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河野 俊輔のコラム

鉄道分野におけるデータ活用

アナリティクス サービス コンピテンス センター
河野 俊輔

2017年7月14日

アナリティクス サービス コンピテンス センターの河野です。鉄道業のお客様を中心としたデータ分析を担当しています。
今回は鉄道分野におけるデータ活用についてお話したいと思います。

近年、鉄道分野においてもデータ活用が進んでいます。例えば東京メトロが、2014年に「列車位置情報」を含めたデータをオープン化し、アプリコンテストを実施したのは記憶に新しいところです*1*2。「列車位置情報」はいまや、各社のスマホアプリで閲覧できるようになりました。遅延が発生しても、どの列車が何分遅れでどこを走っているのか手に取るようにわかるので、私も移動時には重宝しています。

「列車位置情報」は、単に配信するだけでも利用客の利便性・満足度の向上につながりますが、利用客が閲覧するだけでなく、日々の「列車位置情報」を蓄積することで、さらなる活用が可能ではないかと考えています。例えば、過密線区ではラッシュ時、数分の遅れが日常的に発生します。その履歴を分析することで、鉄道会社はダイヤや地上設備の改良に向けた知見を得られるかもしれません*3。

「列車位置情報」に加えて、「車両データ」も活用が進んでいます。近年導入される鉄道車両の多くには車両情報管理装置が搭載されており、各種の搭載機器に指令を送るとともに、動作状態を監視しています。故障発生時の状態記録は以前より行われてきましたが、通常運行時に生じるほとんどの情報は、車両編成内に閉じて活用されないままでした。

しかしここ数年、それも変わりつつあります。例えば山手線の新型車両E235系では、WiMAX通信経由でデータをリアルタイムで地上側に送信できるようになっています*4。まさにIoT(Internet of Trains)です。地上側で取得した車両の動作状況データをリアルタイムに分析することで、機器が故障する前に予兆段階で車両交換を行い、車庫でメンテナンスを行うことも可能になるかもしれません。またE235系には線路や架線の状態監視装置も搭載されており、地上設備についてもメンテナンスの高度化が期待されます*5。

鉄道の運行において最も重要なのは、言うまでもなく安全です。運行に関わる判断は、誤れば時に人の生死にかかわるだけに、それをデータ分析の結果に単純に委ねるのは難しいでしょう。しかしデータの活用方法を工夫して、日々の安全運行を支える現場部門の方々の判断を支援したり、気づきを促したりする仕組みを作ることで、解決、改善できる課題は多数あると考えています。データは日々生み出されています。活用できていないデータがありましたら、ぜひ我々にご相談ください。十分なデータがない場合には、データの取得・蓄積の支援も可能です。データの力で鉄道をよりよくする方法を、一緒に考えていきたいと思います。

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