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宇宙科学を支える小さな衛星(ほし)第2回 衛星造りのたすきを渡した日々

試験を徹底的に重ねる、衛星組み立て作業

──衛星システムとしては「スペースワイヤ」を本格採用し、標準化された衛星バスも新設計。従来の衛星と違う部分は感じましたか?

  • 西根:

    写真

    同じような作り方で衛星バスをいくつも作るという考え方は、新しいと思います。でも1機1機が大事なのは変わりませんし、衛星を作るという基本も変わりません。スペースワイヤに関しては、ケーブル1本1本は細くなっていますが、密集すると太くなるので、ワイヤを所定の位置に収めるのが硬くてたいへんです。

    衛星そのものも小型ですから、モノ(搭載機器)の密度が高まり、難易度も上がっています。

──「こんな図面/手順書では組み立てられない!」と設計者にダメ出しすることもあるのですか?

  • 西根:ただできないと文句を言うだけじゃダメですね。「こうすればできる」とアイデアも含めて返さないといけません。次から次と衛星が控えていますが、今回は1号機なので「こういう点を改めると組み立てやすくなるし、コストも下がるよ」というフィードバックは意識してやったつもりです。

──藤田さんは検査担当ということですが、西根さんや浦添さんとはどのように関係されたのでしょうか?

  • 藤田:

    写真:NEC東芝スペースシステム 藤田 真司NEC東芝スペースシステム
    藤田 真司

    組立作業中も作業を見守り、安全に作業をしているか、機器や体が接触しないか等を見ながら、機器の組付け、全てのネジが規定の締め付け力で締め付けられたか等を確認し、記録に残していきます。

──検査リーダーと伺っていたので、もっと年配の方かと思っていました。

  • 西根:衛星を組み立てたり動かしたりするたび前後に必ず、パネルにへこみは無いか、キズはないか等の外観検査が入ります。また、機器を1つ1つ組付けながら試験をし、全体が組み上がったら試験、様々な機械的試験を行う前後でその都度試験等、常に周りの環境が変わるたびに何かしらの検査や試験を行っています。長く緊張が続く細かい仕事なので、体力のある若手のほうがいいんです。

──一つ間違えるとモノを壊してしまうという緊張感もあると思います。アクション映画でよくある、時限爆弾の解除みたいな、あのようなシーンが連続するということでしょうか?

  • 藤田:そこまではないですが、すごく緊張はします。

──「現代の名工」でもある西根さんだから心配ないよね、とサラッと終わらせたりはしないですよね?

  • 藤田:もちろんちゃんと確認しています(笑)。衛星製作に関わる図面や手順書、チェックリストは、全部まとめるとたぶん衛星本体よりはるかに重いし嵩(かさ)も大きいと思います。また、それ以外に、検査や試験の電子データも全て記録されており、膨大な量になります。

──衛星の信頼性とは、そういうことなんですね。検査を通して、浦添さんの成長ぶりが見えましたか?

  • 藤田:進歩したと思いますね。技術はネジを固定する接着剤の付け方などに顕著に出ますが、もう新人とは比べ物にならないくらい格段にキレイになりました。

──西根さんなみ?


  • 藤田:そのレベルにはまだまだ(笑)。
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