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大日本スクリーン製造株式会社 様

大日本スクリーン製造株式会社 様

カンパニーごとに運用されていた化学物質管理のしくみを、
ProChemistで全社統合、生産管理システムとも連携

大日本スクリーン製造株式会社 様
業種製造業業務設計・開発・製造,生産管理,共通業務,その他業務
製品その他製品ソリューション・サービスSaaS,環境ソリューション,その他ソリューション

大日本スクリーン製造様は、REACH規則への対応のため、社内カンパニーごとに構築していた化学物質管理のしくみを刷新。NECのソリューション「ProChemist」によって全社統合のシステムを構築し、さらに既存の生産管理システムとも連携することで、サプライヤとの情報流通の効率化・迅速化・精度向上を実現しました。

事例のポイント

課題

  • REACH規則への対応が喫緊の課題となり、対象物質の増加によって、化学物質管理業務の多大な負荷が予想されることから、化学物質管理のしくみを刷新する必要が出てきました。
  • カンパニーごとに個別のしくみを構築していたことから、サプライヤの調査回答業務が煩雑になり、また、複数のカンパニーが同じ内容の調査をサプライヤに依頼することもありました。こうした重複作業が、情報収集速度と精度の低下につながっていました。

成果

  • REACH対応含有化学物質管理ソリューション「ProChemist」によって、各カンパニーでの調査業務を一元化、調査依頼から回答登録までを自動化するしくみを構築。生産管理システムとも連携させることによって、化学物質管理業務と設計、製造、調達等の基幹業務との連携性が高まり、情報流通の速度と精度が向上しました。
  • カンパニー間で、禁止物質・懸念物質の情報共有がしやすくなり、全社で戦略的な対策を検討できる土壌ができました。サプライヤに対しても、会社として一貫した指示を出せる体制が整いました。

導入の背景や課題

「先端を走りすぎた」――RoHS対応の反省からスタート

ビジネスサービスセンター 総務グループ 環境安全推進部 部長 西原 敏明氏ビジネスサービスセンター
総務グループ
環境安全推進部
部長
西原 敏明氏

大日本スクリーン製造様は、フォトリソグラフィー(写真蝕刻技術)という独自技術を応用展開し、半導体洗浄装置や液晶パネル表面処理装置、印刷製版関連機器などで世界No.1のシェアを持つ製品を数多く送り出している企業です。環境変化に素早く適応し収益性を高めるためにカンパニー制を導入し、事業執行部門を3つのカンパニーによって運営しています。

世界各国で強化されている化学物質規制に対して、同社ではまず2002年にRoHS指令への対応のため、製品含有化学物質の管理に着手しました。全社統一のグリーン調達基準を策定し、この基準をベースに各サプライヤの環境面への取り組みを評価。カンパニーごとに個別のしくみを構築し、化学物質情報を収集・管理していました。

2006年ごろからはREACH規則への対応が喫緊の課題になり、対象物質の増加によって化学物質管理のしくみを再構築する必要が出てきました。「2002年のRoHS指令対応の際の反省からスタートした」と語るのは、環境安全推進部 部長 西原敏明氏です。「関西経済圏のB to B企業としては当時、先端を走りすぎていたのです。一連の取り組みを、1000社余のサプライヤに理解していただくのが難しく、まだ自社製品が含有する化学物質情報を把握できていない会社が大部分でした。ですからREACH規則への対応については、世の中の動向やサプライヤの準備状況とマッチした取り組みにするため、システム導入の最適なタイミングを慎重に模索していました」と、西原氏は振り返ります。

選択のポイント

生産管理システム「IFS Applications」との連携性を考慮して選定

半導体機器カンパニー 品質保証部 副部長 井隼 晃司氏半導体機器カンパニー
品質保証部 副部長
井隼 晃司氏

同社は2009年より、全社的な委員会で、他社の取り組み動向の収集、カンパニー間の意見交換などを、2年余りの期間をかけて実施しています。とりわけ、カンパニーごとに個別のしくみを構築していた点に問題が多かったことが確認できました。なぜなら、サプライヤはカンパニーごとに調査回答しなければならず、また、複数のカンパニーが同じ内容の調査をサプライヤに依頼することもあり、作業の重複が情報収集速度と精度の低下につながっていたからです。こうした点を踏まえ、「サプライヤからの化学物質情報を一元的に収集し管理ができる、全社統合のシステムを構築する」(西原氏)という認識を、全カンパニーで共有することができました。

化学物質管理のツールには、NECのソリューション「ProChemist」が採用されています。「RoHS対応の時代から実績があり、当社をよく知ってくれていること、そして半導体機器カンパニー等で稼働している生産管理システム『IFS Applications(*1)』との連携性を考慮して選定しました」と、西原氏は話します。大日本スクリーン製造様へは、「IFS Applications」をNECがインテグレーションしたこともあり、システム構築時の「ProChemist」と「IFS Applications」とのシステム連携検討をNECで一括対応できることも採用のポイントとなっています。

FPD機器カンパニー 製造統轄部 管理部 品質保証課 担当課長 勝見 伸一氏FPD機器カンパニー
製造統轄部
管理部
品質保証課
担当課長
勝見 伸一氏

半導体機器カンパニー 品質保証部 副部長 井隼晃司氏は、「ProChemist」の選定について次のように述べます。「旧システムでは、当社からの調査依頼のメールが何らかの理由で放置され、返って来ないケースもありました。一方、『ProChemist』はWebを介したやり取りとなっており、サプライヤ側が登録したデータを自動入手できることから、われわれの負担が減るという期待がありました」。また、FPD機器カンパニー 品質保証課 担当課長 勝見伸一氏は、以下のような見方をしています。「サプライヤにREACH規則への対応への意識を高めてもらい、いかに化学物質情報を効率的に収集していくかが、成功のカギ。『ProChemist』のしくみは、運用の効率化だけでなく、サプライヤの意識の底上げにもつながります。だからFPDカンパニーとしても賛同できたのです」。
このように、全社意見統一のための準備期間を経て、同社では2011年秋、全社横断のプロジェクトを立ち上げ、システム構築に着手しています。

(*1)・・・「IFS Applications」
「IFS Applications」は柔軟性に富むコンポーネント型のグローバルERPパッケージ です。お客様の課題やニーズに合わせたモジュールの選択導入が可能で、多様な生産形態への対応が可能です。NECでは、「IFS Applications」を活用したソリューションをご提供しています。

導入ソリューション

調査依頼から回答登録までを自動化するしくみ

大日本スクリーン製造様が構築した新しい化学物質管理システムは、「IFS Applications」等の生産管理システム、サプライヤへの調査依頼、製品・部品別の含有化学物質集計、規制適合判定を行う「ProChemist/CS」、JAMPの情報流通基盤の一角を担う、サプライヤ向けのWeb調査サイトの機能をSaaS型で提供する「ProChemist/AS」との密接な連携によって構成されています。
この新しいITインフラによって、専用サーバを保有されていないサプライヤも、Webを介して「ProChemist/AS」に接続できます。そして大日本スクリーン製造様の社内では、調査依頼対象の製品構成情報が生産管理システムから「ProChemist」へ取り込まれ、関連する部材の含有化学物質調査がサプライヤへ行われます。そして、サプライヤ側が「ProChemist/AS」へ登録した化学物質情報は自動的に「ProChemist/CS」へ登録され、製品の順法対応の基礎情報として活用されます。
本システムは、導入のための様々な準備作業、データ移行、運用テスト、サプライヤ向け説明会を経て、システム構築着手からわずか半年後の2012年4月、まず半導体機器カンパニーから新システムの運用が始まっています。

大日本スクリーン製造様が「ProChemist」を活用して構築された、化学物質管理システムの全体像


導入後の成果

全カンパニーの化学物質情報を一元化、情報流通の速度と精度を向上

メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー 商品開発統轄部 システムコーディネーション課 担当課長 山口 勝也氏メディアアンドプレシジョン
テクノロジーカンパニー
商品開発統轄部
システムコーディネーション課
担当課長
山口 勝也氏

「ProChemist」導入以前の同社は、サプライヤから送られてくる化学物質データの登録を行う専任のスタッフを、各カンパニーに配置せざるを得ない状態にありました。現在では、業務プロセスの大部分が自動化されたことによって、専任スタッフを介在することなくデータがProChemist/ASにアップされ、円滑な回答登録が実現しています。
加えて全カンパニーの化学物質情報を「ProChemist」によって一元化でき、情報流通の速度と精度が向上しています。井隼氏は「カンパニー同士で禁止物質・懸念物質の情報共有がしやすくなり、有効な対策を検討できる土壌ができました。サプライヤに対しても、会社として一貫した指示を出していけるようになりました」と強調します。

なお、「ProChemist」は、導入企業同士で化学物質関連情報をシェアできる「JAMP(*2)情報流通基盤(JAMP-IT)」を活用したソリューションです。カンパニー間の情報共有はもちろん、会員企業が増えることで、化学物質の“情報交換の輪”も拡大するしくみが用意されています。2012年9月から運用を開始した、メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー システムコーディネーション課 担当課長 山口勝也氏は、「JAMP-IT」への期待について次のように話します。「『JAMP-IT』によって、われわれが化学物質情報を登録する手間がなくなり、代わってサプライヤ各社が直接登録されますから、サプライヤとの情報流通が格段にスムーズになると見ています。また、今後多くの会員企業がAIS(*3)を使って情報を要求することで、この情報基盤がいっそう整備されていくという期待があります」。

(*2)・・・Joint Article Management Promotion-consortium
アーティクルマネジメント推進協議会。含有化学物質の管理、情報開示や伝達基盤のしくみづくり、および普及を行っている業界横断の協議会。

(*3)・・・Article Information Sheet
JAMPが提唱する、成形品の含有化学物質情報を伝達するための情報記述シート。

今後の展望

管理レベルの高度化に対応し、法規制の動きを先取りする

化学物質関連の法規制強化の動きは今後、欧州からアジアへ、そして全世界へと広がっていきます。「情報管理のレベルも、より高度なものが求められると予測しています。だからこそNECの化学物質管理ソリューションに、今後も期待しています。製品環境規制への対応を誤れば、もはやビジネスは成り立ちません。システム面でも運用面でも常に進化し続け、法規制強化の動きを先取りしていきたい」と、西原氏は締めくくります。

NEC担当スタッフの声

One NECで化学物質管理の課題解決をご支援

NEC関西支社 関西製造・プロセス業営業本部 製造第三営業部 主任 山地 洋史NEC関西支社
関西製造・
プロセス業営業本部
製造第三営業部
主任
山地 洋史

弊社プロジェクトチームが一丸となって、化学物質管理の課題解決をご支援できました。
大日本スクリーン製造様には、日頃より化学物質管理の課題に関して、法令やJAMPの最新動向などをタイムリーに情報提供させていただくとともに、デモ等を通じて「ProChemist」の機能をご理解いただくことを心がけました。
またシステム構築にあたっては、「ProChemist」の構築メンバーと、「IFS Applications」のサポートを通じて大日本スクリーン製造様の業務を熟知しているメンバーとが一丸となり、One NECとしてご支援ができたと考えています。

カスタマイズを行わず、運用提案によって要件を満たし、短納期を実現

NEC ITプラットフォームソリューション事業部 主任 鍛治谷 由香NEC
ITプラットフォーム
ソリューション事業部
主任
鍛治谷 由香

大日本スクリーン製造様は、全社プロジェクトを早くから立ち上げられ、十分な検討をされた上で、短納期でシステム導入する方針でプロジェクトを進められました。
導入準備作業の際、「ProChemist」のパッケージ機能とお客様の業務とのフィット&ギャップで発生したご要望に対しては、極力、運用で回避する案をご提案することを心掛けました。
プロジェクトの方針が各カンパニーの皆様に徹底されていたお陰でそのご提案を採用頂き、予定どおりの本番稼働が実現出来ました。
プロジェクトの皆様には感謝するとともに、ご要望やご意見を今後の製品計画に反映させ、より良いソリューションのご提供を行っていきたいと思います。

お客様プロフィール

大日本スクリーン製造株式会社様

本社住所 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神北町1-1
設立 1943年10月
資本金 540億円(2012年3月期)
売上高 連結:2,500億円 (2012年3月期 実績)
従業員数 連結: 4,890名 (2012年3月現在)
主な事業 半導体機器事業、FPD 機器事業、メディアアンドプレシジョンテクノロジー事業(印刷・プリント基板関連事業)
URL http://www.screen.co.jp/

(2012年9月24日)

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