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「はやぶさ」を継ぐもの第2回 たくさんの手に導かれて

打ち上げに寄せる想い、2020年への想い

写真:NEC宇宙システム事業部 宇宙技術部 イオンエンジン担当 碓井 美由紀

Q:打ち上げの時を種子島で迎えたのですか


いえ、私は種子島には何度か試験で行きましたが、打ち上げは相模原のJAXA宇宙研の管制室で迎えました。


Q:打ち上げ日時が2度ほど延びましたが、どんな気持ちでしたか?

天候を含めて最善な日に上げて欲しかったので、ただその日を待っていました。でも、打ち上げを楽しみに、種子島まで見に行った私の両親には申し訳なかったなとは思いました。
打ち上げが延びてしまったので、両親は帰京の途中、鹿児島から遠くに打ち上げを見たようです。

父は幼い私に望遠鏡を見せてくれたり、プラネタリウムに連れて行ってくれたりして、こういった分野に進むきっかけを作ってくれました。私が宇宙工学を勉強したいと言ったときに一番後押ししてくれたのは父でした。仕事に宇宙を選んだ時も応援してくれました。私に大きな影響を与えてくれた人です。
母も種子島で打ち上げを見ることをすごく楽しみにしていたようです。娘の仕事の集大成と考えていたのでしょうか。「はやぶさ2」が2020年東京オリンピックの年に戻ってくるのを今からとても楽しみにしているようです。私は絶対この思いに応えなくちゃ、と思っています。


Q:今「はやぶさ2」は初期運用中ですね。


はい。イオンエンジン1台ずつの運用、そして3台運用もうまくいきました。動いた時の感動はひとしおです。

JAXA宇宙研で苦労を一緒にした方々と、エンジンの動作具合が送られてくる画面を食い入るように見ていました。正常に動作していることが分かったときには、一同から「おっ!動いた!」と大きなどよめきがあがりました、何度も。

今回順調にここまでこられたのは「はやぶさ」で積んだ経験を、先輩たちがlessons learned(レッスンズラーンド)※として残してくれたおかげだと思っています。イオンエンジンは自分の子供のように思っているので、うまく動いて今は本当にほっとした感じです。

  • lessons learned(レッスンズラーンド):経験によって得た教訓
  • * 取材から約1ヶ月後、初期機能確認期間が終了した

Q:「はやぶさ2」地球帰還の2020年へ向けての想いは?


何といっても「はやぶさ2」の運用完遂です。「はやぶさ2」は「はやぶさ」のような工学実証ではなく、「動いて当然」を求められているので、それがしっかりと達成されるように、運用にも取り組んでいきたいと思います。

また今後は私が引き継がなくてはいけない立場なので、そこをうまくやっていきたいなと思っています。イオンエンジンの技術継承だけでなく、マネジメントの面も含めて。


エピローグ

今「はやぶさ2」は一路2015年末の地球スイングバイを目指して、太陽系の空間をイオンエンジンの青いきらめきに押されるように飛行している。
2020年、地球にカプセルが無事戻ってくる、その時まで碓井の目はイオンエンジンのきらめきを見つめ続けることだろう。彼女を導いてくれた多くの人とともに。

2015年1月27日 取材
(取材・執筆 小笠原 雅弘

碓井 美由紀(うすい みゆき)

写真:碓井 美由紀(うすい みゆき)

NEC宇宙システム事業部 主任

2008年入社。
研究開発を経て、入社3年目で「はやぶさ2」のイオンエンジンの担当に。

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