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株式会社エクセディ様

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株式会社エクセディ様

「世界で勝つ原価」の実現に向け基幹システムを刷新
正確なデータに基づく経営を全社レベルで推進

株式会社エクセディ様
業種製造業業務生産管理,経理・財務
製品ERP(会計・人事・給与・販売・生産等)パッケージ,PLM/CAD(製品開発)ソリューションソリューション・サービスSaaS,プラットフォームサービス,ERP(会計・人事・給与・販売・生産等)パッケージ,PLM/CAD(製品開発)ソリューション

自動車の駆動系部品の専門メーカーとしてグローバルに事業展開する株式会社エクセディ様(以下、エクセディ様)。さらなる成長を目指す同社では「正確なデータに基づく経営」を推進するため、グローバル経営基盤の再構築に取り組みました。これにより、ものづくりの原点ともいえる原価データの「観える化」を実現。今後はこの仕組みを継続的な業務改革や原価低減活動に活かし、競争力の源泉となる「世界で勝つ原価」を目指しています。

 

事例のポイント

課題

  • 自動車部品業界の競争が激化する中、さらなるグローバル化は必須の経営課題。そのためには「正確なデータに基づく経営」を支える柔軟かつ拡張性の高い基幹システムの整備が急務となっていました。
  • 従来の基幹システムは個別最適により構築されたものであったため、データの信憑性やスピードに課題があり、適切な経営判断が困難でした。

成果

  • NECの実績豊富な「自動車部品業界向けソリューション」の導入により、経営情報の「観える化」※を実現。さらにクラウドを活用することで、今後の事業成長を見据えた柔軟性・拡張性も確保できました。
  • 原価企画から原価維持、低減といったコストマネジメントサイクルの一貫した管理と、それを支える生産現場における実績情報の把握を実現。これにより、ものづくりの原点ともいえる原価データの「観える化」を可能にしました。

 

※「観える化」:エクセディ様の社内用語。同社では、社内外の色々な異常や動静を「観察」し「見落とさない」ように、という意味を込めて、「見える化」ではなく「観える化」という表現を使っています。

導入前の背景や課題

「正確なデータに基づく経営」に向け、基幹システムを一から構築

株式会社エクセディ 取締役 専務執行役員 グローバル戦略本部 本部長 政岡 久泰氏株式会社エクセディ
取締役 専務執行役員
グローバル戦略本部
本部長 政岡 久泰氏

自動車の駆動系部品の専門メーカーとして60年以上の歴史を誇るエクセディ様。グローバル競争がますます激化する中、同社ではさらなる成長を目指すために、勘や経験による判断ではなく「正確なデータに基づく経営」へ大きく舵を切っています。

 

しかし、従来の基幹システムは業務ごとに個別最適化されていたため、システム構成が複雑化。現場の情報をリアルタイムに把握するのが困難でした。「例えば、実際の在庫状況とシステム上のデータが一致しないなど、正確な判断ができないといった課題を抱えていました。また、海外との取引が増加傾向にあるものの、迅速性や正確性に欠けていました」と同社の政岡 久泰氏は語ります。

 

こうした課題を解消しグローバル化を加速するには、個別システムに散在する情報を統合し、活用できるグローバル経営基盤の整備が必要です。そこで同社は基幹システムを一新する「RE-IS(RE-engineering Information Systems)プロジェクト」に取り組みました。

選択のポイント

クラウドとパッケージを活用した最適な提案内容を評価

株式会社エクセディ グローバル戦略本部 情報システム部 部長 吉野 秀樹氏株式会社エクセディ
グローバル戦略本部
情報システム部
部長 吉野 秀樹氏

RE-ISプロジェクトが目指したのは、「情報の風通しがよいシステム」。現場の業務や経営判断に必要な情報を「観える化」し、いつでも正確かつ迅速に取り出せるようにすることです。

 

グローバル展開を見据え、国際競争力の確保、法制度や商習慣の変化に対応できる柔軟性・拡張性も重要な要件でした。同社の生産・販売体制は世界19カ国・37社で構成されており、ますます、海外の取引先企業が増加する傾向です。

 

さらに重要なポイントとなったのは、新基幹システムの開発期間が約20カ月と限られていたこと。生産管理、原価管理、販売管理、物流、購買、財務会計、統合部品表管理といった仕組みが連携するグローバルな新基幹システムをこれだけの期間で構築するのは容易なことではありません。

 

この難題にともに立ち向かうパートナーとして、同社が選択したのがNECです。一番の決め手はNECの“総合力”を結集し、クラウド技術とパッケージを組み合わせたトータルソリューションを提供できること。「クラウドをベースに初期投資を抑えた提案内容も現実的で、こちらが求めた高度な要件や品質、限られた納期を実現する最適解と確信しました」と同社の吉野 秀樹氏は評価します。

 

NECの生産現場での取り組みを踏まえた提案も重要なポイントになりました。「検討段階でNECの米沢工場を見学。その際、現場の作業と実績データの収集がスムーズに連携されている環境を見て、現場を知る同じものづくり企業だからこそ、任せられると考えました」と同社の鹿崎 良裕氏は話します。

導入ソリューション

クラウド技術と自動車部品業界での実績豊富なパッケージをシームレスに連携

今回のシステムでは、クラウドサービスとNECのパッケージ製品を組み合わせ、プライベートクラウドとして提供しています。具体的には、SAP ERPベースのグローバル会計システムである「クラウド指向経理サービス」と、エクセディ様のものづくりの強みを柔軟に取り込める自動車部品業向け生産管理システム「EXPLANNER/Ja」、PLM(Product Lifecycle Management)ソリューション「Obbligato」などで構成されています。

 

また、生産現場での情報収集はハンディターミナルを活用。生産ラインなどの実績をQRコードで読み取ることで、現場作業の負担を極力減らしながら、迅速・確実な実績収集ができるように配慮されています。

 

図版

導入後の成果

原価の「観える化」を実現し、全社的な原価データの共有が可能に

株式会社エクセディ グローバル戦略本部 副本部長 鹿崎 良裕氏株式会社エクセディ
グローバル戦略本部
副本部長 鹿崎 良裕氏

プロジェクトは予定通り進行し、2012年1月にカットオーバー。新基幹システムは大きなトラブルもなく安定稼働しており、すでに様々な成果が現れつつあります。

 

その最大の成果が原価体系を再構築し、原価の「観える化」を実現できたこと。「これまでは生産管理の現場における実績収集が難しく、財務会計上の原価とものづくり原価が異なるなど、正しいデータに基づく経営判断が困難でした。しかし、今はハンディターミナルを使って、生産現場の正確な実績データを容易に収集可能です」と鹿崎氏は述べます。

見積原価から標準原価、目標原価、実際原価までを同じメッシュで管理でき、より精度の高い原価データを経営層が迅速に把握できるのです。

 

これにより、様々な可能性が広がります。「例えば、予算編成と原価管理を連動させることで、グローバル生産における原価の比較管理、競争力の高い売価設定、継続的かつ適切な原価低減活動、製品別損益のタイムリーな把握などに活かすことができ、正しいデータに基づく的確な経営判断が可能になります」と政岡氏は語ります。


原価企画から、原価維持、低減といったコストマネジメントサイクルの一貫した管理に加え、それを支えるための生産現場における実績情報の把握を実現。これにより、ものづくりの原点ともいえる原価データを「観える化」することができました。また、紙ベースからハンディターミナルによる自動入力へ移行したことで、現場作業の負荷軽減とデータの正確性が向上。ペーパーレス化の促進にもつながっています。

今後の展望

設計変更も加味した原価管理に向け、継続的な業務改革を推進

同社では、全社で原価構造を把握できるメリットを経営管理に活かし、競争力の源泉となる「世界で勝つ原価」の実現を目指しています。そのためには継続的な業務改革が不可欠です。「次なるステップとして、3D-CADをはじめとする「設計・開発部門のIT化」を推進し、設計から製造まで一発良品化と仕事のスピードアップを可能にします」と政岡氏は話します。

 

同社は全社一体となった取り組みでグローバル競争力の強化を推進。さらなる成長に向け、力強い歩みを始めています。

 

NEC担当スタッフの声

“総合力”を活かした提案と“納期死守”の取り組みが成功要因

NEC 製造・装置業ソリューション事業本部 第一製造業ソリューション事業部 シニアエキスパート 越野 彰NEC
製造・装置業ソリューション事業本部
第一製造業ソリューション事業部
シニアエキスパート 越野 彰

生産から会計までの基幹システム全体という大規模のプロジェクトに課せられた絶対条件の1つが「納期の順守」です。エクセディ様自身がものづくり企業として納期の順守を徹底されていることもあり、これは絶対に死守しなければならない要件でした。そのためにメンバー全員がその重要性を認識し、意識の共有に努めました。

 

お客様とも毎週定例報告会を開き、「マスタースケジュールを順守するために何を優先すべきか」などを双方が納得するまで徹底的に議論。原価データの移行や、設計・テスト検証、各種コードとの紐付け作業、関連部門や現場への目的意識の共有など、各フェーズごとに、お客様とNECでやるべきことをそれぞれ明確化。これにより、合意形成が進みプロジェクトのスムーズな進行につながりました。

NEC 関西支社 関西製造・プロセス業営業本部 製造第二営業部 セールスマネージャー 岩渕 淳一NEC 関西支社
関西製造・プロセス業営業本部
製造第二営業部
セールスマネージャー 岩渕 淳一

こうした実績が高く評価され、2012年2月に竣工した新本館ビルのネットワークや通信インフラ関連の整備もNECが担当させていただきました。次なるステップにつながる、設計・開発部門のIT化のプロジェクトも進行中です。

 

今回のプロジェクトは単に経営に必要な情報を「観える化」するだけではなく、生産管理の現場作業を省力化するなど業務プロセスの変革にまで踏み込んだもの。今後はそのノウハウにさらに磨きをかけ、自動車部品業界をはじめとする、ものづくり企業の経営改革に必要なソリューションをパッケージに近い形で提供できるよう、テンプレートの整備や拡充を推進。日本のものづくり企業のさらなる成長に貢献していきたいと考えています。

お客様プロフィール

株式会社エクセディ

本社 〒889-1201
大阪府寝屋川市木田元宮1丁目1番1号
設立 1950年7月
資本金 82億8400万円
売上高 2019億円(連結、2012年3月期)
従業員数 1万4463名(連結、2012年3月31日現在)
事業内容 「喜びの創造」を企業理念とし、ものづくりの原点を追求。常にスピード・技術・品質・安全の確保に努め、きめ細かい対応を実践する。主力製品はマニュアルクラッチ(手動変速装置用製品)やトルクコンバータ(自動変速装置用製品)、建設・産業機械用トランスミッション製品、二輪車用クラッチなど。これらを世界19カ国にあるグループ37社で生産・販売する。特にマニュアルクラッチ、トルクコンバータは国内外で高いシェアを誇っている。
URL http://www.exedy.com/

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(2012年9月10日)

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