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富士市様

富士市様

ICTリソースの適切な配分や業務継続性、ネットワークの強靭化を重視し、OpenStackを利用したIaaS基盤を構築

業種 自治体・公共
業務 共通業務
製品 統合型システム,PCサーバ
ソリューション・サービス クラウド,サーバ仮想化/デスクトップ仮想化

事例の概要

課題背景

  • 庁内システムへの要望に柔軟に対応するうちに、運用管理負荷が増大していた
  • セキュリティリスクへの対応に多くの時間を要していた
  • 大規模災害の発生に備え、業務継続を可能にする仕組みが求められていた

成果

リソースの適切な配分

庁内システムの稼働状況を容易に把握し、ICTリソースの適切な配分が可能になる仕組みを構築

仮想ネットワークのセキュリティを一元管理

庁内のネットワークセグメントをIaaS基盤に集約、ファイアウォールと合わせて一元管理できる環境の整備に着手

BCP対応強化

大規模災害の発生時にも、庁舎内に仮想クライアントやサーバを立ち上げ、業務継続を可能にする基盤を整備

導入ソリューション

拡大するCloud Platform for IaaSにより実現する富士市様のIaaS基盤(活用イメージ)

  • Cloud Platform for IaaS
    企業・団体のプライベートクラウドに最適なレディメイド型IaaS基盤製品。OSSのクラウド基盤ソフトウェアであるOpenStackや仮想ストレージソフトウェアであるCephを採用している。構成が事前検証されているため、個別のシステム構築に比べて、低コストかつ早期の立ち上げが可能。
  • Red Hat OpenStack Platform
    オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア。仮想サーバや仮想ストレージ、仮想ネットワークなど、クラウド基盤の機能を提供。
  • Red Hat Ceph Storage
    オープンソースの分散ストレージソフトウェア。複数のサーバ内にあるストレージを仮想的にひとつにまとめて利用したり、データの複製を分散して格納することでデータ保護の実現が可能。

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事例の詳細

導入前の背景や課題

庁内外からの様々な要望への対応により、ICTリソースの適切な配分が困難に

富士市
総務部 情報政策課
課長 深澤 安伸 氏

富士市
総務部 情報政策課
主幹 大長 剛二 氏

世界文化遺産に登録された富士山の景観を有し、豊かな文化と産業が育まれてきた静岡県富士市様。2017年2月には、市が目指すまちの姿を表現した「いただきへの、はじまり」というブランドメッセージを発表しています。
同市ではすでに、業務システムやデスクトップ仮想化システムを、外部のデータセンターで運用しています。運用管理の効率を高めるために、サーバリソースの仮想化にも取り組んできました。

近年、社会制度の変更に伴い、自治体の個々のシステムでも対応が必要になっています。総務部 情報政策課 課長 深澤安伸氏は次のように話します。「制度改正の内容によっては、ハードウェアリソースを追加導入する必要が出てきます。また情報システムの利用者である他の課からも、新たな事務処理やインターネット環境の要望が急に寄せられることがあります。しかし要望毎にシステムを構築していては、要望への柔軟な対応が難しくなってしまいます」。そこで情報政策課では、仮想化を活用して既存サーバ上にリソースを確保するなどの対応もしてきました。「ただ、要望が発生するたびに既存サーバのリソースを切り出していると、システムが点在して庁内システムの全体像が把握しにくくなり、運用管理の負荷が増大します。そこで、クラウドコンピューティングのひとつであるIaaSを共通の基盤として導入することで、庁内システム全体の稼働状況を把握し、ICTリソースの適切な配分が可能になる仕組みを構築する必要がありました」(深澤氏)。


加えて導入の契機となったのは、サイバー攻撃などへの対策強化を念頭に、総務省が2015年に提唱した自治体情報システム強靭性モデルでした。同課 主幹 大長剛二氏は「庁内ネットワークやインターネット接続ネットワークなど、ネットワークセグメント毎に多くのセキュリティ要件が課されるようになりました。これらの要件を満たしながらネットワーク強靭化を実現するため、ICTインフラの提供形態を変える必要がありました」と説明します。

選択のポイント

OpenStackへの貢献実績やクラウド基盤としての柔軟性を評価して、NECのCloud Platform for IaaSを採用

富士市
総務部 情報政策課
主幹 山田 勝彦 氏

IaaS基盤の導入に際して富士市様は、外部のデータセンターではなく、庁舎内のオンプレミス環境に構築することを決断。その狙いを大長氏は「大規模災害発生の際にも行政運営を継続可能にするため」と話します。「たとえばデータセンターと庁舎間の回線が切断された場合、復旧までに概ね3日間を要します。その間の業務継続を可能にするために、庁舎内にも業務システムを搭載できるIaaS基盤を用意すべきと判断したのです」と、深澤氏は補足します。
そこで同市が採用したのは、NECの「Cloud Platform for IaaS」です(以降、CPIと表記)。CPIは、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアであるOpenStackと、サーバおよびネットワークスイッチで構成された、統合型のクラウド基盤製品です。OpenStackには商用実績のあるRed Hat OpenStack Platformを採用しています。
CPI採用の理由を大長氏は「NECはOpenStackへの貢献も大きく、サポート体制についても安心できると判断したからです」と語ります。「OpenStack のようなOSSは、ソフトウェアの中身が公開されており、やりたいことを自分たちの手で実現できる点が魅力です。また、NECについては自治体の業務に耐えられるレベルで、IaaS基盤の導入と運用の仕方を支援してもらえるベンダだと評価しています」と深澤氏は語ります。

CPIについては、同課 主幹 山田勝彦氏が次のように話します。「CPIは、ベストプラクティスを取り入れていくために適した基盤製品だと評価しています。クラウドが優位な点は、柔軟性とスピードです。たとえば災害発生時に、被災状況や求められる業務に合わせて基盤部分のスペックを仮想的に切り出して、素早く利用できます。これが、プライベートクラウドの優れた面だと考えています。公共分野でOpenStackを利用したIaaS基盤の構築事例はまだ耳にしませんが、企業での採用事例は多く、不安はありません」

導入後の成果

ネットワーク強靭化、リソースの適切な配分、業務継続性向上などが実現できるIaaS基盤の構築に成功

富士市
総務部 情報政策課
主査 加藤 小太郎 氏

富士市
総務部 情報政策課
上席主事 井口 悟史 氏

CPIの特長のひとつは、レディメイド型の製品であり格段に短期間で基盤構築が可能なことです。「設計シートの作成からセットアップまでが、非常に速かったですね。結果、IaaS基盤の構築プロセスは1週間程度で済んでいます」と大長氏。

2017年5月現在、同市はCPIで構築したIaaS基盤をシステム検証などに利用しています。深澤氏は「ICTリソースの、迅速かつ適切な配分」という当初の目的を実現できる確かな感触を得ていると言います。「サーバの応答時間遅延や、メモリやディスク領域が不足するような局面において、CPIで構築したIaaS基盤ならインスタンスが分散することなく、容易にリソースを振り分けることができます。たとえば課税業務の繁忙期には平時の2割増しでリソースを割り当て、同時接続数を増やすようなことができる。これが最大のメリットだと考えています」(深澤氏) 。
クラウドシステムの状況が一元的に把握できるCPIのダッシュボードと、テンプレート型のプロビジョニングについては、同課 主査 加藤小太郎氏が「従来のハイパーバイザー型仮想化ソフトによる基盤と比べて、とても快適に活用できそうな印象を持っています」と話します。同課 上席主事 井口悟史氏は「複数システムが混在する環境の中でいろいろなインスタンスが立ち上がっても、CPIではセキュリティグループ毎のアクセス可否などがグラフィカルな画面で一覧表示されます。各セグメントの作成目的も一目でわかり、管理しやすくなるはずです」と語ります。
ネットワーク強靭化やセグメント毎の要件を実現するための活用については、深澤氏が次のような構想を語ります。「今後、CPIの機能強化が図られることで、庁内の多数のセグメントをIaaS基盤に集約し、ファイアウォールとセットで一元管理できるようになると見ています。IaaS基盤の中にネットワークが分離した形でインスタンスが立てられ、かつファイアウォールでポリシー制御ができれば、セグメント間の通信をコントロールしやすくなるわけです」

庁舎内のオンプレミス環境にプライベートクラウドを実現したことで、富士市様は今後も、制度変更への対応や、サービス提供をタイムリーに行うことができ、災害発生時の業務継続を見据えた運用も可能になります。同市は2017年春に策定したBCPに基づき、データセンターで運用する業務システムやデータ資産を庁舎内のIaaS基盤にも搭載するといった、様々なプランを検討しています。

左より、深澤 安伸 氏、大長 剛二 氏、山田 勝彦 氏、加藤 小太郎 氏、井口 悟史 氏

NEC担当スタッフの声

OSSによるクラウド基盤構築の方針を受けて、OpenStackを利用したレディメイド型製品を提案

NEC
静岡支社 沼津支店
主任 清水 勝

OSSによるプライベートクラウド基盤を構築するという富士市様の方針を受けて、NECからはOpenStackを利用した「Cloud Platform for IaaS」を提案しました。
地方公共団体様においては、近年、ICT関連コストの透明化や削減が求められていることから、OSSやクラウドがシステム計画・導入時の検討対象になりつつあります。TCOの削減メリットだけでなく、オープンな仕様や機能を採用することで特定ベンダに依存しないシステムを構築できる点も、大きなメリットだと思われます。
業務継続性を重視したオンプレミス環境でのIaaS基盤構築はもちろん、複数の自治体が共同でクラウド基盤を設けるケースなど、公共分野でのOpenStack採用事例は今後ますます増加すると見ています。

次期バージョンでは、ネットワーク強靭化モデルなどを踏まえた、いっそうの機能強化を実施

NEC
ITプラットフォーム事業部
エキスパート 津田 英介

地方公共団体様が、OpenStack のようなOSSの導入を計画される際、これまでは保守サポートなどの面で不安が大きく、二の足を踏まれるケースが多く見られました。しかし近年、OpenStackのコミュニティには世界の主要なICTベンダが開発に参画するようになり、OSSでのクラウド基盤ソフトウェアのデファクトスタンダードになりつつあります。
OpenStack によるIaaS基盤を短期間で構築し、安心してご利用いただける手段として、Cloud Platform for IaaSという製品をご用意しています。また社内においても、IaaS基盤の構築・保守をサポートできる体制を強化してきました。
なお、NECでは現在、総務省の策定した強靭性向上モデルなどを踏まえたいっそうの機能強化を、Cloud Platform for IaaSの次期バージョンに反映させる取り組みを進めております。今後もお客様に安心してお使いいただける製品を目指していきます。

お客様プロフィール

富士市

所在地 静岡県富士市永田町1丁目100番地

富士市様

概要 ●面積:244.95平方キロメートル
●人口:254,912人
●世帯数:103,729世帯【2017年5月1日現在】
●農業特産物はいちご、みかん、ブルーベリー、富士梨が有名で、茶処としても知られる。
そのほか、地元グルメに「田子の浦しらす」「富士つけナポリタン」などがある
URL http://www.city.fuji.shizuoka.jp/

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(2017年6月29日)

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