグローバル物流サービスは新たな展開を迎えます。
「販売会社からの問合せに対し、正確な情報を即座に回答することが可能です。また、納期が正確に把握できるようになることで、輸送中の製品も『洋上在庫』としてカウントすることが可能。『安心在庫』という名の過剰在庫を持つ必要がなくなる上、緊急空輸便も削減でき、物流コスト全体の最適化につながります」と中澤氏は期待を込めます。

各輸送業者に対する評価方法にも、変化が表れています。従来はコスト中心の評価でしたが、今回のシステム導入により、どの輸送業者が鮮度・精度の高い情報を提供したかを判断し、評価することができます。「この新たな評価基準によって各社のサービスレベルを計測し、最適な輸送業者を選択していくことで、納期順守率など、サービス品質の向上に役立てていきたいと思います」(中澤氏)。

今後の展望

欧米ルートに加え、アジアパシフィックルートの可視化に着手

将来的には、各地の販売会社にもシステムを公開。「販売会社が必要に応じて輸送ステータスを直接確認できる仕組みを確立し、本社に集中している月間1800件もの問合せをゼロにすることを目指します」(小山氏)。

また、欧米のハブ倉庫へのルートに加え、アジアパシフィックなどへのルートにもシステムを適用。グローバルな輸送ステータスの可視化を目指す予定です。

グローバルサプライチェーンを支える物流プロセス改革の一環として、輸送ステータスの可視化を実現した富士ゼロックス様。輸送中の製品の流れをタイムリーに把握できる強みを活かし、今後は納期順守率の向上を促進。さらに物流業務の効率化と在庫管理の適正化を図ることで、経営基盤の強化につなげていく考えです。

お客様プロフィール

富士ゼロックス株式会社

所在地 東京都港区赤坂九丁目7番3号
創業 1962年2月20日
資本金 200億円
売上高 1兆242億円(2012年度)
従業員数 4万5040名(2013年3月期 連結)/8862名(2013年3月期 単独)
事業概要 創業以来培ってきた「紙の情報を複写する」というビジネスからの進化を図り、お客様がより効果的・効率的に価値創造するためのコミュニケーションを支援するソリューション&サービスを豊富に提供する。近年はクラウド技術を活用したドキュメント共有環境を提供し、いつでもどこでも情報を活用できる新しい働き方をサポート。多様なソリューション&サービスの提供を通して、お客様の事業の拡大や業務プロセスの整流化、コスト削減やガバナンス強化などに貢献する。
URL http://www.fujixerox.co.jp/

(2013年7月24日)

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