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青森銀行様

青森銀行様

情報セキュリティとBCPの強化を目指して、
仮想化技術を活用した統合ICT基盤を確立

業種金融機関業務共通業務
製品その他製品ソリューション・サービスシンクライアント,セキュリティソリューション

青森県を基盤とする地域のリーディングバンクとして、良質な金融サービスを提供する青森銀行。同行では、金融機関に不可欠な情報セキュリティの強化と、災害時の事業継続性を担保するBCP対応、またIT資産の運用効率の向上に向けて、本部拠点の約320台のPC端末をNECの仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter™」で仮想化。さらに、統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」などを活用し、運用効率が高く堅牢なICT基盤の構築にも着手し、具体的な成果を生み出しつつあります。今後は、より多くの運用ノウハウを蓄積しながら、この新たな基盤の付加価値を高めていく考えです。

事例のポイント

課題

  • 顧客情報を含む多くの機密情報を扱い、大きな社会的責任を担う銀行業務。日々の業務で使用するPC端末を含め、情報セキュリティの強化やBCP体制の確保が急務。
  • ユーザごとにインストールされた業務アプリケーションなどの設定が異なるPC端末は、障害の発生時や定期異動の際の対応に時間がかかるなど、運用管理負荷の軽減が大きな課題。

成果

  • 「VirtualPCCenter」で、端末上に情報を一切残さない運用を行い、情報漏えいのリスクを排除し、災害時でも事業継続が可能な端末環境を実現。さらにセキュリティ管理ソフトウェア「InfoTrace PLUS」による不正な操作を抑止する操作ログ監視も実現。
  • 「VirtualPCCenter」の採用で、PC端末の故障や移行に伴う運用負荷を劇的に軽減。さらに、統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」を活用することで、運用効率が高く堅牢な統合ICT基盤を構築。

導入前の背景や課題

金融機関のビジネスに不可欠なセキュリティと事業継続性の確保

青森銀行 システム部長 中村 博 氏青森銀行
システム部長 中村 博 氏

「地域のために お客さまとともに 人を大切に」という3つの柱を企業理念に掲げ、青森県を基盤に地方銀行としてのビジネスを展開する青森銀行。地域のリーディングバンクとして、長年にわたって良質な金融サービスを提供する同行ですが、東北地方が大きな被害を受けた2011年3月の東日本大震災以降は、災害融資の休日相談窓口を設置するなど、地域の復旧に向けた取り組みにも大きな力を注いでいます。こうした経験を踏まえ、同行におけるITの役割について、システム部長を務める中村博氏は次のように語ります。

「金融機関というビジネスの性質上、まず個人情報保護を含めた情報セキュリティの強化が重要な経営課題であることは言うまでもありません。また東日本大震災以降、喫緊の課題となっているのが、万一の災害時でも確実に事業を継続できるBCPの強化です。震災での教訓を踏まえて、停電や緊急時でもビジネスを止めないためのインフラを見直していく上で、ITはPC端末やネットワークなど、さまざまな面で大きな役割を担っています」

選択のポイント

煩雑なアプリケーションの動作検証など既存システムの運用負担がネックに

青森銀行 システム部 システム統括課 課長代理 相馬 靖彦 氏青森銀行
システム部 システム統括課
課長代理 相馬 靖彦 氏

同行では、これまでもセキュリティの確保や事業継続を担保するために確実なIT投資を行ってきました。しかし、そこにはいくつかの問題点があったと、システム部 システム統括課 課長代理の相馬靖彦氏は指摘します。

「これらの課題に対する施策の1つとして導入したのが、サーバベース型のシンクライアントシステムです。しかし、いざ運用を開始してみると、アプリケーションが正常に動作しない、あるいはアプリケーションを追加するたびに煩雑な検証作業が発生するなど、当初は想定していなかったサーバベース型ならではの問題点が明らかになりました。特に平成21年に加盟した地銀共同センターのシステムでは、通常のPC端末上では動くものの、シンクライアント環境上では動かない機能がありました。その対策として、PC端末を併用した運用を行っていましたが、そうなるとPC端末の管理負担や、セキュリティ面の脆弱性といった問題が新たに生じてしまいます。このほかにも、ハードウェア、ソフトウェアといったIT資産全般の運用監視が不十分であった点も改善課題でした」

当時、本部のシステムで何らかの障害が発生した場合は、システム部が窓口となって対応を行っていましたが、少人数体制ということもあり、緊急時の対応にはやはり限界がありました。また人事異動の際などは、一度にすべてのパソコンの設定変更を行うことは実質上不可能です。営業店とは異なり、非定型業務が多い本部拠点では、用途に応じて多くの異なるアプリケーションが使われており、これらの載せ換えには、少なく見積もっても1台あたり2〜3時間が必要でした。「PC端末による運用を前提とした場合、定期異動の時期には、朝から晩までPCのセットアップ作業に追われる状況が発生してしまいます」(相馬氏)という言葉通り、全体としての作業時間は膨大なものとなります。 セキュリティの問題についても、同行では基本的に業務データは、すべてサーバに格納するルールで運用を行ってきましたが、「PCに業務データを残さない」というポリシーを徹底するためには、より万全の対策が求められます。また、データの適正な利用を把握するためには、PCの操作ログ収集も必要でした。

このほか、IT資産のライセンス管理も担当者を悩ます課題の1つでした。なかでもソフトウェアのライセンス管理は非常に煩雑で、大きな作業負荷につながっていたといいます。

導入ソリューション

青森銀行 システム部 システム統括課 柿崎 龍志 氏
青森銀行
システム部 システム統括課
柿崎 龍志 氏

セキュリティの強化と事業継続を両立する仮想PC型シンクライアントシステム

既存のシンクライアント環境の運用課題をはじめとする、数々の問題を抱えていた青森銀行にとって大きな転機となったのが、本部に設置された約300台のPCの更改でした。これを機に2011年5月から新たなIT基盤についての具体的な検討を開始した同行では、まず「既存のシンクライアント環境を継続利用するか否か」が大きな争点となりました。議論の中では、同時期に既存のシンクライアントベンダーが提供製品の大幅なバージョンアップを行ったため、そのまま継続運用する案も出されましたが、シンクライアントという仕組みそのもののメリットとデメリット、PC端末を採用した場合の運用負荷など、さまざまな視点の議論が行われました。その結果、最終的に複数のベンダーから募った提案の中から、NECの仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(以下、VPCC)」を核とした統合ICT基盤の採用を決定しました。

NECのソリューションを選定したポイントについて、相馬氏は次のように説明します。
「現行システムの構築を行ったベンダーさんは、システムの内容やこれまでのトラブル事象をよく把握していることから、新しいベンダーさんの提案を採用した場合、プロジェクトを上手く進められるかなど、不安要素があったことも事実です。しかし、NECからの提案には、アプリケーションの移行性を向上する仮想PC型シンクライアントシステムをはじめ、運用負荷の低減、セキュリティの向上、事業継続基盤の強化など、まさに当行のIT課題をすべて解消する『統合ICT基盤』の実現に向けたロードマップが描かれており、すべての不安を払拭してくれました」

今回のNECの提案は、運用負荷の低減および情報漏えい対策を支える基盤である仮想PC型シンクライアントシステム「VPCC」のほか、ログ収集・解析/セキュリティ管理ソフトウェア「InfoTrace PLUS」、IT資産管理ソフトウェア「WebSAM AssetSuite」、そして仮想サーバの統合監視を行う統合プラットフォーム管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter」などで構成されています。提案においては、これらの製品の特性やメリットを紹介するだけでなく、青森銀行が直面する事業課題、業務課題に即した形で、これらを組み合わせた統合ICT基盤としての価値が明確化されました。

システム部 システム統括課の柿崎龍志氏は、NECからの提案を振り返って、次のように評価します。
「当初、VPCCは単にVMwareの仮想基盤上にコントロール可能な機能を搭載するだけのものだと思っていましたが、NECからの提案を通じて、それが誤解であることが分かりました。初期設定などにはある程度の時間を要したとしても、その後の運用が自動化されているため、たとえばマスターを使って個々の設定を行う場合でも、バッチ処理として対応することができ、管理効率は格段に高まります。さらに、「WebSAM SigmaSystemCenter」により、仮想化ソフトウェアだけでなくハードウェアも統合監視できる点や、統合プラットフォームとして各ソフトウェアやツールがシームレスに連携している点も、大きな評価ポイントになりました」

青森銀行様 統合ICT基盤のシステムイメージ拡大図

導入後の成果

自動化されたプロアクティブな監視機能でIT管理者の負担を大幅に軽減

青森銀行 システム部 システム統括課 熊谷 雅巳 氏青森銀行
システム部 システム統括課
熊谷 雅巳 氏

各ベンダーからの提案の評価・選定を経て、VPCCを核とした統合ICT基盤の導入プロジェクトは2011年10月に正式スタート。プロジェクトは大きなトラブルもなく順調に進み、翌2012年6月からは本部拠点のユーザへの配布が開始され、2013年2月末の時点で、シンクライアント端末の導入はすべて完了。現在は、本部拠点にある約320台の端末(うち約160台は専用シンクライアント端末、残りの約160台は既存のシンクライアント端末の設定を変更して再利用)が、VPCCにアクセスするシンクライアントとして稼働しています。

この新たな環境によって、アプリケーションはすべてサーバ側で管理されるようになり、災害時の対応だけでなく、端末の障害においてもソフトウェアの載せ換えなどといった煩雑な運用は一切不要となっています。また、仮想PC型のシンクライアントシステムであるVPCCは、必要に応じて個々のユーザ環境が設計できるため、本部ユーザのように必要とするアプリケーションが異なる場合でも、柔軟な対応が可能です。 セキュリティ面では、PC端末の課題であった情報漏えいなどのリスクが排除されたことに加えて、「InfoTrace PLUS」による不正な操作を抑止する操作ログ監視も実現しました。さらに「WebSAM AssetSuite」によりライセンスなどのIT資産管理情報を一元化することで正確に把握でき、IT管理者の負担は大幅に軽減されています。

この効果は、すでに実際の業務面でも明確な形となって表れています。 「PC端末の運用で避けられなかった故障対応やアプリケーションの障害対応の手間が大幅に削減された点は大きなメリットです。以前は本部端末全体の3〜4割がPC端末でしたが、今回のプロジェクトによって40%前後の負担は軽減されていると思います。これは劇的な変化です」(柿崎氏)

その他の運用面では、NECの統合ICT基盤のプロアクティブな自動対応によって、リソース利用の最適化が図られています。この点について相馬氏は、「サーバの履歴を確認してみると、サーバ間で仮想PCの移動が発生していることが度々みられます。本来のVMwareの機能では、このような対応は障害が発生した後になされるはずですが、NECのソリューションの場合、独自の機能でCPUの負荷を常時モニタリングしながら、障害発生以前に負荷分散のための仮想PCの移動処理が行われています。こうした自動化によって、管理者の運用負担が軽減されるだけでなく、同時にサーバ障害リスクも低減されます。リアルタイムではまったく気が付かないところで、こうした処理が自動的に行われていることには、正直驚きました」と話します。

こうした製品評価に加えて、青森銀行ではプロジェクトの成功要因の1つとして、NECのサポート体制と技術支援を挙げています。 「全台をシンクライアント端末に変えて、USBメモリなどの外部機器の接続を制限したため、各部署には外部とのデータ授受用のPC端末が設置されています。これらもログ収集や操作履歴管理の対象外にはできないことから、RFPにはこのことを提案要件として盛り込みました。NECからの提案には、こうした細かな要求に対する解決策がすべて網羅されており、大きな安心と信頼を感じました」(柿崎氏) 同様に、今回のプロジェクトに参加したシステム部 システム統括課の熊谷雅巳氏は、「導入の過程で細かな問題や分からない点が発生した際も、NECの担当者がほぼすべてに丁寧に対応してくれました。こちらの要求の意図を十分に理解した上で、迅速かつ適切な対応を行ってもらったことが、短期での導入成功につながったと思います」と話します。

今後の展望

営業店への展開も視野にIT投資の付加価値を高める

定量効果の測定を含めた本格的な成果の獲得はまだこれからの段階ですが、NECの統合ICT基盤の導入によって、一定の手応えを得た青森銀行では、すでに将来的な全行展開を見据えた計画にも着手しています。

今後のシステム展開について中村氏は、「本部拠点におけるシンクライアント端末への切り替えが完了し、現在は営業店のPC端末の更改を検討しているところです。次のフェーズではさらに大きな効果が期待できるだけに、それぞれの課題に応じて、各ベンダーの製品、ソリューションを適宜評価していきたいと考えています。それだけに、今回素晴らしい提案を行ってくれたNECにも、また新たな価値の提供を期待しています」

自らの事業の継続性、東北地方の再生に向けた社会貢献など、さまざまな経営課題に向けた青森銀行のチャレンジはこれからも続きます。これらを支えるNECの統合ICT基盤は、その付加価値をさらに発揮しながら、ますます同行の事業の発展に貢献していくはずです。

NEC担当者の声

徹底したお客様視点で、仮想化技術のスキルとノウハウを結集

NEC
第二金融ソリューション事業部 第一ソリューション部
セールスマネージャー 山崎 大輔


青森銀行様をご支援させていただいた今回のプロジェクトの成功要因は、徹底した“お客様視点”にあったのではないかと思います。過去にも何度かご提案のチャンスをいただいたことがございましたが、そのときはご期待に添えなかったことから、今回はNECが多くの実績を持つ仮想デスクトップの分野ということで、お客様の課題を網羅したご提案書を作成して、プレゼンテーションを行いました。

また、ご提案の過程では青森銀行様の業務環境を評価機で再現して、お客様ご自身で検証していただいたほか、NECのソリューションで実現できる機能と実現できない機能についても明確な説明を行いながら、有用な判断材料の提供を心がけました。

銀行業務という社会性の高い事業においては、何よりセキュリティと事業継続性の担保が大きな課題となります。この解決のためには、シンクライアントの機能だけではなく、統合ICT基盤としてのトータルな付加価値が欠かせません。同様の課題にお悩みの金融機関様は他にもいらっしゃると思いますので、今後は地域の金融機関様にも同様にご提案をさせていただきながら、東北の再生に向けたお手伝いになればと考えています。

各ソリューションの特長各ソリューションの特長

お客様プロフィール

青森銀行

所在地 青森市橋本一丁目9番30号
設立 昭和18年10月
資本金 195億円(平成24年9月30日現在)
売上高 総預金2兆2,935億円/貸出金1兆4,194億円(平成24年9月30日現在)
従業員数 1,480名(平成24年9月30日現在)
事業内容 「地域のために お客さまとともに 人を大切に」という3つの柱を企業理念に掲げ、青森県を基盤に地方銀行としてのビジネスを展開。自己資本比率11.71%(平成24年9月30日現在)、JCRによる格付けAランク(平成24年9月30日現在)という堅実経営を通じて、企業の経営改善支援、地域経済の強化に取り組んでいる。
URL http://www.a-bank.jp/

(2013年4月4日)

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